大学院から医療現場への橋渡し研究者教育

1)本プログラムの目的

 本研究科は、医学、医歯学並びに歯学のそれぞれの領域の高度の専門知識・技能を身につけ、同時に、それら知識・技能を横断的に駆使して全人的医療が実践できるアカデミックドクターの養成を目的に教育課程を編成し、体系的な教育をおこなっている。本プログラムは、この理念に基づき、特に工学系科目を再編し修了要件とすることで、工学的センスを身に付けたアカデミックドクターを養成することを目的とする。

 

2)本プログラムの特色

本プログラムは、以下の点を主な特色としています。

 ① 指導グループによる指導体制のもとに、臨床演習を含む臨床科目教育プログラムを履修する。
 ② 生体材料工学や人工臓器工学等の座学の授業に加えて、少人数セミナー・実習などによって医療技術の高度化とこれらに関係する材料・機器に対する総合的な理解を深め、学術的な実験を行う。
 ③ 本学を含めた東京工業大学、一橋大学、東京外国語大学による四大学連合憲章に基づく「大学院学生の教育研究交流」プログラムにしたがって、東京工業大学大学院での研究指導や大学院授業科目の履修を可能にする。
 ④ 4年次に医用器材・機器の開発・製造を行っている企業でのインターンシップを行い、知的財産の管理戦略などについて理解を深める。
 ⑤ 国際レベルの医用器材・機器の開発研究を推進するために、国際学会、国際シンポジウムへの参加・発表を行うことを含めた海外武者修行派遣プログラムを設置する。

 

 

3)本プログラムの履修モデル

1年次:必修特論および演習、実験、教育改革委員会指定の授業科目の履修 (医・歯学の専門性を養成する)、特設・特別講義の履修 (実線的工学センスを涵養する)。
 2年次:必修特論および演習、実験、教育改革委員会指定の授業科目の履修 (医・歯学専門性養成)、特設・特別講義の履修 (実線的工学センスを涵養する)、特設単位認定選択必修科目の履修 (工学センス、研究センスを涵養する)。
 3年次:特設単位認定選択必修科目の履修 (実線的工学センスの涵養)、国外講師招聘による特別講義及び少人数グループセミナーの履修 (研究センス、コミュニケーション能力の養成)、研究実習TA、RA活動を行う (教育センス、研究センスを涵養する)。
 4年次:海外武者修行派遣、企業インターンシップ、TAとRA活動によって教育センスと研究センスを涵養する。

 

4)本プログラムの指導体制の特徴

① 医歯工学分野著名研究者による特別講義を中心とした実践的講義および演習、研究実習を少人数教育を基調にして実施する。
② 選抜された学生毎に3名以上の教員による指導グループを編成し、出席状況、単位取得を管理し、相談、カウンセリングを随時行う。
③ 講義、特別講義は録画し、eラーンニングによる自学自習を可能にすることで出席回数の不足を補うことが可能な体制を構築する。また、教科書作成による、講義、自学自習効率の向上を目指す。

 

*本ホームページに関するお問合せは
〒113-8510 東京都文京区湯島1丁目5番45号
東京医科歯科大学総務部大学院課 教務第一掛 (内線:5917)
e-mail:grad.dent.adm@tmd.ac.jp 
※学外から電話をかける場合:03-5803-5917