Opth-J.htm
医科歯科大HP 2004年09月
口腔病態診断科学分野Diagnostic Oral Pathologyの概要
(1)構成員 助教授 岡田憲彦
医 員 西岡麻衣
大学院生 河合繁夫
(2)教育
本分野は東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科口腔機能再建学講座に
属する分野であるが、本学歯学部附属病院検査部としての役割も果たして
おり、歯学部学生にたいする病理学の講義・実習も部分的に担当している。
また附属歯科衛生士学校生に対する臨床検査学の講義・実習、大学院各
分野の院生の臨床病理・病理学的研究の教育・研究の指導も行っている。
(3)研究
本分野は病院検査部としては病理検査部門、細菌検査部門、血液検査部門、
生化学・免疫血清部門の各部門からなっており、大学院研究分野としてはこ
れらの部門の検査結果に基つ”き、人体材料を用いた下記のテーマで研究を
行っている。
1)口腔腫瘍の臨床病理・病理学的研究:顎口腔領域に発生する良性・悪性
腫瘍の病理形態学、病態生化学検査結果をもとにした疾患の鑑別診断、
腫瘍細胞の細胞生物学的研究。
2)口腔粘膜疾患の免疫病理学的、超微形態学研究:口腔粘膜には感染症、
腫瘍性病変、免疫学的疾患など様々な病変が発生するが、これらの疾患
に対する免疫病理学的、超微形態学的研究。
3)口腔領域感染症の病態解析:口腔は内部に常在菌叢が存在するとともに
外部からの様々な病原微生物の侵入を受ける。これらの病原微生物による
口腔領域感染症の診断と病態解析。
(4)臨床
本分野は病院検査部としては前述のように、病理検査部門、細菌検査部門、
血液検査部門、生化学・免疫血清部門の各部門があり、それぞれの部門には
専門の臨床検査技師が配置され、検査業務を行っている。2003年1月から
12月末までの年間検査実績は病理検査 1,671検体、細菌検査 4,749項目、
血液検査 33,510項目、生化学・免疫血清検査 157,014項目であった。
これらの検査結果は本院の外来,入院患者の診断・治療に大きな役割を果た
している。