生体情報のユビキタス・モニタリングを目指し、 機能性高分子膜に半導体加工技術を組み合わせた、柔軟性に富み、 安全性に優れた「ウエアラブルセンサ」の研究開発のほか、 生体情報の常時計測について携帯電話などの移動体通信のデバイスとインフラを利用した 「モバイル情報モニタリングシステム」についても開発を行っています。
「匂い情報」について、生体の代謝機能に着目し、 匂いに含まれるガス成分情報を選択的に計測することができる新規なガスセンサ、 “バイオ・スニファ(Bio-sniffer, IEEE Sensors Journal, Vol.2, No.3, pp.133-139, 2002)” を研究し、現在、医療診断や食品鮮度の非破壊評価、呼気情報のほか、 シックハウス症候群を誘発するVOC(揮発性有機化合物)を対象とする 多数のセンサ群を開発しています。
「匂い情報通信」について、バイオ・スニファを集積化した人工嗅覚(バイオ・ノーズ)を構築し、 匂い再生装置と連動することで、匂い成分をもとにした「フレキシブル匂い情報伝達システム」 の開発を進めています。
細胞の選択的増殖制御に関して、各種外部刺激の動的&静的評価を共焦点レーザー蛍光顕微鏡 (CLSM)を用いたミクロ的かつマクロ的観察をもとに行っています。
DNAやタンパク質、脂質、糖鎖などの機能性生体高分子を利用し、 既存の無機的人工物を越える電気的・機械的特性を有する「生体利用&模倣型情報デバイス」 の基礎研究を行っています。