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生体分子モータの動作機構モデル
モータ蛋白ミオシンの動作機構に関する、新しいモデルを提案しました。ミオシンは、アクチンとともに筋を構成する主要成分であり、ATPの持つ化学エネルギーを筋収縮という力学エネルギーに変換する装置です。このエネルギー変換の機構に関して、レバーアーム説などの仮説が提案されてきました。近年、単一蛋白の挙動を実時間で計測できる技術が開発されたことにより、従来の仮説が否定される結果が得られました。ここでで提案したモデルは、これまでの仮説の問題点を解消し、最近の実験結果とも矛盾しないものです(J Theor Biol 2003)。

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