1928年の本学創立時、当分野は檜垣麟三教授が主宰する保存療法学として発足、1960年には総山孝雄教授、1982年からは細田裕康教授が教室を主宰されました。当分野では一貫してう蝕学、保存修復学についての研究、教育を推進し、今日の保存修復治療、接着歯科治療の確立に中心的な役割を果たし、う蝕治療の世界的潮流の形成に貢献してきました。
 今日では当分野は、

活動の基本は臨床であり、臨床に関連した研究テーマを優先し、教育においても理想論ではなく、臨床現場の感覚を重視しています。伝統的に「材料学と生物学との両面からのアプローチ」により、歯質保存的なう蝕治療法を世界に先駆けて確立、高度化しました。現在では、「Minimal Intervention」という概念に基づく低侵襲のう蝕治療法の開発講座として世界でも認知されています。

 2003年からは、COEプロプログラム「歯と骨の分子破壊と再構築」、そして2008年からグローバルCOEプログラム「歯と骨の分子疾患科学の国際教育拠点 -デントメドミクスのインテリジェンスハブ-」の推進に基幹講座の一つとして貢献しています。従来の保存修復学にとらわれない、歯の硬組織の破壊予防と再構築に関する広範な内容に取り組み、最新のテクノロジーの応用も積極的に図っています。これらの活動により歯科医学研究、歯科医療において世界をリードする創造的な人材育成を目指しています。
                                                う蝕制御学分野 教授 田上 順次