●改善すべき点 |
・異なるバックグラウンドの学生にどのレベルの講義をすべきか悩んだ。
・履修学生の研究経験があまりにも個人により違いがあるので、全員を満足させる実習は困難だった。全員が理解できるような演習を行ったが、経験者には退屈な内容だったかもしれない。
・連携・協力機関の拡大とともに授業内容も多様になってきているが、それにともなう授業時間や期間の拡大・延長も考慮したほうがよいと考える。授業期間をこのままにして、密度を高くするのでは、学生の授業の消化不良を招くことも懸念される。
・7月の試験期間に集中している学生の負担を平均化し、教育効果を高める。そのためには,一部科目の後期開講、前期前半には実習・演習などのレポートにより評価する科目を多めに開講、5月下旬頃にも試験期間を設ける,等が考えられる。
・講義内容のスライドについて、学内のみアクセス可能なドメインにアップロードして欲しい。
・知的財産と特許制度の基礎的な話をしたが、1コマのため、かなり急いで授業を進めた。2コマあれば欧米の制度についても触れることができ、より深みのある授業ができるのではないかと思われる。
・演習において,機器に限りがある上、履修者が多いので4つに班分けしてローテーションし、1班あたり実質3日しか実習できなかった。受動的に決められたことをして期待される結果を得るだけでなく、課題だけ与えて自由なスケジュールで切片を切ったり染色できたりする方がやりがいがあるかも知れない。
・前期課程と後期課程の合同の講義では,後期課程の学生には内容的に物足りないところもあるので、履修時間を少し減じても別々にしたほうが良い。
・修士の講義については、医歯学総合研究科、保健衛生研究科との合同講義を検討してほしい。
・学外の講師から、学生からの反応がないと言われる。積極的に講義に参加し、講師とディスカッションするように指導してほしい。
|
●指導した学生からの要望事項 |
・講義をパソコンプロジェクターで行ったために、資料の請求があった。
・演習の手順のプリントを前もって配布して欲しいとの要望があった。
・一つの科目を複数の講師が担当しているために、試験の出題範囲が広くなっている。試験勉強が広く浅くなり内容を深く理解できないで終わるケースが多々ある。試験問題作成時に考慮して欲しいとの要望があった。
・1コマ3時間は長いという意見があった。2回分の講義と書いてはあっても、実際に2コマ分と分かるように時間割の一覧表や講義ごとの日程表に明記して、休憩を必ず挟むようにしたらいいと思う。
・博士(後期)課程の講義としては少し内容が易しすぎるとの意見があった。
|
●要望事項 |
・演習機器が整備された演習室などあれば、もっと余裕をもって指導できるように思う。
・演習で使用する機器を設置している部屋が手狭なため、一度に多人数を指導できない。今年度までいくつかのグループに分けて行っているが、今年度の人数以上の履修希望があっても十分な指導をすることができないことが懸念される。
・教員どうしが他の演習内容を閲覧できるように、配布物は教員にも配るのがよい。重複があったり、ちぐはぐなのは問題である。
・大学院・難治疾患研究所・生体材料研究所の中で、教育専門の職員を養成してほしい。
・演習の実施にあたり、TAと大学院支援施設の職員の方に,本務の一環として演習のサポートをお願いしたい。
|
●その他の意見 |
・初年度であった昨年に比べればスムーズに運営されているように思われた。
・今年度は試験前に準備期間を設定したが、学生が授業内容の理解を深めるよい機会だったと思う。この期間中に学生からの授業内容への質問を多く受けた。
・すべてを把握していないが、知っている範囲では学生のために履修項目は良く考えられていると感じた。
・熱心な学生が多い印象だった。
・1回だけ講義を担当したが、熱心によい質問をする学生がおり、感心した。
・講義後、数名の学生からレベルの高い質問を受けた。知的財産への関心は年を追うごとに確実に上がっていると感じた。
|