夏目漱石『三四郎』、村上春樹『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』などの英訳を手がけてきた著名な日本学者ジェイ・ルービン教授の本格的な村上春樹論 "Haruki Murakami and the Music of Words"(ハーヴィル出版、2002 年)の翻訳が新潮社より出版されました。訳者は本学教養部英語科の 畔柳 和代 助教授 です。
ジェイ・ルービン『ハルキ・ムラカミと言葉の音楽』
新潮社、2006/09、463ページ、ISBN:410505371X、\3.150
ルービン教授は、シカゴ大学で日本文学の博士号を取得。長年、ワシン トン大学で教鞭を取った後、ハーバード大学ライシャワー日本研究所に移り、漱石、村上春樹の翻訳、研究をはじめ幅広い分野で活躍を続けるアメリカの代表的日本研究者の一人です。Modern Japanese Writers (スクリブナーズ出版、2001 年)などの著作もあります。
本学教養部の畔柳和代助教授は、現代アメリカ文学の翻訳者として旺盛な活動を続けている若手のホープです。正確で読みやすい翻訳には定評があり、すでに以下のような訳書が出版されています。
- ホレイショ・アルジャー『ぼろ着のディック』(アメリカ古典大衆小説コレクション、松柏社、2006/03)
- ポール・オースター『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』(共訳、新潮社、2005/06)
- ポール・オースター『空腹の技法』(共訳、新潮文庫、2004/07)
- 『むずかしい愛――現代英米愛の小説集』(朝日新聞社、1999/09)
- アラン・ド・ボトン『プルーストによる人生改善法』(白水社、1999/01)
- ポール・オースター『ルル・オン・ザ・ブリッジ』(新潮文庫、1998/11)
- 『いまどきの老人』(朝日新聞社、1998/09)
- アラン・ド・ボトン『小説 恋愛をめぐる24の省察』(白水社、1998/02)
- アマンダ・クロス『殺人の詩学――プロフェッサーは女探偵』(三省堂、1996/04)