研究内容

2光子イメージング、光遺伝学、電気生理学的方法を使用し、覚醒動物の脳活動を記録・制御・分析する。深層神経回路などのモデルを使用し、脳の計算原理に迫る。対象は既存の理論で説明が全くできないシステムであれば、有機物・無機物を問わず興味を示す。最近は脳の局所的な最適化と全体的な統一性の間の整合性について、何らかの手段でアプローチしたいと考えている。

[ 過去に行った実験技術 ]

・2光子イメージング

・光遺伝学

・数理解析

・深層学習

・行動実験（頭部固定、自由行動）

・細胞外電位記録

・パッチクランプ

[ 連絡先 ]　riichirohira@gmail.com

略歴

2002年 宮崎西高校 卒業

2009年 東北大学医学部 卒業　医師免許取得

2013年 東京大学医学系研究科構造生理学部門　博士号取得(医学) (河西春郎教授)

2010年 日本学術振興会特別研究員DC1

2013年 基礎生物学研究所 光回路研究部門 助教（松崎正樹教授）

2017年 米国留学 (Spencer Smith lab. UNC Chapel Hill, UC Santa Barbara)

2020年 東京医科歯科大学細胞生理学分野・准教授 (礒村宜和教授)

原紙

最新の業績は「Researchmap」をご覧ください。

Diesel2p メソスコープは、分散型神経回路のダイナミクスを柔軟にキャプチャするためのデュアル独立スキャン エンジンを備えています。

Yu、CH、Stirman、JN、Yu、Y.、Hira、R.、& Smith、SL
Nature Communications volume 12、記事番号: 6639 (2021)

Motor learning requires myelination to reduce asynchrony and spontaneity in neural activity.
Kato, D., Wake H, Lee PR, Tachibana Y, Ono R, Sugio S, Tsuji Y, Tanaka YH, Tanaka YR, Masamizu Y, Hira R, Moorhouse AJ, Tamamaki N, Ikenaka K, Matsukawa N, Fields RD, Nabekura J, Matsuzaki M
Glia 68.1: 193-210. 2020

上肢運動課題中のマーモセットの運動皮質におけるニューロン活動の二光子イメージング。
蛯名 哲、正水 裕、田中 YR、渡壁 A、平川 R、平山 Y、平 R、寺田 SI、纐纈 D、彦坂 K、水上 H、南部 A、佐々木 E、山森 T、松崎 M
Nature Communications 9(1) ：1879年。 2018年

マウスは、堅牢かつ共通の戦略を使用して自然の風景を識別します。
蛯名 哲、正水 裕、田中 YR、渡壁 A、平川 R、平山 Y、平R、寺田 SI、纐纈 D、彦坂 K、水上 H、川 A、Yu、Y*.、平、R*.、スターマン、 JN、Yu、W.、Smith、IT、& Smith、SL
Scientific reports、8(1)、1379。

マウス運動野における離散的でリズミカルな前肢の動きのための独特の機能モジュール。
平良、寺田、SI、近藤正、松崎正、
The Journal of Neuroscience、35(39)、13311-22。 2015年

光単一ニューロンオペラント条件付け中の皮質微小回路の報酬タイミング依存の双方向変調。
平 良、大久保 文、正水 裕、大倉 正、中井 純、岡田 哲、松崎 正
Nature Communications 5. 2014

運動課題の学習中の皮質アンサンブルの 2 つの異なる層固有のダイナミクス。
正水裕, 田中裕也, 田中裕也,平良, 大久保文, 北村和人, 磯村裕子, 岡田哲也, 松崎正美
Nature Neuroscience 17, 987–994, 2014

神経回路の光遺伝学的解析のための次世代トランスジェニックマウス。
Asrican B 、Augustin GJ 、Berglund K 、Chen S 、Chow N 、Deisseroth K 、Feng G 、Gloss B 、Hira R、Hoffmann C 、Kasai H 、Katarya M 、Kim J. 、Kudolo J. 、Lee L. 、Lo S 、Mancuso J.、松崎 M.、中島 R.、Qui L.、Tan G.、Tang Y.、Ting J.T.、Tsuda S.、Wen L.、Zhang X.、および Zhao S.
神経回路のフロンティア 7 、160、2013

前肢運動領域間の機能的な皮質皮質接続の生体内光遺伝学的追跡。
平 R *、大久保 F*、田中 YR、正水 Y、オーガスティン GJ、笠井 H、松崎 M
神経回路のフロンティア。 7時55分。 2013年（※均等寄付）

随意運動中のマウス運動皮質におけるニューロンの機能クラスターの時空間ダイナミクス。
平 R、大久保 F 、小澤 K 、磯村 Y 、北村 K 、加納 M 、笠井 H 、松崎 M
神経科学のジャーナル。 33(4): 1377–90。 2013年

生きた齧歯類の脳における複数のニューロンの特性を単一細胞の解像度で同時に視覚化します。
Ako R、脇本 M、エビス H、丹野 K、平 R、笠井 H、松崎 M、川崎 H
分子細胞神経科学。 246-57。 2011年

運動皮質の機能マッピングのための経頭蓋光遺伝学的刺激。
平 R、本倉 N、野口 J、丸山 Y、オーガスティン GJ、笠井 H、松崎 M
神経科学方法ジャーナル。 179 (2): 258-63。 2009年

Rb+ 伝導の非対称性は、上皮の maxi-K+ チャネルにおけるバイオイオン条件下で現れました。
Ohsaga A、村田 Y、近藤 Y、平 R、丸山 Y.
Journal of Physiological Sciences。 363-9。 2008年

著書総説

圏論による意識のモデル化と定義
平 理一郎
認知科学 26.4: 492-495.(2019)

神経細胞の情報論的結合を推定する非線形時系列解析法
日高　昇平、平 理一郎
細胞　50(14), 755-758, 2018

脳神経計算原理の解明を目指した2光子多細胞イメージングの情報技術展開［2］
平 理一郎
2光子多細胞カルシウムイメージングデータの情報処理技術（9月号）電子情報通信学会 v.102. No.9 2018

脳神経計算原理の解明を目指した2光子多細胞イメージングの情報技術展開［1］
平　理一郎
2光子多細胞カルシウムイメージングの技術的展開（8月号）p.850-p.856 電子情報通信学会 v.101. No.8 2018

運動野内に見られる異なる運動パターンの局在
平 理一郎、松崎 政紀
Clinical Neuroscience 34(5), (2016)

脳と道徳的責任論 - オキシトシンを中心とした「制御下」概念の展開
小谷 俊博、平 理一郎
Nagoya Journal of Philosophy. 11. 21-38, (2014)

道徳をめぐる進化と脳回路のハブとしてのオキシトシン―P.S.チャーチランドを手掛かりに―
小谷 俊博、平 理一郎
倫理学. 29. 41-55 (2013)

多光子励起過程による行動・運動を司る神経細胞ネットワーク活動のイメージングと光操作
松崎 政紀，平 理一郎，大久保 文貴
レーザー研究. 41,2. (2013)

ASCONE2008松崎政紀先生講義録『Neurophotonicscience入門』
平 理一郎
日本神経回路学会誌, 17,1.(2010)

意外列の上限を探せ」パズリングアドベンチャー特別版
田中 裕一、平 理一郎
日経サイエンス34（4） 114-117, 2004

心的概念の前提としての，脳・還元・システム 春日直樹(編)
平 理一郎
東京大学出版会 p.254-270 (2016)

国内学会等発表

Single-neuron operant conditioning by two-photon imaging induces reward-timing-dependent modulation in cortical microcircuit.
R. Hira, F. Ohkubo, Y. Masamizu, M. Ohkura, J. Nakai, T. Okada, M. Matsuzaki
O2-H-3-4, The 37th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society, Yokohama, September 12, 2014

Visualization of population dynamics of neurons in an awake animal and information flow among the functional units.
R. Hira
Meeting of the Initiative for High-Dimensional Data-Driven Science through Deepening of Sparse Modelling, Hokkaido University, October, 2013

還元主義的脳神経科学の思想と方法.
平　理一郎
2012年度第三回研究会　アジア・アフリカ言語文化研究所　2012年12月2日

ワークショップ等発表

広視野2光子カルシウムイメージングによるマウス頭頂連合野の機能的構造の解明.
平　理一郎
東京医科歯科大学細胞生理学分野特別セミナー, 東京医科歯科大学M&Dタワー, 2019年11月14日

脳は本質的に複雑だろうか.
平　理一郎
日本神経回路学会オータムスクールASCONE2019 『脳科学の数理と未来』諏訪レイクサイドホテル, 2019年11月8日

ポスト人工知能の基礎学理構築.
平　理一郎
早稲田大学早稲田キャンパス, 2019年11月16-17日（オーガナイザー）

広視野2光子顕微鏡を用いたマウス後部頭頂皮質の機能解剖.
平　理一郎
生理学研究所部門公開セミナー, 生理学研究所山手地区2019年2月5日

広視野2光子顕微鏡を用いたマウス後部頭頂皮質の機能解剖.
平　理一郎
第94回創薬科学セミナー, 名古屋大学創薬科学研究館2019年2月4日

Functional anatomy of mouse parietal association cortex with wide field-of-view 2p Ca imaging.
R. Hira
Doya lab., OIST, Japan. July, 2018

In vivo two-photon calcium imaging and large-scale simulation.
R. Hira, R. Hira, SL Smith
Doya lab., OIST, Japan. July, 2018

１．「ポストアルファ碁の神経科学」２．「神経回路の機能と解剖をつなぐ」.
平　理一郎
機械学習・情報理論・神経科学ワークショップ　北陸先端科学技術大学院大学（JAIST）　2017年3月21日（オーガナイザー）

覚醒脳の高次元神経活動の記録と解析.
平　理一郎
分子科学研究所オープンセミナー　局所と大域：データサイエンスと階層性の創発　自然科学研究機構 分子科学研究所2015年11月27日（オーガナイザー）

2光子イメージングと光刺激による大脳運動野神経回路の解析.
平　理一郎
第38回脳神経科学コアセンターセミナー 2015年9月4日東北大学医学部臨床小講堂

科学的知識の深さと広さ.
平　理一郎
STS Network Japan 夏の学校 2014　名古屋大学　情報科学研究科第1講義室 2014年9月4日

還元主義的脳神経科学による概念の再構築.
平　理一郎
2014年度第一回研究会　アジア・アフリカ言語文化研究所　2014年7月26日

還元主義的脳神経科学による概念の再構築.
平　理一郎
2014年度第一回研究会　アジア・アフリカ言語文化研究所　2014年7月26日

特許

生体動物脳における単一神経細胞での多重遺伝子発現
河崎洋志 、赤穗吏映 、松崎政紀 、平理一郎

所属学会

日本神経科学学会

北米神経科学学会

日本神経回路学会

プライベート

宮崎県出身。趣味は研究。妻、息子、娘、娘。