東京科学大学病院看護師2名がミャンマー大地震の国際支援チームメンバーとして被災地で活動
2025.4.14

2025年3月28日に ミャンマー連邦共和国中部で発生した地震被害に対し、 当院の看護師が「国際緊急援助隊(JDR)医療チーム」として派遣され、現地での医療支援活動を行っています。
4月2日、外務省の派遣命令によりJICAが派遣する国際緊急援助隊(JDR)医療チームの1次隊メンバーとして、東京科学大学病院看護部で手術部担当の山﨑 範子看護師が現地へ出発しました。
さらに、4月12日には、国際緊急援助隊(JDR)医療チーム2次隊として、東京科学大学病院看護部の髙村 ゆ希副看護師長が、2次隊メンバーとして4月26日までの予定で現地に派遣されました。
被災地であるミャンマーに出発する直前の4月11日、東京科学大学病院看護部の 髙村 ゆ希副看護師長 にお話を聞きました。
- 1. ミャンマーの被災地では、どんな活動を行うのでしょうか?
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髙村副看護師長:現地では、世界保健機関(WHO)が定める緊急医療支援チーム(EMT)タイプ1(診療所レベル)の活動を行い、外来診療を中心に被災者の方々に寄り添った医療支援を提供しています。
- 2. 具体的にはどんなイメージですか?
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髙村副看護師長:1次隊が設置した「エアテント」の仮設診療所で、外来診療リーダーの看護師として活動します。 現地では、同じ看護部の山﨑範子看護師や、1次隊からの引き継ぎを受け、被災者の方々に必要な医療を提供していく予定です。
- 3. 現地の様子や今回の被害の特徴は?
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髙村副看護師長:1次隊からの情報などから、発災から約2週間過ぎても、まだ医療の提供を受けていない被災者が多数いることが想定されるのは、他の災害とは異なる状況で、今回のミャンマー地震被害の大きな特徴だと思います。このような医療を必要とする多数の被災者に寄り添いながら活動していこうと考えています。
- 4. 藤井靖久病院長からのメッセージはありましたか?
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髙村副看護師長:はい、ありました。藤井靖久病院長からは、「 国際的な医療支援活動に参加することは、社会貢献を使命とする当院として誇りに思います。安全には留意して、現地での活動を通じて、被災地の方々に寄り添い、支援を頑張ってきてください」と激励の言葉をもらいました。
当院は、派遣された職員が現地で安全に活動できるよう、全力でサポートしてまいります。引き続き、皆さまのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
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お話を伺ったのは...
東京科学大学病院 看護部
髙村 ゆ希 副看護師長