図7−6 左:ネコの脊髄運動ニュ−ロンから、二連式微小電極を用いて細胞内 記録した電位。記録は、陰極線オシロスコープ上の約40本の軌跡を重ね書きし たもので、細胞に抑制を与える神経線維の斉射により得られた抑制性シナプス後 電位を示している。電極の一方を通して定電流を流すことにより、膜電位をトレ ースの左に示してある電位に固定した。AからGは、−80mvを境にして抑制 性シナプス後電位の極性が逆転することを示している。  右:それぞれの組のうちの下側の記録は、細胞に抑制を与えるネコの求心路を 斉射した時の記録。その振幅は、AからDへうつるにつれ増加し、隣接する後根 上に穿入した他の電極により得られた鋭い下向きのふれにより示されている。記 録は抑制性シナプス後電位の段階的変化と、抑制効果の空間的加重を示している。 (From Coombs et al.)