東京科学大学病院が開発したマウスピース型人工喉頭「ボイスレット」が日本オープンイノベーション大賞にノミネート
2026.1.27
東京科学大学病院摂食嚥下リハビリテーション科が中心となって開発した、マウスピース型人工喉頭Voice Retriever®(製品名 VoiceRet / ボイスレット)が、第8回日本オープンイノベーション大賞にノミネートされました。
喉頭がん等の治療で喉頭・声帯摘出した場合、声を失ってしまうことが多く、再び会話できるようにするための「代替発声」には、習得の難しさや音質、適応制限などの壁がありました。そこで東京科学大学病院摂食嚥下リハビリテーション科の歯科医師が中心となって、マウスピース型人工喉頭Voice Retriever®(製品名 VoiceRet / ボイスレット)の開発に取り組み、成功しました。
Voice Retrieverは、口唇・舌の動きを活用して音源を制御するため、従来法に比べ、短時間で実用的な会話が可能で、日常生活への復帰を力強く後押しします。医療機器でありながら、使い続けられることを重視した設計思想も、患者さんから高く評価されました。
2025年7月時点の使用者は約200人(試作品180人、製品20人)。2030年には2万人規模の普及を想定しています。臨床現場の切実な課題意識を起点に、大学の知、大学発スタートアップ、民間企業(電機・電線・医療機器分野)が連携。口腔内の動きだけで発声できるマウスピース型という新しい発想で、その壁の解消を目指しました。
第8回日本オープンイノベーション大賞は2026年2月9日(月)に発表されます。

マウスピース型人工喉頭Voice Retriever® (ボイスレトリーバー)

開発者の東京科学大学病院摂食嚥下リハビリテーション科の戸原玄教授と山田大志先生