お知らせ

小児ハートチームのご紹介

2024.11.8

小児ハートチームとは?

東京科学大学病院小児ハートチームは、先天性心疾患をはじめとした小児期の心臓血管疾患に対する治療を担当しています。新生児から成人期までのあらゆる病変に対応すべく体制を整備しています。
 

こんな時にご相談ください!

  1. 心雑音を認めたため精査を依頼したい
  2. 先天性心疾患と診断されたため、精査、治療を依頼したい
  3. 胎児心エコーで異常があったので、精査やフォローアップを依頼したい

小児ハートチームでは、診断前から治療まで、診療のどの段階であっても対応いたします。
お気軽にご相談ください。

小児ハートチーム連絡先

メールアドレス:ped.heart.team.isct(@)gmail.com
※メールアドレスは送信時に( )を外してください。

TEL 03-5803-4864

小児ハートチームの特色

小児ハートチームでは、診療に当たっては小児科循環器グループ、心臓血管外科、ICU、麻酔科といった多診療科多職種が1つのチームとなって術前検査から入院治療、そして退院後まで担当します。

  • 心臓血管外科グループ

    はじめに

    小児期心疾患には先天性心疾患を始め多種多様な疾患が含まれますが、疾患や患者さんの状態によりあらゆるステージで治療が必要になる可能性があります。

    心臓血管外科は、チームで診療にあたることにより、新生児期から成人期まで、適切なタイミングで適切な治療を提供します。

    取り扱う主な疾患

    心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、動脈管開存症、部分肺静脈還流異常症、房室中隔欠損症、ファロー四徴症、肺動脈閉鎖、弁膜症、大動脈縮窄、大動脈弓離断、両大血管右室起始症、大血管転位症、修正大血管転位症、左心低形成症候群、単心房単心室、血管輪、先天性冠動脈疾患、など

    特徴的な治療

    右腋窩縦切開による心臓手術整容面の観点から、一部の疾患に対しては胸の真ん中に傷あとの残る胸骨正中切開ではなく右脇を切開する右腋窩縦切開による心臓手術を選択することができます。
    以下のような適応(一部除外基準あり)を順守することにより、治療の安全性確実性を担保したうえで整容面にも優れた治療を提供しています。

    対象疾患

    心房中隔欠損症、部分肺静脈還流異常症、不完全型房室中隔欠損症、心室中隔欠損症の一部
    ※解剖学的な条件により適応にならない症例もあります

    成人先天性心疾患

    近年、先天性心疾患に対する術後遠隔期に起こる様々な問題や、遺残病変や未治療病変に対する治療を必要とする成人患者が増えており、成人先天性心疾患として注目されています。
    当科では1970 年代より先天性心疾患に対する外科治療を行ってまいりました。多くの患者さんが成人となり、中には再手術が必要となった方もおられます。

    当科では過去の手術実施施設が当院であるかどうかを問わず、成人先天性心疾患に対する治療を担当いたします。

    また低侵襲治療を得意とした心臓血管外科成人チームと連携することで、リスクの高い再手術をより低侵襲なロボット手術で行うことも可能です。

  • 小児心臓麻酔グループ

    先天性心疾患をお持ちのお子様は手術が必要になることが多く、お子様が恐怖心や苦痛を感じずに手術を受けるためには全身麻酔が必要となります。

    先天性心疾患は疾患の種類や病態が多種多様であり、先天性心疾患をお持ちのお子様の手術における全身麻酔では疾患に関する深い理解や先天性心疾患特有の特殊な管理が求められます。

    東京科学大学病院麻酔科では小児専門施設で小児麻酔や小児心臓麻酔を研鑽した麻酔科医が中心となって新生児から思春期までの幅広い年齢層のお子様の心臓手術に対する全身麻酔管理を担当することで、お子様が手術を受けられる際の安全性を確保するように日々努めています。

  • 小児科循環器グループ

    小児科循環器グループでは、心臓血管外科、集中治療科、麻酔科と連携し、先天性心疾患の診療を行っています。診断から手術後の管理まで緊密な連携のもとで患者さんに寄り添ったきめ細かい管理を行えることが当院の強みです。

    当院には小児科領域における各専門分野のエキスパートが循環器以外にも揃っていますので、染色体異常などで複数臓器にわたる管理が必要な患者さんへの対応も可能です。

    また、難治かつ進行性の病態である肺高血圧については、都内における中心施設の1つとして診断から治療まで行っています。その他にも、治療抵抗性の川崎病に対する血漿交換を含めた急性期治療、循環器内科と連携した不整脈治療(アブレーション)、心筋症の診断および管理などの専門診療を行っています。

    専門診療以外にも、学校心臓検診で指摘された心電図異常、胸痛・失神・心雑音など一般診療の中で遭遇する症状の精査なども幅広く行っていますので、お困りの際は是非お気軽にご相談ください。

  • ICUグループ

    心臓手術を受けられたお子さんは、術後数日間は集中治療室(ICU) での全身管理が必要となります。
    当院ICU には、24 時間365 日、全身管理の専門家である集中治療医が専従し、小児心臓外科、小児循環器科の先生方と協力してお子さんの診療に取り組んでいます。
    当院ICU は成人、小児の混合病棟ですが、国内有数の小児集中治療室での診療経験を有する小児科出身の医師が複数名在籍しており、小児特有の病状や管理方法に習熟しております。
    また、最近新病棟に移転し(2023 年10 月)、最新鋭の医療設備に加えて全室個室となり、お子さんやご家族のプライバシーが守られやすい空間となっております。
    看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士、栄養士を含む多職種で、お子さんに最適なケアの方法を議論する時間を毎日設けることで、単に手術後の病状を診療するだけでなく、お子さんとご家族の痛みやご不安を最小限にできるよう、安全で質の高い医療の提供を心掛けています。

小児ハートチーム連絡先

小児ハートチームでは、診断前から治療まで、診療のどの段階であっても対応いたします。お気軽にご相談ください。

メールアドレス:ped.heart.team.isct(@)gmail.com
※メールアドレスは送信時に( )を外してください。

TEL 03-5803-4864

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