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センター長挨拶

関矢 一郎
センター長 応用再生医学分野教授 (兼任)
関矢 一郎
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山中伸弥先生がノーベル賞を受賞されてから、日本で再生医療に関する期待がたいへん高まっています。再生医療の分野では軟骨を対象にしたものが最も世界で進んでいます。しかし、現在産業化されている方法は、手術侵襲が大きく、コストが高く、変形性膝関節症に対応できないという問題があります。これらの問題を克服しないと、軟骨分野の再生医療は普及しないでしょう。現在、本学で進めている滑膜幹細胞による軟骨再生医療はこれらの問題を克服できる可能性があります。また、変形性膝関節症の発症に重要な半月板の機能改善にも、滑膜幹細胞は効果が期待できます。滑膜幹細胞による軟骨・半月板再生医療を普及させることが、私の一番目の目標です。

東京医科歯科大学には再生医療に関するすぐれた研究成果が多数あります。代表的なものは消化器病態学分野で開発された、腸管幹細胞による腸管再生です。基礎研究の成果を臨床応用するには、標準作業手順書の作成、ヒト幹細胞治療指針の了承、厚労科学研究費の獲得等の膨大な手続きが必要となります。私たちがこれまで軟骨・半月板再生を臨床応用するうえでたいへん苦労した経験の蓄積を生かして、これから臨床応用を目指す先生方を多方面で支援して、本学の再生医療の実用化を促進させることが私の次の目標です。その結果として再生医療の臨床で、一番の施設になることを目指します。

再生医療を安全に進めるためには、移植細胞の感染や遺伝子変異に関する検査が必要です。本学にはウィルス治療学の清水則夫先生が開発されたマルチプレックスPCRを用いるウィルス・マイコプラズマ検査や、小児科の森尾先生が開発している遺伝子変異検出システムがあります。これらの簡便で、低コストの検査システムは、本学での臨床研究を通じてデータを蓄積することにより、さらに有用なシステムを構築し、再生医療のスタンダード検査になることが期待されます。再生医療・細胞治療の検査システムを確立することも重要な目標です。

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