1998年度 衛生学・公衆衛生学実習

(第3学年1学期)

大項目

中項目

内容

担当教官

人間関係とカウンセリング

 

公衆衛生の実際活動の場や歯科の臨床では、保健教育や保健指導が行なわれる。被指導者がどのような状態にあるかということを知る(相手を知る)ことは保健教育や保健指導を行なう上で大切なことである。

〈実習〉「人の話を聞く。」「人に話をする。」ということを通して「人を理解する」ことを意識内に体験する。

(歯科医師として患者との意思の疎通を図ることは保健指導を成功させる鍵となる。またそれは公衆衛生活動の現場で相手の心を掴むうえでも必要なことである。)

 

公衆衛生の問題点とその対策

 

衛生学・公衆衛生学に関して過去、あるいは現在話題となっているものが多い。それらについてどのような点が問題となったのか、なぜ問題になったのか。その問題はどのように解決したのか。あるいは、現在どのような解決の途上にあるのか。等について予め各自が資料を集め整理してB4版所定の用紙に発表要旨をしたためて提出する。

〈実習〉この要旨をもとに小グル−プで発表、討論を行なう。

(この実習は公衆衛生に関する問題点とその問題解決について、事例をまとめることによって対策を学ぶ。この実習では自分でまとめたものを人にわかりやすく説明することの実習もかねている。)

 

環境保健

感覚温度の測定

空気の成分の測定

照度の測定

騒音の測定

水質検査

左の5項目のなかから1つを選び実際に測定を行なうことを体験する。

水質検査以外の4項目は事前に測定を行い、レジメを作成し、実習ではその結果を口頭で発表する。

 

心とからだ

 

人間の健康に関する情報を種々の健康観察を通して理解する。あわせて自分の「健康観」を創造する。

 

栄養指導の基礎

 

自分の栄養摂取状況を調べて評価し、食生活の評価と改善について考察を加える。

 

口腔観察

 

自分の口腔でう蝕、歯肉、歯垢の付着など自分で観察できる範囲内で観察する。また唾液を材料として口腔環境について考える。

〈実習〉実習は4班に分けてロ−テ−ションで4つの大項目の実習を行う。

(個々の実習はそれぞれ異なるものであるが、全てを実習することで、方法だけでなく健康の意義、健康観についても理解する。)

 


更新日 98/06/15