感染症に強い社会づくりに貢献する研究・教育・診療を推進する
「TMDU感染症センター」が2023年11月1日に設立
2023.11.01
国立大学法人東京医科歯科大学(東京都文京区、学長:田中雄二郎、以下「東京医科歯科大学」)は、2023年11月1日に「TMDU感染症センター」を設立いたします。新型コロナウイルス感染症のパンデミックを通じ、私たちは感染症が今なお人類にとって大きな脅威であることを改めて認識しました。さらに東京医科歯科大学は新型コロナウイルス感染症患者の診療に積極的に従事する一方で、グローバル感染症征圧プラットホームを構築し、感染症学の研究・教育基盤の整備などに大学を挙げて取り組んできました。
本センターはこれまでの活動をさらに発展させ、学内の各組織と連携して感染症研究・教育・診療を推進し、また、国内外の専門家及び関係部門とも連携して、社会に必要とされる感染症対策を立案し発信します。更には、感染症対策に精通した人間性豊かで国際的な医療・保健人材を育成することを目的としています。
1. TMDU感染症センターの概要
TMDU感染症センターは、臨床医学(統合臨床感染症学分野)、基礎医学(ハイリスク感染症研究マネジメント学分野)及び社会医学(感染症健康危機管理学分野)の各部門が連動し、学内の各ブロックと連携しながら感染症研究・診療を推進し、人材育成に取り組みます。感染症診療・制御の統括、感染症インテリジェンス機能の確立、有事に備えたインシデント・コマンドシステムの構築、BSL3施設を活用した研究などを推進します。また、国内外の感染症対策ネットワークとも連携し、感染症に強い社会への貢献を目指します。
2. TMDU感染症センターの役割
各部門の業務は以下のとおりです。
【臨床医学部門】
- 中核部門としての統括・調整
- 感染症診療・感染制御の統括
- 感染症の診療及び研究において貢献できる人材の育成
【社会医学部門
- 地域の医療機関及び行政組織等におけるパンデミック対応に係る情報の収集・分析
- 感染症による健康危機管理におけるリスク管理、マネジメントのモデルの構築
- 感染症による健康危機管理に対応できる人材の育成
【基礎医学部門】
- BSL3施設を用いた高病原性病原体(バイオテロ対象疾患を含む。)に特化した研究
- BSL3施設を最大限活用した学内外における感染症研究のマネジメント
- レベル3相当の病原体等の取扱いに精通し研究する人材の育成
3. 教員紹介
具 芳明
TMDU感染症センター センター長(臨床医学部門)
2021年より統合臨床感染症学分野 教授
専門分野:臨床感染症、感染症疫学矢沢 知子
TMDU感染症センター 副センター長(社会医学部門)
2022年より感染症健康危機管理学分野 教授
専門分野:感染症医療社会学、保健医療行政武内 寛明
TMDU感染症センター 副センター長(基礎医学部門)
2023年よりハイリスク感染症研究マネジメント学分野 教授
専門分野:ウイルス学
4.TMDU感染症センター設立記念講演会の開催
TMDU感染症センターの設立を記念して、下記の要領で講演会を開催します。参加費無料、事前登録制、一般の方も参加できますので、ぜひご案内ください。
「TMDU感染症センター」設立記念講演会詳細ページ
https://www.tmd.ac.jp/dent_hospital/news/231101/index.html