化学(一般化学)

前期月曜日4限  (奈良)

授業の目的・内容

近年の分子生物学、生物物理学の発展により、生命科学現象が物理、化学的な考え方、方法で理解されるようになってきた。医学、歯学の道を選んだ学生諸君は、物理、化学の基礎をしっかり身につけていないと、生命現象を分子レベルで理解できないばかりでなく、医学、歯学の先端的な研究から取り残されてしまうであろう。化学(一般化学)ではまず化学実験の内容を理論的に理解できるように「電解質溶液の平衡」を取り上げる。次に「気体の性質」「熱化学」を取り上げることにより、化学熱力学の基礎を学ぶ。講義の大半は学科による区別なしに行われるが、一部の講義で学科により内容が異なる。歯学科の学生は、連携教育:基礎生命科学(化学)の有機化学へつなげるために、分子の構造:混成軌道などを取り扱う。医学科の学生は、「物理有機化学」の進度に応じた「熱力学と化学平衡」の内容を取り扱う。


授業計画

医学科の学生は「物理有機化学」を履修すること、歯学科の学生は「基礎生命科学(化学)」を履修することを考慮に入れて、講義は行われる。

4月〜6月 化学実験学(SI単位、電解質溶液の平衡:酸塩基平衡、緩衝作用など)
      化学熱力学の基礎(気体、熱化学)、原子の性質
7月    分子の性質 (基礎生命科学:有機化学への序論) (歯学科、保健衛生学科検査)
      または 熱力学と化学平衡 (医学科)
9月     化学反応速度

講義の内容に並行して補習(一般化学演習)を行うことがあるので、自分の理解度に応じて自主的に参加できる。

成績評価の方法

 期末試験100点と平常点(出席点+レポート点)α点の総合(100 + α 点:最大100点まで)で評価する。出席点は毎回出席カードの形で、問題演習もしくはアンケートを行う。また、補習時間の演習問題の解説についても平常点を考慮する。再試験は行わないので、不合格者は再履修になる。

 

教科書及び参考図書

教科書  「マグロウヒル大学演習 一般化学」 J. L. Rosenberg & L. M. Epstein 一國雅巳訳 (オーム社出版局)
     「一般化学・一般化学演習講義資料 」

参考図書  基礎化学 吉岡甲子郎著 (裳華房) 化学通論 吉岡甲子郎著 (裳華房)

一般化学1 一般化学2

一般化学4月26日の感想、意見

第2回目の授業(4/26)で、授業に対する感想や意見を尋ねたところ、医学科44名、歯学科38名、検査技術学専攻21名の学生からコメントをくれました。その中からいくつかのコメントを紹介します。

医学部医学科
歯学部歯学科
医学部保健衛生学科検査技術学専攻 (一般化学演習)

出席カード(5/10)のコメント

<新聞記事に対するコメント>

出席カード(5/17)のコメント

<記事、コメントに関連して>

出席カード(5/24)のコメント

出席カード(5/31)のコメント

6月7日のコメント

出席カード(6/14)のコメント

6月21日のコメント

6月28日のコメント

7月5日のコメント

7月12日のコメント (歯、検査のみ)

9月6日のコメント

2003年度の内容

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