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【研究成果】NFkBデコイ核酸医薬※1による幼若永久歯の再植後の治癒の促進

2021.09.08

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科咬合機能矯正学分野の小野卓史教授と石田雄之助教およびLi Kai 大学院生らの研究グループは、アンジェス株式会社、ホソカワミクロン株式会社との共同研究で、歯根が未完成の幼若永久歯を用いた再植治療に伴う歯根形成能の停止、歯槽骨との癒着、歯髄壊死等のリスクを防ぎ歯周組織の創傷治癒を促進するために、再植後の初期炎症のコントロールが重要であることに着目し、炎症を抑え歯周組織の創傷治癒促進に作用するPLGA ナノ粒子に封入したNFκB デコイを再植歯根表面に塗布することで、効果的に初期炎症を抑え、周囲歯槽骨の吸収および歯髄の石灰化を抑制し、歯周組織の治癒を促進することを明らかにしました。この研究は文部科学省科学研究費補助金ならびにアンジェス株式会社、ホソカワミクロン株式会社、株式会社野村事務所の支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Journal of Periodontology に、2021 年7 月28 日にオンライン版で発表されました。

【研究成果】NFkBデコイ核酸医薬※1による幼若永久歯の再植後の治癒の促進