歯学科4年生(下級生・教わる側)からの本プログラムへの評価

平成21年度歯学科4年64名、回答64名、回収率100%

学習目標「包括臨床実習現場を体験することにより、将来の歯科医師としての自覚を高め、歯科臨床に必要な基本的態度と知識を身につける。」は達成できたと思いますか?

学習目標「包括臨床実習現場を体験することにより、将来の歯科医師としての自覚を高め、歯科臨床に必要な基本的態度と知識を身につける。」は達成できたと思いますか?

  • 学生の意見
  • 実際に患者さんと面接を行ったり、現場で医師のサポートを行うことによって、臨床の空気感や雰囲気を感じることができたように思う。
  • 第一総合診療部で実習を行えたため、わからないことなどについては6年生の先輩が親切に教えてくれました。専門の診療科では体験できないことを行えたし、来年次以降、自分たちがあの場にいるということを考えさせられました。
  • 現場を見ることができたから座学で身につけがちの思い込みをぬぐえた。
  • 実際に診療時間すべてを見学できているわけではない。毎日外来にいないとわからないことが多いのではないか。

学習目標「歯科における治療計画立案の重要性を理解し、症例分析能力・治療計画立案能力を修得する。」は達成できたと思いますか?

学習目標「歯科における治療計画立案の重要性を理解し、症例分析能力・治療計画立案能力を修得する。」は達成できたと思いますか?

  • 学生の意見
  • 症例発表により、実際の症例の治療計画立案や診査、治療がどのようになっているのか理解できた。また、他の人の発表をきくことで疑問点が解決でき、新たな知識を多く得ることができたためとても有意義だったといえる。
  • 実際に奨励発表を行う上で、知ることも多かったが、まだまだ自らの知識が全く足りないことを痛感する機会でもあった
  • 治療計画の立案に関してはまだまだ知識と経験が必要になってくると思うが、症例発表や様々な症例を討論することによって、柔軟性が身に付いた。
  • 重要性については非常に強く認識しました。しかし、その能力まではまだ身についた自信はありません。

学習目標「包括臨床実習現場において、実際の患者さんに医療面接を行い、将来の歯科医師としての自覚を高め、医療面接に必要な基本的態度と知識を身につける。」は達成できましたか?

学習目標「包括臨床実習現場において、実際の患者さんに医療面接を行い、将来の歯科医師としての自覚を高め、医療面接に必要な基本的態度と知識を身につける。」は達成できましたか?

  • 学生の意見
  • 患者さんがとても親切で協力的だったので、有意義な医療面接をさせていただけたと思う。ただ話を聞くのではなく、自分が何を目的にこれらの項目を聞いているのかを明確にしてから、自分で治療計画を立てる心構えで臨めばよかったと思った。
  • 実際に患者さんと接することで、想像と異なる点も多く発見でき、不安を覚えると同時に、先輩方の接する姿を見ることで参考にできることが多かった。
  • 正直に医療面接を行った時には非常に緊張しました。一年後は自分も先輩たちのようにできるかをすごく心配するから、がんばる動機をいただきました。
  • 医療面接はその後の治療も考慮したうえで行わなくては意味がないと思うので、実際の治療が行えないのに医療面接のみを完璧にすることは難しいと思う。

6年生から教えてもらって有意義だったこと

  • 患者さんへの接し方。
  • 治療計画立案の考え方。
  • 臨床の場での安全のための注意(清潔不潔など)。
  • 患者さんと接する上で歯科用語をどのような表現でわかりやすく伝えるかということ。
  • 見学させていただく患者さんの症例について、わかりやすく教えてもらった。

自分が6年生になってから、4年生に教えたいこと

  • 患者さんへの接し方、問診の仕方。
  • 自分がなぜこの治療法を選択したのか、ほかの可能性はなかったかを話したい。
  • 4年生の授業進度に合わせて、行っている治療法をできるだけわかりやすく伝えたい。
  • 実際の患者さんの口腔内で行う治療と実習との相違点。
  • 4年生の時の自分の心境・状態と、6年生の時の自分のそれとの変化の具合。

D6体験実習の良かった点

  • 先輩が親身になって対応してくれたこと。
  • 自分の将来像が明確になったこと。
  • 自分も来年やるんだというモチベーションにつながった。
  • 実習でやってることに現実味がわいた。
  • 臨床科目を学んでからの実習であったので授業内容なども考えて見学することができた。

D6体験実習の改善点

  • 一人の6年生に4年生が何人もつくことになって邪魔になってしまうことがしばしば。
  • 一回に臨床見学・介助する4年生の数を減らしたほうがいいと思う。
  • 担当する6年生の先輩をあらかじめ決めることで、その治療の予習ができたらなおよいと思った。
  • 自分の見たい症例が必ずしも見れるわけではない。
  • 4年生の最初と最後では知識に差があり、病院実習は極力知識を蓄えてから見たほうが得るところが大きい。よって、隔週ではなく、前半にソフト・ハードシムをやり、後半を毎週病院実習にしてはどうだろうか。

D6体験実習の感想

  • ほとんど歳の変わらない先輩方が患者さんに対して臆することなく治療している姿が一番刺激を受けた。危機感と責任感を感じた。
  • 大変有用な実習だと思う。自分の中での心情的な変化も含めて良い変化があった。
  • 臨床の知識がある程度ある状態で、座学では学ぶことのできないさまざまな症例をみることができ、大変有意義であった。実際の患者さんというのは教科書のように模範的ではない。ケースバイケースで柔軟に治療方針をたて、その患者さんのための、最善の治療をしていくことが大切だと思った。また、上の学年との交流が持てたことも、近い将来のことについて質問ができるよい機会となった。
  • 症例発表(治療計画立案)が一番ためになりました。先輩にお世話になったので、来年の自分を想像しながら期待感がわきました。
  • 実習で行っている内容を臨床の場で見ることなどもあり、今の実習や今後の勉強に対し、意欲がわいた。