分子発生・口腔組織学分野(旧・硬組織構造生物 学分野) last updated 2023/03/30

参考図書 Text Books

■本の必要性


■本の購入実習用書籍


歯 学科 融 合カリ
大 学院
組織学・総論
組織学・各論 口腔組織・発生学
頭頸部基礎 修士
博士




1.組織学・細胞学




2.組織学アトラス


3.口腔組織・発生学






4.解剖学




5.解剖学ア トラス






6.神経科学





7.解 剖生理学






8.発生学


9.歯の 解剖学



10.口 腔解剖学









11.進 化・比較解剖学



12.歯の比 較形態学





13.生 理学・骨科学




14.事 典
15.読み 物・新書


表中の記号:  ● = 指定教科書あり ◎ = 必要  ○ = 参考  △ = 興味があれば


■1.組織学・細胞学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
【指定教科書】
阿部・牛木「組織学」20版
組織学 改訂20版
阿部和厚、牛木辰男
南山堂 2019年 \11,000


組織学総論と各論の指定教科書。牛木先生が加わって、14年ぶりの改 訂。総頁数は減ったが、頁あたりの情報量は増えていて、よりわかりやすく、詳しくなった。中枢
神経組織がとりあげられてるのは珍しいし、歯の組織学がきちんと書かれ ているのもいい。
【指定教科書】
入 門組織学 改 訂第2版 
牛木辰男 
南江堂 2013年 \5,000


組織学のエッセンスがうまく凝縮されている。図がわかりや すいのも美点。牛木先生は藤田恒夫先生の愛弟子。

標 準組織学・総論 第5版
岩永敏彦 (原著:藤田尚男、藤田恒夫)
医 学書院  2015年 \8,200

いわゆる「藤田・藤田の組織学」。写真も記述も信頼性は国内随 一。用語や記載などに古さを感じていたのだが、岩永先生の改訂で、一新された。

標準組織学・各論 第5版
岩永敏彦、石村和敬 (原著:藤田尚男、 藤田恒夫)
医学書院 2017年 \11,000

岩永先生と石村先生による待望の改訂。4版とくらべて分量が増えている が、価格は \2,000 下げている。
最新カラー組織学
L.P.Gartner、J.L.Hiatt
(石村和敬、井上貴央 監訳)
西村書店 2003年 \4,900

組織学総論と各論の旧・指定教科書。アトラス的な要素もあって大変便利。 組織写真も必要十分。コスパのよい本だったが、絶版となった。

Basic Histology 10ed
L.C.Junqueira, J.Carneiro
LANGE Medical Pub.  2003 \3,500

「ランゲの組織学」として知られる名著。新版ではついにカラー化された。 ただし、見にくくなったところもあって微妙。
標準細胞生物学 第2版
 石川春律監修
医学書院 2009年 \5400

組織学、生化学、分子生物学をうまく融合していて、必要十分な内容。中古 で驚くほど安く入手できる。




■2.組織学アトラス (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ

カラーアトラス 機能組織学
J.B.Kerr (藤本豊士、牛木辰男 監訳)
南江堂 2001年 \7,000 

新しいスタンダードか。第2版が医歯薬出版から2013年に出た。

カラーアトラス組織・細胞学
岩永敏彦 
医歯薬出版 1990年 \11,650

藤田恒夫先生の弟子のひとり。多くを読み取ることので きる 写真 ばかりでかなりオススメ。2017年に第2版が出来。
人体組織図譜
 
M.S.H.DiFiore(藤田恒夫、武藤正樹、栗原幸二 共訳)
南江堂 2011年 \6,500

すべて手描きのスケッチで構成されている。実習のよい手本。私が使って いるのは原著6版だが、最新版は原著11版(2011年)。
機能を中心とした 図説組織学 第 2版
P.R.Wheater, H.G.Burkitt, V.G.Daniels(山田英智、石川春律、廣澤一成 共訳)
医学書院 1988年 \8,500


組織学アトラスのスタンダード。HE染色像が中心なのも 実 用 的。2009 年に 第5版が出ている
カ ラーアトラス 組織学
P.R.Wheater, H.G.Burkitt, P.Lancaster
(金子勝治、相山誉夫、高屋憲一、白井敏雄 共訳)
西村書店 1988年 \5,000

「機能を中心とした図説組織学」の廉価版。さほど遜色ないので、こちら でも十分に実用的。
バーチャルスライド組織学
駒崎伸二 
羊土社 2020年 \12,000

付録として、バーチャルスライド(VS)を見ることがで きる画期的な書籍。ただし、掲載の写真がすべてVSになっているわけではないのが残念。コロナ禍に 見舞われた2020年は、この本のVSで組織実習を行った。


■3.口腔組織・発生学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
【指定教科書】

口腔の発生と組織 第4版
田畑 純 編著 
南山堂 2019年 \4,000

すべての図をイラストで構成。3版の内容をさらに発展させ、歯の組織だ けでなく、ヒトの発生、口腔組織を充実させた。CBT、国試、臨床にも役立つ内容。英語問題はこの本から出題。

【指定参考書】
バーチャルスライド口腔組織学
バー チャルスライド口腔組織学
田畑 純・杉浦真琴
羊土社 2021年 \12,000


総論、各論、口腔組織学の3部構成の組織学アトラス。掲載 スライドはすべてバーチャルスライドになっていて、ブラウザで観察できる。
口腔のミクロな世界
神山卓久
医歯薬出版  2020年 \6,000

抜去歯を主に使った走査電顕写真の本。齲蝕や歯周病の原因とな る細菌叢などの写真が鮮明。光学顕微鏡では微小な凹凸であっても、細菌類にとっては大きな凹凸であり、多数の細菌が 繁殖しているのがよくわかる。
歯周組織
シュレーダー著 (下野正基 ほか訳)
医歯薬出版 1989年 ¥13,000

歯周組織の組織学・生理学の本。類書は無い。非常に緻密な記載と、 斬新な図がいい。
歯 の組織学
藤田恒太郎 
医歯薬出版 1957年 \3,000


日本の口腔組 織学の原典。藤田恒太郎先生は、医科歯科大が歯科医専であった頃の口腔解剖学教室の初代教授 (1931-45)。ご子息は組織学者として大成された藤田恒夫先生。(リンク先は出版社)
口腔諸組織の 加齢変化
浦郷篤史
クインテッセンス出版 1991年 \21,359

顎関節の組織標本がふんだんに出てくる。圧倒される。類書は ない。(リンク先は出版社)


■4.解剖学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
Gray's anatomy for student
グレイ解剖学 原書第1版
R.L.Drake, W.Vogl, A.W.M.Mitchell (塩田浩平ほか訳)
エルゼビア・ジャパン 2007年 \10,000

Gray's Anatomy for student の邦訳。現在、もっともオススメの教科書。新しく、かつ正確。頭頸部の解剖もこれが一番信頼できる。しかも図がわかりやすい。解剖学の進展がよくわかる良 書。
最新は4版。
人体の正常構造と機能 人体の正常構造と機能 第2版(合冊版)
坂井建雄、河原克雅
日本医事新報社 2014年 \18,000

深い内容と斬新な図。オススメできる。 もとは10冊からなるが、縮刷・合冊版が何かと便利。すでに、第3版も出ているが、旧版の 中古本などはお安くでていて、入手しやすい。最新は3版。
カラー人体解剖学 第 5版
F.H.Martini, M.J.Timmons, M.P.McKinley(井上貴央 監訳)
西村書店 2003年 \7,800


マクロから組織までシームレスにつながる構成。わかりやす い。記述も正確。
イラスト解剖学 第 9版
松村譲兒
中外医学社
2017年 \7,600

「イラ解」と呼ばれて愛されているベストセラー。学生の一番人気の本だろ う。中枢の図説は見事である。第9版でフルカラー化。最新は10版。
藤田 人体解剖学 人体解剖学 第42版
藤田恒太郎
南江堂 2003年 \9,500

初代教授・
藤 田恒太郎先生が歯科医学生のために作った教科書。全身はほ どよく簡潔、口腔領域はほどよく詳細。第42版は、ご子息の藤田恒夫先生による改 訂。
解剖学講義 解剖学講義 改訂3版
伊藤隆、高野廣子
南山堂 2012年 \11,000

かなりシンプルにした図が多いが、簡潔な文章と相まってわかりやすい。古 典的名著のひとつ。通読をオススメする。

分 担解剖学 第11版  <全3巻>
金原出版 1982年 各 \9,300 程度

マクロ解剖の古典。内容も十分に深い。組織学的な記 載も書かれているので読み応えがある。ただし、神経などの記載が古い。


日本人体解剖学 第 20版  <全2巻>
穐田真澄 (
原著 金子丑之助) 
南山堂 2020年 上巻 \11,000 下巻 \11,000

19版(1982)から大きく改訂。カラー化し、模式図 や組織図などが多数、加わり、わかりやすくなった。ただし、ラテン語併記の18版などは今でも手放せない。
Gray’s Anatomy The Anatomical Basis of Clinical Practice 原 書第39版
Elsevier 2005年 \24,000

解剖学の原点にして頂点。研究者や外科医にも有用。5-10年 ごとに ヨーロッパ版(組織学も含めた広い内容。39版など)とアメリカ版(マクロに絞った内容。38版など)が交互に出 る。最新は41版(2015年)。いずれも 1500頁超。
解剖 実習マニュアル
長戸康和
 
日本医事新報社 2009年 \6,000

解剖実習においては、手順をどうやるかが結構重要。この本では、それをき れいなスケッチ図で展開して説明してくれている。寺田・藤田「解剖実習のてびき」という名著に匹敵する本だ


■5.解剖学アトラス (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
グラント解剖学
グラント解剖学図譜 第6版(原書12版
A.M.R.Agur, A.E.Dalley (坂井建雄監訳)
医学書院 2011年 \15,000

正確でかつ素晴らしいアングルでのイラストが満載。グレイ解剖学とこの本 があれば、頭頸部の構造はほとんど理解できるは ず。最新は7版。
カラーアトラス解剖学
解剖学カラーアトラス 第8版
J.W.Rohen, 横地千仞, E.Lutjen-Drecoll
医学書院 2016年 \12,000

全てを解剖写真のみで構成したアトラス。イラストでないと無理だろうと 思っていたアングルの写真があったりする。本物の すごさに感動。

ネッター解剖学アトラス  原著3版
F.H.マティーニ、M.J.ディモンズ、M.P.マッキンリ(相磯貞和訳) 
南江堂 2004年 \10,000


イラスト・アト ラ スでのかつての最高峰。私の授業でもよ く引用。ただし、頭頸部や神経の走行には誤記があり、注意が必要。最新は原著6版。
解剖学アトラス 原 書第10版
プラッツァ他(平田幸男訳)
文光堂 2013年 \10,000


分冊解剖学アトラス(1)〜(3)の合本版というか、これが 原典。
4D human Exploded skull
立体パズル 4D Vision 頭蓋骨モデル
アオシマ文化教材社 \1,700〜

1/2スケールの頭蓋骨模型。弾力のある樹脂製で14種22個(舌骨以 外)の骨のうち、14個までを分解できる。本物ではないのと手頃な価格と大きさであるため、扱いが楽だ。部分的には ずした状態での観察もできるので、主要な骨の位置関係や顎関節に付く筋や靱帯の配置を理解するには好適。裂や孔の作 りは甘いのだが、ペイントしたり、
穴をあけたりして、補うのも手だろ う。素材がよく、手触りや質感がよい。
Skull 22 parts natural 頭蓋骨22分解キット、ナチュラルカラー
frugolio casa \18,000

実物大の頭蓋骨模型。弾力のある樹脂製で14種22個(舌骨以外)の全 てを分解できる。接続部分は成型の突起、埋め込みのナイロン突起、ネオジム磁石を使い分けていて、強度も組み立て易 さの点でも秀逸。各パーツもかなりリアルで、孔、裂、副鼻腔などの形状もよくわかるし、蝶形骨の造形は見事だ。
ただし、素材のプラスチックにてかりがあり、やや安っぽく感じるのが残念。なお、骨の識別が容易なマルチカラー版もある。


■6.神経科学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
絵で見る脳と神経 絵でみる脳と神経 第4版
馬場元毅
医学書院 2017年 \2,800

 
平易な文章で書かれた本だが、内容は深く、最新の情報も多い。ナース用に書かれていて、用語や疾患の解説もわかりや す い。簡潔で正確なイラストの多くは筆者自身によるもの。
ぜんぶわかる脳の事典
坂井建雄、久光正
成美堂 2014年 \1,800

 
豊富で正確な内容でありながら、コンパクトにまとめられている。図も実に工夫が行き届いていて、わかりやすい。一般向け に書かれているが、十分にくわしく、専門的でもある。
神経病理インデックス
新井信隆
医学書院 2005年 \9,400

 
総 論と各論に分かれており、総論で神経を構成する細胞たちが詳説され る。写真も多く、病変への解説もあって、実にわかりやすい。同じ部位を違う染色法で示してくれるページなど もある。
ハインズ 神経解剖学アトラス 第 3版
メディカル・サイエンス・インターナショナル
2005年 \6,200

 
中枢のアトラスといえばこの本。断面図が多数掲載されており、その すべてが図と写真の組み合わせになっていて、実践的。
もっとよくわかる! 脳神経科学
もっとよくわかる脳神経科学 改訂版
工藤佳久
羊土社 2019年 \4,200

神経のはたらきを紹介し、かつそのメカニズムを掘り下げてくれる。適宜、組織学や解剖学が出てくるが、これがわかり やすい図になっていて感動もの。


脳神経科学がわかる、好きになる
脳神経科学がわかる、好きになる
櫻井武
羊土社 2020年 \3000


章だてが、細胞生物学、神経生理学、神経解剖学、神経組織学、神経発 生学などとなっていて、さまざまな ology をめぐるように進むのだが、これがなかなかよい。非常に明快な説明、簡潔な図もよい。


■7.解剖生理学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
解剖生 理学
高野廣子 
南山堂 2003年 \4,800


解剖と生理がうまく連携されている。初歩的なところでつ まづいた人にオススメ。口腔保健工学1年生のミニテストはこの本から出題。
イラストでわかる歯科医学の基礎 3版 イラストでわかる歯科医学の基礎 第 4版
村 上秀 明、西村 康、天野修 監修
永末書店 2021  \4,200

豊富なイラストと平易な文章で、多くの歯科衛 生士学校で指定 教科書に採用されている。「口腔解剖」の脳神経の記載は図も文章もよくて、かなりオススメ。「歯の発生」は第3版か ら私が執筆を担当。


■8.発生学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
カールソン人体発生学
B.M.Carlson(白井敏雄 監 訳)
西村書店 2002 年 \7,500

顎顔面の記載はやや物足りないが、全般に良好。ムーアやラングマンと似 た構成。
ラーセン人体発生学 第 4版
W.J.Larsen (仲村春和、大谷浩 監訳)
西村書店  2013年 \6,600

顎顔面の記載はやや物足りないが、全般に良好。器官形成の記 載はカールソンよりも上。この4版で、どの本よりも良くなった。
ラングマン人体発生学 第 9版
T.W.Sadler (安田峯生 訳)
メディカル・サイエンス・インターナショナル  2006年 \8,400

かつてはムーアと双璧をなした本。だが、用語や記載の古さが 残ったままなので注意。ムービーなども付いていて、わかりやすい点もある。最新は第11版。
ムーア人体発生学 原 著第6版
K.L.Moore & T.V.N.Persaud (瀬口春道 監訳)
医歯薬出版  2001年 \9,500

かつてはラングマンと双璧をなした本。最新は原著8版で版が大 きくなった。
目でみる基本人体発生学
ウィリアムズ(平光試i 訳)
廣川書店  1986年 \4,800

発生の要点がよくわかる本。混乱してきたら、この本を読むと よい。結構、細かなところまできちんと書いてある。平光先生は、「臨床検査講座別巻・電子顕微鏡法」というバイブル を書かれている方。
A Child Is Born  2nd ed
Lennart Nilsson
Faber&Faber 1977

胎児の写真集。美しい写真と平易な英語が続く。ニルソンは20世紀を代 表する写真家のひとりで、世界に大きな衝撃を与えた。日本語版(松山栄吉訳)が講談社文庫にある。2009年に第5版出来。

Life Before Birth 2nd ed.
Marjorie A England
Mosby-Wolfe
1996

世界中の標本を使って作られた
胎児のアトラス。体表解剖、矢状断、組織切片などで 器官発生の詳細を追うことができる。豊富な写真に圧倒される。類書はない。原書第1版(Color atlas of life before birth: normal fetal development)の改題改訂版。第1版には「ヒト胎児発育カ ラーアトラス」という邦題での訳本あり。
Imaging Anatomy of the Newborn
E.Richter & W.Lierse
Urban Schwarzenberg 1991

新生児の解剖学をMRIなどで構成する画期的な本。頭頸部の画像も多数。 類書はない。原書はドイツ語であり、この本は英語訳された版。


■9.歯の解剖学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ

歯 の解剖学入門 
赤井三千夫編
医歯薬出版  1998年 \6,800

総論がわかりやすい。また、各歯の記載もなかなかよい。

歯牙解剖歯型彫刻
織田正豊、赤井三千夫、三好作一郎、東義 景
クインテッセンス 1986年 \4,800

類書は多いが、歯のスケッチが秀逸。説明も簡潔。乳歯の記載も充実して いる。
歯の解剖学 第 22版
藤田恒太郎、桐野忠大、山下靖雄
金原出版 1998年 \5,631


日本の「歯の解剖学教科書」の原典。歯を多面的に記載してい る本でもある。旧版であっても、手元においておきたい本。
歯の進化からさぐる…ヒトの歯の形態学
古橋九平 監修
医歯薬出版 1993年 \2,500

第1章の総論は大きな視点からの記載。類書は多いが、この章の良さ は際だっている。2章以降はいわゆる「歯の解剖学」の教科書であるが、乳歯や歯の異常などの記載がよい。(絶 版。リンク先は出版社)
図説歯牙解剖学−歯牙解剖実習−
井出吉信、本郷貴士 
わかば出版 1992年 \4,000


各歯ごとに説 明と5面観の図が並ぶ。わかりやすい。(リンク先はシエン社)




■10.口腔解剖学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
【指定参考 書】口腔の発生と組織 4版
口腔の機能と解剖
田畑純、角田佳折
南山堂 2021 \4,200

解剖の本でありながら、写真やリアルな図ではなく、手描きイラストで全てを構成。脳神経、神経節、嚥下のしくみ、口 蓋・ 咽頭・喉頭の構造などは詳述。講義・実習から、CBT、国試対策までこれ1冊で カバーできる。
図説口腔解剖学 (全5冊)
上條雍彦 著
東京アナトーム社 1965年 各巻 \2,500〜

50 年たった今でもこれを凌ぐ本は無い。筋や骨のさまざまな形態の出現率があったり、絶妙な角度からの絵があっ たりするので貴重。不明なことがあっても、この本でわかることが多い。最後の砦のような本だが、絶版。よい 状態のものがあれば買うべし。
口腔顎顔面解剖アトラス
北村清一郎 編著
医歯薬出版 2009年 \10,000

表面から少しずつ剖出して、浅いところから深いところへと構造がわ かるように進む。動脈や神経などは彩色されていて写真がわかりやすいし、解説もよい。口腔外科医のバイブル。
アトラス口腔顎顔面解剖
北村清一郎 編著
医歯薬出版 2015年 \5,800


前著の続 編と もいえる本。模式図などが増えて、理解しやすくなった。
ビジュアル歯科臨床解剖
岩永譲
クインテッセンス出版 2020年 \10,000

インプラント、補綴、顎関節症、外科、麻酔など臨床で必須の解剖 学がまとめてある。フレッシュカダバを使っているためか、非常に写真が見やすくて、立体感や色調などがよく 読み取れる。説明も簡潔でわかりやすい。
喉頭・咽頭の紙模型
喉頭・咽頭の 立体 紙模型
田畑純
オフィスTB 2018年 \1,000

作りながら、喉頭と咽頭のかたちや立体的な配置が理解できる。購入はオ フィスTBのHPか ら


■11. 進化・比較解剖学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
The Vertebrate Body  6th ed
Arfled Sherwood Romer & Thomas S. Parsons
Saunders College Publ.  1986

多くの本の底本となった Romer の名著。今となってはいろいろと修 正が 必要な記載もあるが、さまざまな分野に大きな影響を与えた。日本語版が法政大学出版部から出ているが、英語が簡 潔なので、原書がオススメ。版は多いが、どれでもまずは一冊。

Functional Anatomy of the Vertebrates: An Evolutional Perspective  3rd ed
KF Liem,  WE Bemis, WF Walker_Jr, L Grande,
Thomson Brooks/Cole  2001

解剖、組織、生理、進化がとりあげてあるが、細胞や組織レベ ルの記載が多くて正確。組織切片の写真などは無いが、立体構造の模式図などのイラストが秀逸。ヒトの組織構造を理解 するにもきわめて有用。英語や用語もよく、きわめて有用。
Vertebrates: Comparative Anatomy, Function, Evolution 3rd ed
Kenneth V. Kardong
McGraw-Hill  2002

さまざまな器官ごとの進化がよくわかる本。図は単色だが、明 瞭でわかりやすい。現在も改訂が続いていて、最新は7版。
Vertebrate Paleontology 4th ed
Michael J. Benton
Wiley Blackwell  2015

さまざまな化石種の骨格の比較が多い。歯の進化もとりあげて ある。図は単色。
ケ ント脊椎動物の比較解剖学 原 書9版
George C. Kent, Robert K. Carr (谷口和之・福田勝洋 訳)
緑書房 2015 \9,000

さまざまな器官の系統を解剖・組織・発生から解説する。模式図の完成度 や比較の記載がスゴイ。歯の記載も豊富。原書より日本語版の方が安いのは珍しい。初学者にも好適。
鱗の博物誌 鱗の博物誌
田畑純、遠藤雅人、塩栗大輔ほか
グラフィック社 2020年 \4000


魚類、爬虫類、鳥類などの鱗を全て網羅した本。特に魚類では鱗の進化を分類ととともに紹介。かなり高度な内容を わかりや すくビジュアルで紹介している。


■12. 歯の比較形態学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
歯の比較解剖学 第 2版
後藤仁敏、大泰司紀之、田畑純、花村肇、 佐藤巌 編著
医歯薬出版 2014年 \10,000

 
さまざまな動物の歯の構造や組織を網羅。世界的にも類書はない。
Comparative Odontology
Bernhard Peyer
Univ of Chicago Press  1968

歯のみをとりあげた比較解剖学の本。類書は無い。
Tooth of
                  mammalian vertebrates
The teeth of mammalian vertebrates
B.Berkovitz & P.Shellis
Academic Press 2018  $125

教科書で有名な Berkovitz と比較形態学者の Shellis の共著。多くの動物の写真が掲載されていて、実に楽しい。だが、どの写真にも骨や歯の名称が入れていなくて、写真のみ。 見てわかる人間 しかわからないのが残念。
Tooth of
                  non-mammalian vertebrates
The teeth of non-mammalian vertebrates
B.Berkovitz & P.Shellis
Academic Press 2016  $125

左の本の姉妹本。魚類の歯、とりわけ、さまざまな歯質についても詳しく 書いてあるのがありがたい。ただし、論文の引用などは玉石混交状態なので鵜呑みにしたら危険だ。頭蓋骨の写真も多数 あるが、骨の名称の説明はないので、これももったいない。
十 二歯考:歯が語る十二支の動物誌
大泰司紀之 著
医歯薬出版 1993年 \2,500


干支の動物の歯から、さまざまな動物の歯の特徴を紹介。読み 物として面白い。
新十二歯考:十二支でめぐる歯の比較解剖学 新十二歯考:十二支でめぐる 歯の比較解剖学
田畑純  著
医 歯薬出版
2020年 \5,000

十二支の動物を使って、さまざまな動物の歯と咀嚼の しくみを紹介。13番目にヒトも取り上げてある。


■13. 生理学・骨科学 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ

基 礎歯科生理学 第5版
森本俊文、山田好秋 編
医学書院  2009年 \10,000

前半は生理学、後半は口腔生理学。必要な項目を上手に整理さ れており、図もわかりやすい。口腔生理学は国内随一の内容。

スタンダード口腔生理学
上羽隆夫 編
学建書院 1994年 \7,800

前半は生理学、後半は口腔生理学。やや内容に偏りがあるが、この本にし かない項目もある。
シンプル生理学 第 5版
貴邑冨久子、根来英雄
南江堂 1989年 \2,900


この程度に薄い本が読みやすい。載っている内容=生理学の エッセンスと思ってよい。わからないことがあれば、まずこれで調べる。
標準生理学 第2版
小澤瀞司、福田康一郎ほか 
医学書院 2009年 \12,000


踏み込ん だことを知りたい時はこの本。これがダメなら「ガイトン生理学」を見る。
硬 組織研究ハンドブック
松本歯科大・硬組織研究グループ
MDU出版会
2005年 \4,800

硬組織研究のドリームチームによる研究指南書。
新・骨の科学 第 2版
須田達雄、小澤英浩、高橋榮明 編著
医歯薬出版 2016年 \11,000

硬組織研究のバイブル。改訂によって、インプラント、ロコモ、最新の顕 微観察法などが加わった。


■14.事典 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ
歯科医学大事典  縮刷版(B5/3100ページ)
関根弘ほか
医歯薬出版 1989年 \33,000

1987年刊行の A4版6分冊をまとめたもの。縮刷とはいえ、厚み12cmあって、持ち歩きは困難。記載は正確で詳細でありながら平易で簡潔。しかも、中古でかなり安く入 手可。私は6冊に切り分けて愛用。絶版。
新歯学大事典  ポケット版(B6/944ページ)
石川悟朗ほか
永末書店 1986年 \7,500

執筆は全員が医科歯科大の教員。語彙、内 容、文章、図のいずれもが適切かつ簡潔。元版は大型で重いが、この版は小辞典サイズで手軽にひける。ポケット判にす るためにページのレイアウトも変えており、出版社の努力が伺える。良書である。必携である。(リンク先は出版社)
解剖学用語 解剖学用語 改訂 13版
解剖学会編
医学書院 2007年 \3,800

解剖学という分野はターム(用語)が厳密に決まっていてノミナという。こ の本は、日本語、英語、ラテン語の対照表で、い わば解剖学のバイブルである。
図解解剖学事典 第 3版
Heinz Feneis(山田英智 監訳)
医学書院 2013年 \3,800

フェネイスは、図がよく、用語も豊富。小型なので、携帯しやすく、マク ロの解剖実習中の確認に便利。私は装丁がビニールの第2版を所有。第1版はもっともコンパクト。


■15.読み物・新書 (カ バーは amazon などにリンクしています。価格は税抜き表示です。)  ↑ top へ

   数研出版・改訂生物 第一学習社・改訂生物 東京書籍・生物 
語源から覚える解剖学英単語集シリーズ<全 4冊>
原島広至(河合良訓 監修)  NST 2004年 \2,600

英単語集といいながら図がすばらしく、説明も簡潔。インパクト大。ただ し、あくまでも単語帳的な要素の本。
高等学校「生物」 <数研出版、第一学 習社、東京書籍など>

かなり高度な内容をカ ラーの図や写真をふんだんに使って、わかりやすく説明してくれている。物理・化学 で受験していて、生物に苦手意識がある学生にはオススメ。教科書に勝る教科書はない。ただし、基礎的なところを飛ば して いたり、曖昧になっているところもあるので、注意は必要。
      
骨の学校シリーズ <全3冊>
盛口満  木魂社 2001年 \1,700前後

生きもののかたちの面白さをわかりやすく伝 えてくれる本。学術的にも十分なレベル。作者自身によるイラストがすばらしい。
生物ミステリーProシリーズ <全10巻>
土屋健  技術評論社 2013-16年 \2,680前後

雑誌ニュートンの元ライターによる著書。古い地質年代から始 まって、年代ごとに巻を分けていて、古生代、中生代、新生代と進む。化石の写真も美しく、復元図などのイラストもよ く、文章もわかりやすい。


細 胞紳士録
藤田恒夫、牛木辰夫
岩波新書 2004年 \1,000
歯の話
藤田恒太郎
岩波新書 1965年 \150

脳の探究者ラモニ・カハール
萬年甫
中公新書 1991年 \620
動物の脳採集記キ リンの首をかつぐ話
萬年甫
中公新書
  1997年 \620
胎児の世界
三木成夫
中公新書
  1983年 \480
解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯
ウェンディ・ムーア(矢野真千子 訳)
河出文庫 2013年 \1,200
歯と噛み合わせの物語〜薬師さまからベートーヴェンま で
藍稔
口腔保健協会 2013年 \1,600
歯科に役立つ遺伝学
葛西一貴、近藤信太郎 編著
わかば出版 2014年 \1,800
細胞を読む
山科正平
講談社ブルーバックス 1985年 \780
図解・感覚器の進化
岩堀修明
講談社ブルーバックス 2011年 \980
図解・内臓の進化
岩堀修明
講談社ブルーバックス 2014年 \980
哺乳類誕生〜乳 の獲得と進化の謎
坂井仙吉
講談社ブルーバックス 2015年 \980
フライドチキンの恐竜学
盛口満
ソフトバンク 2008年 \952
シーラカンスは るかなる古生代の証人
上野輝彌
講談社現代新書 1992年 \600
ネアンデルタールと現代人
河合信和
文春新書 1999年 \600
腎臓のはなし130 グラムの臓器の大きな役割
坂井建雄
中公新書 2013年 \820
人類がたどってきた道
人類がたどってきた道
海部陽介
NHKブックス 2005年 \1200
すばらしい人体
すばらしい人体
山本健人
ダイヤモンド社  2021年 \1700



HOMEへ ↑ top へ