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患者の多くは小児で、いずれも重症であった。感染経路は狩猟で得られた野生の獣肉や汚染された飲料水、野イチゴ、緑色野菜であった。
どの臓器にも感染が見られるが、特に多いのは肝臓(43.2%)、肺臓(42.3%)、脳(14.5%)である。
予防としては、犬との接触を避け、庭土いじりを最小限にし、野イチゴと緑色野菜は食べる前はよく洗浄し、水は煮沸してから飲むようにすることである。
【ProMed編集部の注釈】
2007年に投稿された情報によると、カザフスタンの全人口の3−6%が多包虫に対する抗体陽性である。また、最近行われた調査によれば、カザフスタンでは13%のイヌが単包虫に感染しており、5%のイヌが多包虫に感染していた。そしてこの調査では、カザフスタンでは単包虫のヒトへの感染が非常に危惧され、これが貧困と関連すると結論づけている。即ち、ヒトへの感染経路の主なものは、イヌの糞便中の虫卵によるものである。