第42回生材研(IBB)セミナー
金属間化合物相の相変態
CuAuの相変態(L10-fcc)のレーザー顕微鏡によるその場観察
北海道大学 大学院 工学研究科 材料科学専攻 マテリアル設計講座
三浦誠司先生
平成17年7月20日(水)15:00〜16:00
東京医科歯科大学生体材料工学研究所3階 ゼミナール室 (会場への地図はこちら)

 歯科用貴金属合金の時効硬化挙動に主要な役割を果たしている.CuAu (L10)相/fcc不規則固溶体間の規則−不規則変態について,赤外線イメージ炉を搭載した共焦点走査型レーザー顕微鏡を用いて,変態中の表面緩和の形成と消滅をその場観察した.

 多結晶試料においてレトロ効果が確認された.不規則化温度は結晶粒によって異なっており,粒界割れがレトロ効果を軽減していることが認められた.隣接結晶粒の平均ひずみが大きいほど変態温度が低下することがみいだされた.これらの現象は相安定性に及ぼす応力効果によって説明することができた.

金属材料分野 小林郁夫(内線8009)
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