平成14年度 看護経済論

                      阿部俊子 メイルabet.ns@tmd.ac.jp

                           Tel&Fax 03-5803-5352

1.科目の概要

 医療の国際的経済動向とわが国の特色を理解し、医療経済システム、病院経済の概念、研究および実践を学ぶ。看護者としてのリーダーシップ、調整、カウンセリング、コンサルタント、教育、意志決定などの臨床実践能力を構築するために必要な経済理論を体系的に学び、看護マネジメントに必要な経済的視点および看護の実践能力を高める。

 

2.教育方針・教育目標

1)医療経済に関する概念及び活動の国際比較からわが国の特徴と位置づけを理解する

2)現代社会における医療・保健経済について学び、その中における看護経済の役割と機能を学ぶ

3)医療ケアの効果と効率に関して、医療コストとの関連と、その質とコストのバランスの評価方法を学ぶ

 

3.教育内容 月曜日 朝8時50分から10時20分まで

 

項目

講義内容

講師

4/8

看護経済学総説

看護経済学とは何か、

コストマネージメントの基礎 パワーポイント25枚

阿部俊子

4/

15

看護におけるコストの基礎概念

病院における看護のコストの基礎知識とマネジメント パワーポイント20枚

阿部俊子

4/

22

病院経営と

看護経済

病院における診療報酬などの概念と

看護の関わりを知る

中野総合病院池澤院長

/

13

在宅看護における看護経済

日本の在宅看護における診療報酬の基礎知識とその現状と課題を学ぶ

島内節

/

20

諸外国における医療政策と医療経済

諸外国における健康政策と医療費の問題を学び、日本における看護の現在の課題と今後の展望を学ぶ

慶應大学医学部

山田ゆかり

/

27

看護におけるコストの問題点

病院看護におけるコストの現状と課題を学ぶ

済生会中央病院

山嵜絆

6/3

プレゼンテーション

 

学生グループ

 

4.教科書・参考書

池上直己 「ベーシック 医療問題」 日経文庫 \950 ISBN4-532-10681-8

   (生協にあります)

5.他科目との関連

本科目は諸制度・システム・管理を基盤とするので、保健医療福祉制度、看護管理学との関連が特に深い。看護管理学と平行して受講するほうが効果的であるが、単独でも受講可能である。臨床看護・地域看護のシステム、さまざまな看護サービス内容が看護の経済と不快関係にあることを意識した学習をする必要がある。

6.受講上の注意

講義中心の展開であるが、臨床の事例ケアにおいても看護経済が深く関係していることを理解して、評価のための課題であるプレゼンテーションとレポートに反映すること。欠席3回は単位認定対象としない。欠席1回で10点マイナス。遅刻は5点マイナス。

7.成績評価方法

プレゼンテーション 40%

レポート      40%

出席        20%

8.プレゼンテーション 6月3日(月)

各グループで(11グループと予測)5分間で発表

*準備するもの 

1)          Power Point  PP担当3名

     担当者を決めて、PPをコンピューターにいれておく

     コンピューターとプロジェクターは島内研究室から借りる

2) レジメ(資料として全員にA4一枚の資料を配布)印刷担当3名

     (レジメは自分たちで印刷すること)発表順にホチキス

      印刷は輪転機を使用する 5月31日(金)に行うーアポ必要

3)プレゼンテーションの内容

@     診療報酬の臨床上の問題は何か

A     何故問題か

B     問題の解決方法(グループとして)

C     自分たちのアクションプラン(いま、1年間、5年間)

 

9.レポート(提出日6月10日(月)朝9時まで(それ以降は受け付けない)

A41枚で1600字以内(横書き)(ワープロかパソコン原稿以外受け付けない)

   表紙はつけない

   「問題解決の方法」問題:○○について 学籍番号 名前

   レポートの内容

@     問題は何か A何故問題か B問題の解決方法

C     自分のアクションプラン(いま、5年目、10年間目)