8.フリークォーター


2004年のホームページへ


2003年のホームページへ


2002年のホームページへ


☆2001年度を終えて☆

登場人物

小田辺:
堀内:
宮崎:

さあ今年は男3人のむさくるしいフリークォーターでした。どんなことがあったのでしょうか……?
今年は7月2日(月)から7月27日(金)までの4週間でした。3人はみっちり寄生虫と触れ合ったようですが、それでは週毎に詳しく内容を紹介していきます。

7月2日(月)〜7月6日(金)

7月9日(月)〜7月13日(金)

7月16日(月)〜7月19日(木)

7月23日(月)〜7月26日(金)


◆99年度を終えて◆

今年もそれなりの難関(?)を勝ち抜いて医動物教室へとやってきたSちゃん、K氏、T子の3人。さてさて、今年はどんなことをしたのかというと。。。

◆実験内容(これぐらいは真面目に。)◆

イヌ回虫:感染したすなねずみの眼球の観察。また、死亡したスナネズミの眼球を封入、標本に。

     イヌ回虫幼虫の培養。オクタロニー法で、患者及び各自の血清を調査。その他。

フィラリア:ネッタイシマ蚊より抽出。

マラリア:感染したマウスに薬を飲ませ、治療進行度を観察。

     感染して瀕死のマウスより、3匹のマウスへ継代。

サワガニ:カニをさばいて、いわゆるみその部分から宮崎肺吸虫を探す。

ナメクジ・カタツムリ:人工胃液で溶かし、広東住血線虫3期幼虫を探す。

あゆ:鱗を取り出し、横川吸虫のメタセルカリアを検出、ラットに感染。

ダニ:各自の掃除機のゴミからダニを検出。

 

◆感想(by k)◆

 ぼくは、医動物の実習をかなり適当にやったくちだったので、フリークウォーターの説明書き(実習内容などが付いている本)を読んだとき、フィラリアのほにゃららをほにゃららして、などと言う理解不能なマニアックな実験内容に、俺にこんな事が出来るかー、と逆切れ的な気持ちで満たされました。そして、実験に付いていけなかったらどうしよう、と思い悩む悶々とした日々が続きました(嘘)。しかし、実習初日、S先生羽は開口一番こう言いました、「あの実習内容違うから。」・・・S先生の話によると、説明書きに載せたのは、大学院生が一年がかりでやるような研究だそうで、実際我々がやる実験は、もっと簡単な物だった。しかしここで何故そんなやりもしない内容を載せたのかという素朴な疑問がわき起こるが、それについては、触れないことにしよう。ホッと胸をなで下ろすのもつかの間、ぼくは基本的な実験の手法すらろくに修得していなかったので、ホントに一から、教えてもらわなければならなかった。医動物学教室の皆様、お忙しいところすみませんでした。

実習の方は、先生方が懇切丁寧に教えてくれたこともあり、非常にわかりやすく興味深い物だった。ここでその内容に触れても良いのだが、後の二人と重複することになるので割愛することにする。ただ、糸状虫も、イヌ回虫も、その他の寄生虫も、実際見てみると案外美しい物であるという、端から見たらかなり危ない感想を持った。こんな事を小学校の文集なんかに書いたら、たちまちキセイチュウとかキセオなんていうあだなを付けられて、三十年後の同窓会でも同じ名前で呼ばれ続けるだろう。小学生の時に、フリークウォーターがなくてホントに良かった。

 僕は、今後奄美大島やトカラ列島などに行こうと思っており大の熱帯地方好きなのでいろんな寄生虫やハブなどの毒蛇の危険にさらされることもあるだろう。そんな際医動物の実習ではぐくんだ知識を持って、冷静に対処していきたいと思う、と書いたはいいが、実際オクタロニー法を知っていたとっしてもハブに噛まれたらまったく無力である。格好のいい結びにしようと努力するのはやめにして、尻切れトンボ状態で筆を措くことにしよう。最後に、*尾先生、*永先生、月*先生、そして医動物教室の先生方、本当にお世話になりました、ありがとうございました。寄生虫に感染したら再びお世話になることでしょう。

◆S子の医動物学教室体験日記◆

まず初日は10時集合は良いとして、じゃあ、明日はどうしますか?と赤尾先生が聞くと、K氏”あー11時くらいがいいです、、。”  赤尾先生”いいですよ。”  えーそんなのんびりで いいの?と思いつつも、それ以降は11時スタートと、かなりゆっくりさせてもらった。にもかかわらず、よく遅刻したけど。午前中12時半くらいまでやって、お昼ご飯。なんてらくちんな生活。

最初の一週間は、イヌ回虫。遅くても、5時には終わって、早いときは3時とか。そうなると、ついつい、わがままを言い始める学生達。”ちょっと、今日の午後は用事が、、、” ”明日の午前は来られないかも。”  そんなことを私達が言い出しても、赤尾先生は、嫌な顔ひとつせずに”いいですよ”ありがたいことだ。それとも、どーでもいいんだろうか。しかし赤尾先生は、研究熱心なご様子。いつもパソコンにむかっていました。

  

その日の、作業が終わると、サロンでTeatime。 医動物学教室 はいろんなところから、お中元やら、お土産やらを頂くらしく、いつも色んなお菓子がある。コーヒー、紅茶は自由に飲んで良いことになっている。私はそれに甘えて、いろいろ食べさせてもらっていて、T子ちゃんに ”Sちゃんてば、食いしん坊ねー。”とおもわれていたに違いない。 その通りなんです。

実験に使う動物は、主にスナネズミ。これがまたカワイイ。K氏がうちのモルモットよりかわいいといって、かわいがっている姿もほほえましい。でもそれもうなずける。黒くて、うるうるした瞳で見つめられたら、あーもう家に連れて帰りたい!  え、もって帰っていいの? 赤尾先生も、月舘先生も家で飼っているらしい。  友田先生はお友達にあげたらしい。もちろん、なんにも感染していないヤツですよ。すごく欲しいです。もともと砂漠のネズミだから、余り水も飲まないし、おしっこも余りしない。動物の臭さが少ないのよ−。と月舘先生。 それにしては、動物飼育室のアンモニア臭はただごとじゃあなかったけど。数が多いし、ラットやマウスもいるからだとゆうことにしよう。  さて家で飼うにはかごがいる。 新しく買うと、高いのかなー。中古でやすく買えないかしら。妙なとこで所帯じみている私はは近所のペットショップへ。ほんとは、リサイクルショップがいいんだけど。 あ、これ900円だって。新品みたいにきれいだし。  ”これマル中だから、安くてお買い得ですよー。” うーん。これは買いだろうか。  しかし、口から出た言葉は、 ”あーちょっと考えてまた来ます。” これ以上何を考えるって言うんだ。あんないい物件他にないよ。今日かっといたら、あしたスナネズミちゃんをもらって来れたのに。しかし、その次の日、その夢はあえなく散ってしまいました。”ねースナネズミ飼おうかと思ってるんだけど、いいよね。”  ”○×▲#!?〔怒)” ネズミといったのがまずかった。母のヒステリーにあってしまったのです。残念残念。 T子ちゃんも、家族の反対にあって、飼うのをあきらめてしまいました。 でも、欲しい人にはホントにくれるらしいですよ。

篠永先生が担当して下さった週は、動物オンパレードだった。サワガニには本当に参った。先生がやっているのを見たら簡単そうだったのに。  生きたまま、かにみそをとらなきゃならないなんて。かには自分から、足を取るのである。ポロって。その足やはさみが、まだ動いてるーーーー。本気でおびえた。 不運なことに、200匹以上のカニをさばいたのに、メタセルカリアはいなかった。先生がやったヤツにはかろうじていたらしい。でも、わざわざクール宅急便してもらったのにはいなくて、アメ横で買ったのにはいたってどういうこと? モクズガニは大きかった。手のひらサイズ。

アユから、横川吸虫のメタセルカリアを探すのも、地味な作業であった。まだ成長しきっていない小さめのアユ。こんなところで見なければ、おいしそうに見えたのかもしれない。でも先生、やっぱり食べたくないです。  地味な作業ながらも、収穫はあったので(少しはすくわれる)、みつかったメタセルカリアをスナネズミに感染させました。成虫が得られるでしょうか?8月のはじめ頃には分かるとのこと。行ってみようかしら、バイトもお茶の水だし。

あとはダニ。掃除機のゴミを持ってきて、どんなダニがいるかみた。ちなみに、いたのはヒョウヒダニ。どの家にもダニはいるってことで、それは別に恥ずかしくないんだけど、掃除機パックの中のごみとかほこりの多さが恥ずかしかった。(もっとまめにお掃除しようっと。)さて、器具の不調などを乗り越えて、先生が実体顕微鏡をのぞくと、”・・・チャタテムシの頭がいっぱいある。”  どれどれ、ホントだ。 えっ、たたみを食べてるんですかこいつは。もしかして、カブトムシの雌がすっごく小さくなったような虫ですか?よく私の部屋で見るんですけど。 ”???”  どうも違うらしい。では、チャタテムシもいるけど、別の虫もいるってこと? 先生、1,2ミリで赤茶色で羽がつるっとしたヤツなんです。”ああ、分かった。それはシバンムシだ。(図鑑をもってきて)これだよ。”  うわっこれだよ。たまにみるのは。 ”これの幼虫に寄生する蜂がいる。”ハチ!しかもこんな幼虫見たことあるよう、じぶんの部屋で。 ”シバンムシアリガタバチといって、こんなヤツだ。”  それは、体長2ミリ程度の羽のないハチだと、図鑑に乗っていた。”いやー君の部屋は、むしの宝庫だねー。”と篠永先生。  ”ちゃんとお掃除すれば大丈夫よ。”ところころ笑ってる友田先生。  もう今日はあまり家に帰りたくない。 ”でも、しばらくしたらそんなの忘れちゃうわよ。”  その通り、お掃除の頻度は余り変わっていないのでした。

そういえば、FQ終わったら、もう一度イヌ回虫の抗体価調べようって言ってたのに忘れていた。最近体調悪いんだよね、大丈夫かしら?(十中八九、夏バテだとおもうけど。)

FQのメンバーは、忘年会に誘って頂けるらしいです。ちゃんちゃん。

 

◆感想(by T)◆

 楽しかったけどほんと教室にはかなりお荷物だったんじゃないか??という3週間でした。まず、最初の2週間はイヌ回虫。ひたすらスナネズミと戯れる。これがめちゃくちゃかわいい。でも、たくさんお亡くなりになる。。。(私達が過麻酔しちゃったんだよなぁ。)ちなみにA先生の実験材料だったりする。大損害!先生ごめんなさい。温かく見守ってくれてありがとうございます。そしてスナネズミくんごめんなさい。

 ところで、イヌ回虫は感染したら今のところ治療法がないものです。えっ?(て授業で習ったでしょ、と言われそうなんだけど。)というわけで、けっして手際が良いとは言えない我が実験、不安にならないわけがない。でも自分の血清を用いたオクタロニー法は(-)! よかったー。ちなみに感染していても他人にはうつりません、あしからず。

 最後の1週間は、動物オンパレードでした。いろいろしましたよ。蚊(フィラリア)、サワガニ(宮崎肺吸虫)、スナネズミ(こっちはマラリア)、ナメクジ・カタツムリ(広東住血線虫)、アユ(横川吸虫)、自分家の掃除機のゴミ(ダニ!)、、、、あぁ、殺生、殺生の1週間だった。。。しかも全部感染率が極めて少なくて、なんか報われない。このなかでもサワガニが一番きつかった。(たぶんナメクジ・カタツムリが一番やなんだろうけど、そこはK氏にやって戴きました。ありがとう。)当分カニみそは食べません!たぶん。そういえば、最近ナメクジ・カタツムリをさわると広東住血線虫に感染するという事が話題になっていますが、私達が調べた東京上野産ナメクジ・カタツムリは感染率ゼロでした。あとは、自分の家にはけっこうダニが多いことが判明。うーん、けっこう古いからなぁ。うーん、けっこうショック。しかし、ぜん息の人でもない限りどうって事はないようです。(無害なダニの独擅場のようです、我が家は。)

 と、ちょっとやだなーという実験もあったのですが、教室の雰囲気はとても暖かかったです。とある日には、実験後にアイスが出、またある日には、S先生にインド料理店に連れていってもらい、とたくさん甘えさせていただきました。ちなみに、S先生の舌にはたぶん痛点がない。そしてたぶんK氏の舌にも。。。S先生には、「日本の有害動物」の鮮やかカラー写真付きのご本も戴きました。この夏沖縄に行く弟に「ハブ咬傷」の写真を見せたら嫌がられた。心配してるのになぁ。(面白がってるだけ?)

 本当にいろいろな人にお世話になった3週間でした。A先生、S先生、T先生、そして教室の先生方本当にお邪魔しました!!そしてきっと来年も来る学生を暖かく受け入れて下さい。

 

98年度 あやしい医動物わーるど

★登場人物★

K氏:内気で純情。一人暮らしでその日暮らし。時間はギリギリ、いつも何かに追われている。今日 もたいへんたいへん。犬好き。

S嬢:かわいい笑顔の裏には大きな野望が。手始めにばーきんレディーとしてお茶の水制覇をめざし ている。これまた犬好き。

S師:謎の男。酒には強いが、虫には弱い。砲丸、円盤、老若男女、何でも投げる力持ち。とある事 情で、もうお茶の水のバーキンには足を踏み入れることはできないらしい。

 

★某大学医動物学教室にて★

K氏:みんなー、やってるかーい? 医動物学教室へようこそ。せっかく来てくれたついでに僕たちのわーるどを覗いていこうか。

S嬢:あれれ?S師がいないよー?もぉ、また遅刻かなあ?

K氏:もう、あの人これで10回目の遅刻だよ〔怒)。(S師登場)

S師:いやー、すまんすまん遅れて。昨日オールしちゃってさぁ。

K氏:もう、ちゃんと時間通りに来て下さいよー(怒怒)。

S嬢:K氏も人のこと言えないっちゅうのー。

K氏:でへへ。まあそれはどうでもいいとして、みんなはどうしてこの医動物学教室へ来たんだっけ?

S嬢:そりゃ篠永先生が激辛カレーをごちそうしてくれるって聞いたからでしょ。あと、こないだタイに行ってかなり現地人チックな生活してたから、何か出るかナーと思って。虫卵とかあると、先生達よろこぶでしょ? K氏は?

K氏:僕は純粋にこの大学ならではの研究ができるところはどこかなぁって考えて、ここにしたのさ。それにパソコンは使い放題。紅茶、コーヒー飲み放題。ビール、おつまみ、タイ料理そして…。って、肝 心のS師はどうなんですか?

S師:いやあ、ケジラミの検査してもらおうと思って・・・あ、違うか、失礼。僕もここなら一ヶ月を有意義にエンジョイできると思ってね。

S嬢:それって、死語よ。でもここの人たちってみんないい人ばっかりだよねー。

K氏:うんうん、かわいい子いっぱいいるし。

S師:もー、君はいっつも女の子の話ばっかりするなあ。

K氏:でへへ。(実際はそんなキャラではありません)

S嬢:そんな事はどうでもいいから、早く本題に入ろうよ。

K氏:そうだね。まず、僕たちが今一体何をしているのかについて話をしようか。

S師:フリークォーター。

S嬢:そう、フリークォーターといって、1ヶ月間大学の研究室に入って一緒に実験とかをしていろいろ学習しようっていう期間なんだよね。

K氏:そう。それでいろいろある研究室から僕たちは医動物学教室をえらんだというわけ。

S師:具体的に何をしているかっていうと・・・K氏、説明してくれ。

K氏:もう、結局僕にまわってくるんだから。しょうがないなぁ、うん。とりあえずいろんなことをしたよね。赤痢アメーバや犬回虫の血清抗体価の測定をしたり、そのために各自で採血しあったり、イエダ ニ、広東住血線虫、マラリアの実験や虫卵検査もしたよね。とりあえず「ここでしかできない」こと がたくさんできるんだよね。そういえば、蚊にもいっぱい刺されたし。

S嬢:マラリア、フィラリアもってるやつにね。

S師:そういえば、もうみんなフィラリアもってるんじゃなかったっけ?

K氏:オクタロニー法で沈降輪きれいだったよね、僕たち。(注:実際は感染してません。あしからず)

S嬢:1ヶ月ってあっという間だったけど、楽しかったよね。いろんな意味で。ミャンマー唐辛子の種ももらえたし、ベトナムカレーも堪能したし、自分の部屋にダニが少ないこともわかったしね。

S師:インドネシア産の唐辛子の辛さは異常すぎる。唇痛くて涙出るし。

K氏:でも、飛び入りで調べたY君のうちはねこノミ天国で大変みたいだったよ。飼っている犬が原因らしいんだけどね。急いで篠永先生に相談して、今後の対策を講じていたよ。写真とられてたけど。

S師:犬に寄生しててもネコのみっていうんだぁ。

S嬢:お忙しいなかでそうした相談に気軽にのってくれる先生方がいらっしゃるっていう点も、この教室の、ううん、医科歯科大に在籍してる私たちの大きなメリットよね。

S師:いやぁ、きれいな終わりかただ。これにて一見落着ぅ。

K氏:もーS師は、まだ終わりじゃないですよ。もう少し書きましょうよ。Tさんに怒られますよ。ほら、S嬢も言ってやって。

S嬢:そうよそうよ、私たちがこの1ヶ月でやったことをもう少し整理してみないと。

K氏:そうだね、上ではうだうだ言っててまとまりがなかったし。S師、そろそろ出番ですぜ。

S師:めんどくさいなあ、もぉ。ええと、なんだっけ?俺達がやったことを整理すると・・・!?

・インドネシア長期在住日本人の血清中赤痢アメーバ抗体価の測定

・Ouchtalony法により各人の諸抗体(犬回虫、保有の有無をみる

・インドネシア人の糞便検査

・ジャードのマラリア感染率測定

・塵ダニ分離法

・蚊に餌やり

・サワガニ肝臓より肺吸虫のメタセルカリア摘出後、ジャードに感染させる

・肺吸虫に感染したジャードの解剖 

・ナメクジを人工胃液で溶かし、広東充血吸虫幼虫を実体顕微鏡下にとらえる 

・その他いろいろ!

 

S嬢:それと、最後の打ち上げを忘れてるわ。

K氏:そうですよ、教室の皆さんと一緒に新大久保の本格的タイ料理屋さんへ行きましたよねぇ。

S師:そういえば、F先生って、酔うといつもあんな感じなのかなぁ・・・(打ち上げをお楽しみに!)。

S氏:とにかく「居心地のいい」教室だったよね。

S師:あ、そろそろ授業だ。僕はもう行くからね。出番だ。

K氏:またまたぁ、いつもちゃんと出てるんですか?

S嬢:あなたに言われたくないって感じよねぇ。

K氏:うっ。S嬢は相変わらずつっこみ厳しい・・・。

こうして無事にフリークウォーターは終了したわけです。すみません、中途半端な終わりで・・・。それにしても、来年はどんなフリクォーターとなるのでしょう? 僕達はけっこう楽をしてしまって、おまけに教室の方々のお邪魔な存在となっていた気がします。医動物学をやりたい学生なら、この1ヶ月間は学問的に面白いでしょうし、医科歯科にいるうちにちょっと珍しい事をしてみたいという学生にとっても、十分に楽しめる1ヶ月ではないかと思います。教室で御世話になった先生方、ありがとうございました。


 

97年度

★ 医動物に来たいきさつ(byり)

今年から全員必修になってしまったフリークォーター(以下FQ)。人気がありすぎて希望者殺到の講座、実験内容がハードそうでみんな行きたがらない講座(不確かな情報だったから来年はまた希望状況が大幅に変わるんだろうなあ。)。……そういえば医動物は、何のはずみか教授の気まぐれか、テストの時もいい点つけてくれたなー。きっと良いことありそうな、というより悪いことはなさそうな気がする。よし、医動物に行ってみよう♪♪

★ 医動物学へのいざない(byみ)


くじびきの番号は29番だったにもかかわらず何とか第二希望でこの教室に潜り込んだ。それがなんと大正解。自由だし、いろんな事をやらせてもらえる。でも先生達は夏は熱帯に行っちゃう人が多い。でもいろんな特典付きだよ。

  ◆とてもからいカレーを食べに連れって行ってもらえる。

  ◆「サロン」がある。コーヒー紅茶飲み放題。寄生虫や「有害節足動物」の鮮やかカラー写真付きのご本読み放題。

★ FQで学生がやってること(byり)

マラリアをマウスにうつす(感染させる)。フィラリアをジャードにうつす。肺吸虫をラットにうつす。マンソン住血吸虫をマウスにうつす。……って、うつしてばっかじゃないか!!

蚊を育てる。イヌ回虫を育てる。病気のネズミども(自分で病気にしたんだけど。死んだら解剖する。)を飼育する。蚊や回虫も、自分のおかげで順調に育っていると思うとかわいいものだ♪

血をとる。うん◯をとる。解剖もする。標本を作る。鏡検する。虫が見つかる→楽しい。見つからない→ほっとする。特に自分の血やうん◯が潔白だと非常〜〜に嬉しい^_^

電話をとる(本当にとるだけ)。インターネットで遊ぶ。ホームページを作る。おやつを食べる。お茶を飲む。お酒を飲む。おつまみを調理する。

★ 医動物学教室の副作用(byみ)

何かの拍子に何かに感染するかも知れない。ちなみに私はイヌ回虫の引っ越し(培地交換)の日にひどい鼻風邪をひいていて、私の手はハナかみとイヌ回虫のお家(つまり培地)との往復に追われた。(親切な解説byり:イヌ回虫の幼虫は経口感染です) そのため私は血清検査をするその日まで安眠できませんでした。失明する前にこの医科歯科大学をよく眼に焼き付けておこうと(そんなの覚えてたくないってば)眼を皿に。

でも結果は陰性。ぎょうちゅう検査もうん◯検査もみーんな異常なし。ひかりかがやく卵ちゃんはいらっしゃらなかったの。ホッとしました。だってサナダ虫なんていたら実験材料にされちゃいそう。

★ スケジュール(かなり真面目version)

 蟯虫:セロハンテープ検査

 マラリア:投薬マウスの末梢血鏡検・投薬後1日の末梢血採取

 マンソン住血吸虫:貝からセルカリアを遊出・セルカリアをマウスに経皮感染

 イヌ蛔虫:感染幼虫を培地に移す・濃縮した古い培地の透析・患者の血清検査

★ また別の日のスケジュール(遊び入ってるversion)

 肺吸虫:サワガニからメタセルカリアを取り出す・メタセルカリアをラットに経口投与

 お昼ご飯:篠永先生とカレー

 午後のお茶会:シフォンケーキとロシアンティー

 神経内科:M6の寺崎さんと鈴木さんの、お医者さんごっこにつきあってあげる(?!)

★ 感想(byみ)

けっこう短かったなあ。あっというまでした。とてもからいからい1ヶ月間でした。篠永先生ごちそうさま!今日はフィラリアの感染幼虫を蚊から抽出してジャードに注射しました。その時に蚊をすりこぎですりつぶすんですー!  その時にプチプチプチッと音がしていたのを私は一生忘れない。(でもほとんど大井ちゃんにやってもらったけど。)

★ 感想(byり)

もっとさぼるつもりでしたが、あまり楽しいので、ついつい色々やらせてもらっちゃいました。お腹いっぱい、胸いっぱいです♪

今度蓼科に行ったら、ちゃんとマダニとかゾウムシの標本をお土産に持ってきます。

 

☆☆☆  non title  ☆☆☆

2002年度のフリークォーターも無事終わりました

・・・と思ったら,若干一名はそのまま8月も実験を続けることになりました。これは,フリークォーターの成績が悪くて補習をしているわけではなく,みずから進んで「もう少しやらせてくださいな」と申し出てのことです。

この制度が始まって6年になりますが、毎年それぞれカラーの違う学生さんたちがやってくるので楽しいですね。

来年はどんな学生が来るのやら・・・・。楽しみ楽しみ♪


〔トップページに戻る〕