文字サイズ
Clinical Laboratory, Tokyo Medical and Dental University Hospital
トップページ患者様へのご案内検査時のご注意

はじめに

正しい測定条件によって得られた検査結果は、正確な診断や、効果的な治療につながります。
下に示した項目の注意事項をお守りくださるよう、ご協力をお願いいたします。


【受付時間】

受付時間について

受付時間:8:00~16:30、 採血時間:8:05~16:30
16:00を過ぎると当日結果が出ないことがあります。

採血後、結果が出るまでの時間は一般に30分~1時間ですが、検査内容によって異なります。
当日結果がでない検査項目もあります。

【採血前のご注意】

食事、水分、薬の服用について

採血の際の食事、薬の服用は事前に主治医に確認をお願いいたします。
朝はできるだけ水分(白湯、ミネラルウォーターなど糖分の含まれない物)の摂取をお願いいたします。

服装について

袖のきつい服は避け、ひじ上まで出しやすい服装でお願いいたします。

【採血時、採血後のご注意】

下記に該当する場合には、採血前に必ずお申し出ください。

1. 過去に採血時中に気分の悪くなったことがある方
2. 消毒薬にアレルギーのある方(主にアルコール)
3. 血液透析中でシャントのある方
4. 乳房切除術を受けられた方
5. 抗凝固剤(ワーファリン)、抗血小板剤(バイアスピリン、バファリン)等、血液を固まりにくくする薬剤を服用されている方
6. 血小板の減少等により血液の止まりが悪い方

採血後の止血について

止血用絆創膏の上から5分~10分しっかりと押さえてください。揉まないでください。血液の止まりが悪い方は長めの圧迫をお願いいたします。押さえが不十分な場合皮下出血や、青あざの原因になります。かぶれ等の原因となりますので、止血を確認したら早めにはがしてください。

当日の入浴は可能ですが、採血部位を強く洗わないでください。

検査内容、検査結果の判断については主治医にご相談下さい。



最初の尿は、尿カップに入れないで、途中から尿カップに入れてください。最初の尿で尿道の細菌を洗い流します。中間尿といわれる部分を採って下さい。

採尿する量は、尿カップの 50の目盛りまで入れてください。

生理中の場合は、その旨を主治医に申し出てください。

尿カップ



この検査は、24 時間の尿量と尿中物質の濃度を測定し、 目的とする尿中物質の一日総排泄量を知るために行います。

尿バッグ 写真右:蓄尿バッグ
写真左:採尿管(病院への運搬用)
 
しびん、尿をバッグから採尿管へ移すときのスポイト、蓄尿バッグを固定するためのハンガーもしくは容器はご自分でご用意ください。

検査方法

受診日前日に検査は開始されます。

朝6時に検査を開始し、翌日朝6時に検査を終了するとした場合、検査開始朝6時に排尿しますが、この尿は捨ててください。 この次からの尿を蓄尿バッグにためていきます。 翌日朝6時の検査終了時に、尿意がなくとも排尿し、蓄尿バッグにためます。 (検査開始・終了時刻はご自分のご都合に合わせてください。)

尿量を記録します。

採尿管中央の高さまでバッグから尿を採ります。(残った尿やバッグは捨ててください。)

尿量を記録したメモは主治医にお渡しください。採尿管は中央採血室受付に提出してください。


ご注意点

採尿管に名前と日付をお書きください。

排便時に出される尿も流さずためてください。


喀痰を喀出する前に、うがいを行い口腔内の常在細菌を洗い流してください。 (うがい薬は使わないでください。)

咳払いを行い喀痰を喀出しますが、黄色や緑色の粘りけのある固まりが喀痰です。さらさらとした無色や白色の液体は唾液です。唾液は検査材料とはなりません。

喀痰は、採痰容器に直接出してください。 (唾がなるべく入らないようにしてください。)
痰をティッシュ等で包まないでください。

尿バッグ 採痰容器

起床後日常生活を開始したときに喀痰は多く出ます。これは、寝ている間に気道にたまった喀痰が排出されるためです。喀痰があまり出ない場合には、起床直後に採痰するようにしてください。

喀痰は採痰容器に入れ冷蔵庫(4℃)で保存してください。

冷蔵庫で保存しても1日が限度です。喀痰喀出後 24時間以内に中央採血室受付に提出してください。


胃・十二指腸・大腸から出血しているかどうか、便の中の肉眼では見えないような血液を検出する検査です。

採取量にご注意ください。

生理日に採便するのは避けてください。

痔疾患のある患者様は、主治医にその旨をお伝えください。

採取が済みましたら、中央採血室受付に提出してください。


糞便中の病原微生物を検出し、培養して種の同定を行い、効力のある薬が何であるかを調べる検査です。

採取した便は、空気にふれないようにして保存、運搬します。そのための特殊な容器が用意されています。

採便には採便管と嫌気ポーターの2種類の容器があります。

(1)採便管

1.キャップ内側のさじで、便を親指の頭ほど採取します。

2.便を容器に入れ、キャップを閉めます。

3.ただちに中央採血室受付に提出してください。

 

(2)嫌気ポーター

容器の中は二酸化炭素で満たされており、これによって便と空気が遮断されます。

1.便を小指の頭ほど(液状の場合は1mlほど)採取します。

2.キャップをはずし便を容器に入れますが、このとき容器を垂直に保ち、中の二酸化炭素が容器の外に逃げないようにしてください。

3.便を入れ、キャップを閉めます。キャップを開けてから閉めるまで、なるべく短時間で行ってください。

4.ただちに中央採血室受付に提出してください。


骨髄検査について

  腰の骨(腸骨)に針をさし、骨髄液を吸引し、「血液の工場」の異常の有無を調べる検査です。患者さんによっては、さらに生検といった検査を追加することがあります。診断や、治療の評価のためにおこないます。

外来に来られた患者さんは、病院 4階内科外来処置室にて行います。

入院されている患者さんは、病棟 病室あるいは処置室にて行います。

検査の時に局所麻酔薬をつかいますので、歯科麻酔などでアレルギーがあった場合は必ず主治医に報告してください。

検査終了後 30分〜1時間はベッドの上で安静にする必要があるため、検査前にはトイレをすませてください