東京医科歯科大学病院 歯科(歯系診療部門)における5S活動の取組について

1)空間的なゆとり

5S活動で最初にやるべき、そして最も大切な作業は「整理」です。
すなわち、不用品を廃棄し必要な物品を明確にすることです。

不用品を処分することにより、今まで狭いと思っていた所にも思わぬスペースが生まれます。
見た目もスッキリし動線もスムーズになります。

5S活動は空間的にも心理的にも、診療にゆとりを生み出します。

2)時間的な余裕

大学病院である本院は、一般の病院と比較しスタッフの入れ替わりが頻繁です。

もし部署によって器材の整頓の仕方がバラバラだったらスタッフは配置転換の度にどこに何があるかを毎回覚え直さなければなりません。

必要な器材が院内のどの部署でも共通のルールでわかりやすく配置されていれば
スタッフのキャリアに関係なく、誰もが取り出しやすくなり、診療時間の短縮・余裕のある医療に繋がります。

3)事故の防止

診療時の事故の多くは、ちょっとした思い込みやうっかり間違いにより引き起こされます。
こうしたミスはベテランでも起こす可能性があり、その防止は難しいとされています。

間違いを防ぐためには専門的な知識はもちろんのこと、間違いを起こしにくい環境を整えることが大切です。

5Sは単なる「お片付け」ではなく、医療事故の防止にも効果的なものです。

4)スタッフのコミュニケーションの向上

5Sの作業は全ての職種が、全員参加で協力して行います。

本院は歯科医師・歯科衛生士・看護師・看護助手・歯科技工士・薬剤師・臨床検査技師・栄養士・事務職員など様々な立場の職員が多数診療に携わっています。

5S活動を通し職種を超えたコミュニケーションが増し、横の繋がりが強くなることでスムーズな診療が実施されるようになることが期待されます。

5)快適な場を提供する

5S活動を行うことにより、院内がスッキリと片付き見た目も気持ち良くなります。

器材の置き場所が明確になり、患者さんの動線が確保され、転倒等の事故が起こりにくくなります。

5S活動を通し質の高い医療を提供するだけでなく、患者さんにとって快適な場となることを目指しています。

東京医科歯科大学病院 医科(医系診療部門)

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