プログラムの概要
東京医科歯科大学は医師歯科医師養成を目的に設立された国立大学法人唯一の医療系総合大学であり、医療人に求められる「幅広い教養と豊かな感性を備えた人間性の養成」を教育理念の一つとしている。本取組は、これまで選択科目として試行的に行なわれてきた「彫刻」を、手を使った造形能力が特に要求される歯学部歯学科学生全員を対象とする新科目「医療と造形」へと発展させ、塑像製作実習を中心に据えた作品づくりを通して、身体のかたちと機能を理解することを目的とした歯学部と教養部の連携教育として実施するものである。
プログラムの内容
- 1.人モデルを用いた頭部の塑像制作実習
人の頭部顔面を観察し、立体構造と特徴を捉える眼を養う。 自らの手で塑像を造ることで、その理解を深める。
頭部顔面皮下の骨と筋が顔貌に及ぼす影響について知る。
2.美術解剖学講義
芸術作品における人のかたちと表現について知る。
3.科学捜査技術としての復顔術
復顔術における解剖学的知識の重要性を理解する。
4.歯と顔貌
歯の形態と配列が顔貌に及ぼす影響を知る。