教育概要


・学部教育

 柳澤が実験動物学を担当している。本科目は選択科目で3年次または4年次のどちらかの学年で履修することができる。受講生の一部が、卒業後動物実験を主体とする医学研究すなわちバイオメディカルリサーチ関連領域に進み、実験助手あるいは研究者を目指すことを念頭に動物実験と実験動物についてその基礎知識を教育することが目的である。
 動物実験と実験動物は車の両輪の関係に例えられており、動物実験で再現性のある、普遍性の高い実験成績を得るためには使用する実験動物の種や系統、生物学的特性、さらに実験成績に影響を及ぼす実験動物の疾病やさまざまな環境因子についても考慮することが重要であるため、これらの点について詳しく教授する。
 動物実験は医学・生物学の研究に不可欠な手段である。実験に際しては科学的はもとより動物福祉を配慮した適正な動物実験が求められている。講義では動物実験に関しその目的、必要性、動物実験の倫理、動物福祉、指針等についても教授する。


・大学院教育

 前期課程において疾患モデル生物情報解析学特論A、疾患モデル生物情報解析学実験Aを開講し、柳澤が担当する。特論Aは学部における実験動物学の講義内容をより詳細に教授する。特に疾患モデル動物について最新の資料や論文紹介などを主体に情報収集と解析を行い、その本態を解明する。
 実験Aは基本的には疾患モデル生物情報解析学を専攻する者に対して動物実験の基本手技、麻酔法および安楽死法を修得させる。また、疾患モデル動物に関する情報の収集方法や解析のための実験技術、実験計画の実施、まとめ方などを教授する。