2002年フリークォーター



メンバー紹介


カワニ〜ナ
カワニナの母。カワニナの孤児達を母の愛で飼育『カワニナ日記』
赤○先生の第三の娘を名乗る謎につつまれた女子大生。

すなねずみ友の会会長(自称)
 二匹のすなねずみと共に暮らす。彼らの友、というより僕となっている。
 彼らの生活は、『S家のすなねずみ友の会活動報告』に。


7月1日〜5日

7月8日〜13日

7月15日〜19日

7月22日〜26日


 1ケ月という長いようで短い期間、私達2人をあたたかく見守って下さった教室の皆様、本当にありがとうございました。フリークオータは私達にとって、かけがえのない経験となりました。皆様の今後の発展とご活躍を心よりお祈り申し上げます。



7月1日〜5日

7/1 : イヌ回虫の抗体検査のため採血。ベンケイガニ(かにみそ)からメタセルカリアを探した。

7/2 : ELISA法でイヌ回虫の抗体価を調べた。

7/3 : ライギョの刺身を作って、有棘顎口虫を探した。人工胃液を用いてライギョを消化させ、残りものから再び有棘顎口虫を探した。

7/4 : ライギョの頭部を消化したものから有棘顎口虫を探した。広東住血線虫を感染マウスの糞から取りだし、貝に感染させた。無鉤条虫の子宮口に墨汁を注入した。

7/5 : 日本海裂頭条虫が感染した患者さんの駆虫を観察。虫体の長さを測定し、患者さんの便から虫卵を探した。イヌ回虫成虫から虫卵を取り出した。


☆カワニーナの思い出☆
フリークォータの初日、赤尾先生の「では、採血から始めましょうか!」というお言葉に動揺しながらも、無事(?)採血を終え、次の日にはイヌ回虫の抗体検査をしました。カニのメタセルカリア探しでは、私は顕微鏡で必死に探しているのに、「すなねずみ友の会会長」さんは、私より早くに「裸眼」で発見していてびっくり仰天☆しました。世の中には、すごい「眼力」を持つ人がいるとは聞いていましたが、まさかそれが「メタセルカリア発見眼(ガ〜ン!)」だったとは!寄生虫の教室にお邪魔していると、そのうちに「自分でも気づかなかった自分の姿(Wow!)」に出くわす機会があります。楽しいですね〜♪実際、私も・・・(笑)。「この夏に大変身したいあなた」にはぴったりのフリークォータですヨ(^^)

《 今週のポイント 》
 すなねずみの登場がないので大きなイベントはなし。と言いたいところだけれど、それでも何か面白いことがあるのが医動物という所。今週のポイントは何と言っても新鮮な(!?)日本海裂頭条虫が見られた/触れたことでしょう。
イヌ回虫の成虫から虫卵を取り出すというのもなかなか体験できないものです。ホルマリン漬けの標本を切開して、子宮から虫卵を取り出す。簡単そうに見えて、実際やって見ると…これが意外と出来たりするから面白い。ホルマリン漬けになっていても、虫卵は生き ていて、子宮から取り出すと幼虫に育つというのがまたいいですね☆(苦手な人はダメかもしれませんが)カワニ〜ナさんはこのころから非常に楽しそうに虫を捌いてました。
 だからああなったんでしょう…。
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7月8日〜13日
7/8 : 各自の家から持ってきたゴミから遠心分離吸引法でダニを探した。

7/9 : 合宿準備。イヌ回虫抗原を使ってオフタロニー検査。

7/10 : 旋尾線虫の免疫組織科学的染色(旋尾線虫抗体検査)を行った。

7/11〜13 : 赤倉寮で合宿


☆カワニーナの思い出☆
 第2週目の思い出は、何といっても赤倉寮での「合宿」ですね。衝撃的だったのは「医科歯科の寮って意外とキレイたったのね!」ということでした。目的は勿論、「サワガニやヘビ」をとって彼らに寄生する虫達を調べること!のハズでした。実際は・・・。寄生虫の教室にお邪魔していると、そのうちに「普段は気づくはずもない他人の姿(Oh,no!)」に出くわす機会があります。恐ろしいですね〜♪実際、私の目の前にも・・・(涙)。「この夏に、どひゃーっとしたいあなた」にはぴったりのフリークォータですよ(^^;

《 今週のポイント 》
 合宿はカワニ〜ナさんが語っているので、私が個人的に大ショックだった8日のダニ検査について。結構いるものです。ダニ。この検査のために、私の部屋には一週間掃除機をかけず、万全の体制で臨みました。(気合いを入れて一週間分の掃除をしました。もちろん布団にも掃除機をかけましたよ)すると、恐ろしい結果が!
 ごく一般的なダニ(ヤケヒョウヒダニ)が見つかったのはよしとすることにしましょう。数が多かったかもしれないのも見逃すこととして。…しかし、そのダニを食するダニ(クワガタツメダニ)が発見されるというのはちょっと…。
 「ダニの生態系が確立してるね」by.篠永先生。
いえ、うれしくないです、先生。こうして『今年の夏は、ダニと闘う』が私の目標となったのでありました。
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7月15日〜19日
7/15 : 赤倉で採集したサワガニから肺吸虫のメタセルカリアを探した。

7/16 : ミランガさん(医動物教室のコンゴから来ている人)によるブルリ(好酸菌による潰瘍)に関する講義。イヌ回虫感染スナネズミの眼底を観察。

7/17 : ドブネズミの血を採り、トリパノソーマ感染を調べた。ドブネズミの諸臓器から小形条虫を探した。ドブネズミの盲腸の中身から、浮遊法でクリプトスポリジウムを探した。
トリパノソーマの含まれる血液を3匹のスナネズミに腹腔注射した。

7/18 : 天然のアユの鱗からメタセルカリアを探し、発見されたメタセルカリアをマウスに感染させた。

7/19 : 天然のタナゴから肝吸虫のメタセルカリアを探した。


☆カワニーナの思い出☆
採血のプロになってはや2週間、今度はネズミの腹腔注射を体験しました。さまざまな人々、そしてその、衝撃的な現実・・・身も心もくたびれた私達「寄生虫戦士軍」。。そんな傷ついた戦士達の心を癒してくれたのが、「七色に輝くウロコ」に、まばゆく煌め く「メタセルカリア」。ありがとう、ムシさん達!

《 今週のポイント 》
 今週は、すなねずみ!(違うという説もあり)スナネズミの眼底検査。エーテル麻酔で眠ってもらっている間に腹腔注射で全身麻酔。くた〜っとして動かない(動けない)すなねずみ。それでも可愛い。目薬で瞳孔を拡大。さらに角膜に麻酔。準備完了なスナネズミに、目を開けてもらって、眼底を検査しました。
結果はさておき(いいのか?)、麻酔から醒めたすなねずみと遊ぶのも実験のうち☆
やはりすなねずみは可愛いのでした。
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7月22日〜26日
7/22 : 糞線虫感染スナネズミの盲腸の部分から内容物を回収して濾紙法で幼虫を培養した。

7/23 : サバとアジの内臓/筋肉からアニサキス探し。発見されたアニサキスの外の殻を人工胃液で溶かし、様々な液体に漬けてみた。トキソプラズマの抗体価チェック。

7/24 : アメ横で買ったサワガニのメタセルカリアを調べた。7月4日に貝に感染させた広東住血線虫を取り出した。

7/25 : ホームページ制作。

7/26 : ホームページ制作。濾紙法で培養した糞線虫の幼虫(フィラリア型)をスナネズミに皮下注射。目黒寄生虫館。


☆カワニーナの思い出☆
 「始まり」があれば、必ず「終わり」はやってくる。全力で戦い続けた私達にも、ついに「フリークォータ最終週」はやって来ました。なんて残酷なっ!!でも、大丈夫(^^)。寄生虫村の長老さんが、勇気印の「アニサキスの小瓶」を下さいました。体力1ポイントup、知恵2ポイントup、奇妙さ100ポイントup・・・。かくして、私達は山ほどの素敵な思い出を胸に、再び、東京医科歯科大学医学部医学科の、なんの変哲もない学生に戻ってしまいましたとさ。めでたし、めでたし〜♪

《 今週のポイント 》
 今週の大イベントはアニサキス。というより、その前のサバ&アジ捌き。
三枚におろす?当然のように言われても経験が…ないんですよね。結果は…。
…まぁ、三枚にはなっているよね♪な出来。作業には出来は関係なし☆さて、肝心のアニサキスは。楽しくなるくらいうじゃうじゃいました。
が!私はそれよりも、カワニ〜ナさんの方が驚きでした。彼女は、可愛い小瓶に入った『アニサキスホルマリン漬け(←これは可愛くない)』を嬉しそうに持ち帰りました。
あれは、ペンダントトップになるのだろうか?それともキーホルダーになるのだろうか?
知りたいような怖すぎるような…。
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