保健体育学   清水 諭、日浦 幹夫、湊 久美子、水野 哲也

★講義資料(水野)はこちら(PDF)よりダウンロードしてください(2010/4)

開講日

前期・後期、水曜1時限

対象者

1年生

前期:医学科・歯学科
後期:保健衛生学科・口腔保健学科

授業の概要

保健体育分野では、必修の授業科目として保健体育学とフィットネスマネージメント、選択必修科目として実習と講義を併用した各種スポーツと身体運動文化実習並びにフィットネスデザインなどを開講しています。その中で、この授業は健康並びにスポーツ科学に関する理論を中心とした講義形式の授業で、その他の実習系科目との有機的な連携を図ることでより効果が上がるように設計されています。具体的な講義内容は、保健医学、健康栄養学、スポーツ社会学、スポーツ生理学の大きく4つの分野の情報で、それぞれの専門家が分担、講義します。

授業の目的

保健体育分野の開講科目の主たる目的は、これらの授業の受講をとおしてスポーツ実践の体験的価値並びに理論的意義を学ぶともに、生涯における健康的で有意義な人生設計に欠かせないより良いライフスタイル形成についての理論を学ぶとともによりその実践能力の基盤を養うことにあります。従って、この授業は原則して前期は医学科、歯学科、後期は保健衛生学科、口腔保健学科のともに1年生を対象とし、特に専門教育以前に学生自身の健康・体力管理並びにスポーツに関する一般的な教養を身に付けることを目的として開講されるものです。

到達目標

この授業での到達目標は、次項に示したような健康並びにスポーツ科学に関する理論を学び、それを十分に理解するととともに、実習系授業の中で実践される測定、評価並びに体験との有機的な連携を図り、学生自身の自己管理能力の基盤を作ることです。

授業計画

1.保健医学

授業では、感染症・薬物・生活習慣・老化や死など健康を巡るさまざまな問題を取り上げ、実例を紹介しながら検討してゆきます。また、医学や医療従事者として今後どのような心構えが必要なのかについても共に考えていきます。
 @ 医学史概論、A 薬物中毒、アルコール依存、喫煙、B 性感染症、避妊法、C 感染症、D 生活習慣病、E 老化、悪性新生物

2.健康栄養学

健康の維持増進のための食事のあり方について、栄養素、食品、調理、献立やその適切な組み合わせ方法などを概説します。また、日本人の栄養摂取状況についての特徴や、現代人の食生活における問題点などについて解説し、より良い食生活について考察します。さらに、生活習慣病予防のための食生活、スポーツ活動者の食事への配慮などについても言及します。
 @ 健康と栄養・食事

3.スポーツ社会学

スポーツ社会学の視座から身体運動文化に着目し、スポーツ文化のメディア化、グローバルゼーション、オリンピックムーブメント、政治の現状などを取り上げながら、その現代的意味を考えていきます。
 @ メディアスポーツと私たち、A オリンピックの歴史と東京、B スポーツする身体と人種、C 身体と文化政治の現在

4.スポーツ生理学

人の身体運動を生理学的な視点から捉え、その予防医学的手段としての価値や適正量などその現代的意義を中心に考えます。
 @ 総論、健康・体力と運動・トレーニング、A 運動の基礎生理、B トレーニング理論、Cトータルフィットネス等

成績評価の方法

評価は、定期試験期間にテストを実施し、その理解度により評価します。配点比率は保健医学・健康栄養学・スポーツ社会学・スポーツ生理学の授業時間数に対応した割合とします。また、必要に応じてレポート等の課題における理解度による評価をその成績評価に加えます。

教科書及び参考図書

森下玲児;改定「これからの健康科学」、株式会社 金芳堂、2007



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