15th JSHI
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大会長 ご挨拶



 

日本組織適合性学会会員の皆様


第15回大会の開催を仰せつかりましたので一言ご挨拶申し上げます。

本大会は、「組織適合性:その旧くて新しいテーマ(Histocompatibility Revisited)」を開催テーマとして、平成18924日(日)〜26日(火)の3日間に渡ってシェーンバッハ・サボー(砂防会館別館B棟、東京都千代田区平河町)にてとりおこないます。

日本組織適合性学会は、「組織適合性」に関わる生命現象を遺伝子、分子、組織、個体、集団、社会のレベルにおいて研究し、その成果を社会に還元することを目的としています。昨今の科学技術の発展には目を見張るものがあり、本学会が取り組む「組織適合性」に関する研究も相当なスピードをもって発展し、より詳細な研究が多方面にわたってくり広げられています。科学技術の進展によって得られたあるいはこれから得られる成果は人類の福祉に資すべきものです。「組織適合性」に関するこれまでの研究成果は、移植医療を始めとする近代医療を支える基本的な知識として広く臨床応用されていることは言うまでもありませんが、現在得られつつある成果や今後得られるであろう成果をいかに社会に還元して行くかについても日々考えておく必要があると思います。

そこで本大会では、「組織適合性」研究成果の社会還元に関する過去および現在の状況を再認識し、将来展望をはかる一助に致したく、特別講演、招待講演、シンポジウム、ワークショップを企画いたしました。特別講演では精神科医で作家(帚木蓬生)としても活躍されている森山成彬先生が「医学におけるethico-social-legal issue」のタイトルで、招待講演ではオーストラリア赤十字のBrian D. Tait博士が「HLA, Immunogenetics and Transplantation-looking back and the road ahead-」のタイトルで講演されます。また、シンポジウムは大阪大学の高原史郎先生、東京医科歯科大学の水谷修紀先生にモデレーターをお願いし「組織適合性:臨床から望むもの」を企画していただきました。シンポジウムでは臨床現場の医師達が「組織適合性」に携わる私どもになにを望まれるのかを話題提供していただけると思います。さらに、「組織適合性と生命倫理」ワークショップでは、東海大学の猪子英俊先生、熊本大学の西村泰治先生に座長の労をおとりいただき、「組織適合性」に関わる情報が医療および研究の場でどのように取り扱われるべきかについて討議を深めたいと思います。

QCWS、技術者講演会、一般演題、ポスター発表、学術奨励賞受賞講演、ランチョンセミナーと合わせて、本大会の企画にもご参加いただけますよう、お願い申し上げます。


第15回大会長

木村 彰方

東京医科歯科大学難治疾患研究所

大会長ご挨拶