医療関係者向け

関節リウマチに伴う間質性肺炎に対する中等量ステロイドと
免疫抑制薬による治療の有効性と安全性に関する研究

生物学的製剤をはじめとする治療薬の進歩や、様々な臨床研究の結果に基づいた治療戦略により、関節リウマチ(RA)における関節病変の予後は大きく改善しています。一方、RAの関節外病変のひとつである間質性肺炎はRAの治療薬選択への影響や生命予後を規定する因子でもあるという臨床上の重要性にも関わらず、標準的な治療は確立されていません。

RAに伴う間質性肺炎に対する治療として、副腎皮質ステロイド単独投与やアザチオプリン、シクロホスファミド、シクロスポリン、タクロリムスといった免疫抑制薬の併用療法に関する症例報告がされていますが、ステロイドの投与量や免疫抑制薬の選択について良質なエビデンスはなく、個々の臨床医の判断に委ねられているのが実状です。

この研究ではRAに伴う間質性肺炎に対して、中等量のステロイド[体重(kg)あたり0.5mgのプレドニゾロン]と免疫抑制剤(タクロリムス、器質化肺炎パターンの場合はメトトレキセート)による治療を行い、その有効性と安全性を検討するものです。多施設共同研究として東京医科歯科大学膠原病・リウマチ内科とその関連病院で行っております。

関節リウマチと関節症状を来たしうる他疾患における
リウマスキャンの有用性に関する探索的研究

手指関節炎の画像診断装置として新たに開発された蛍光光学画像診断装置であるRheumascan(以下、リウマスキャン)は、核磁気共鳴画像診断(MRI)や関節超音波検査などに比べて、より簡便に施行でき、検者の技量に依存せずに評価できる可能性があります。リウマスキャンは炎症により亢進した局所の微小循環をインドシアニングリーンの集積として捉えることで関節炎の評価を行います。日本では未認可ですが、既に認可されている欧州において手指関節炎について関節超音波よりも高い感度をもち、造影MRIに匹敵するとの報告もあります。また変形性関節症や乾癬性関節炎においてはRAとは異なる画像パターンが報告されており、RAと手指関節症状を呈する他疾患の鑑別において有用性が期待されています。本研究ではRAを中心とする手指関節症状をきたし得る疾患において、リウマスキャンの所見とその経時的変化を比較することにより、これらの疾患の診断におけるリウマスキャンの有効性を検討します。

 

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