物理学実験 −檜枝・越野・水谷・梅崎(金曜・3・4・5時限)−

  物理学実験、化学実験、生物学実験を5週間ずつ交代で、前後期各1回、計10週行う。
 クラス分けと時間割に注意すること。

●授業の概要  (Outline of content and teaching method)
  4項目の実験を各々2週間ずつ、実験機器を用いて行う。

●授業の目的  (Primary goal)
 物理学実験がどのような手順で行われるかを学ぶ。
実験するにあたり、目的を達成するための方法を考え実験計画を立て、実験中はよくみ(観・視)よく考えて行動し、その結果を確かめ
ながらやり方を改良しつつ着実に目的に向かって進み、最終的に得られた結果をどのように解釈したらよいかという物事を処理すると
きの基本的な方法を学ぶ。

●到達目標  (Objectives)
1. 交流回路における回路素子の働きを理解し、複素インピーダンスと位相差を求めることができる。
2. レンズの働きを理解し、凸レンズおよび組み合わせレンズの焦点距離、主点の位置を求めることができる。
3. 自然科学に欠かせない予測手段の一つである数値シミュレーションを用い、運動方程式を解くことができる。
4. 極低温状態の固体の性質を調べ、金属、半導体、超伝導、磁性という現代物理学の主要分野である「物性物理学」の知識を得る。
5. 重力加速度の測定を通して、データの統計処理、誤差の計算方法を学ぶ。

●授業計画  (Schedule)
  物理実験学の講義を実験初日(第1週)に行うので休まないこと。
 物理学の講義と平行して行うので、未学習の分野については自学自習で補うこと。
 十分な予習と実験計画を立てて実験に望むことが必要である。

 下記の4項目の実験を、項目ごとに2回の実験日で行う。グループ分けは実験初日に発表する。
   1.エレクトロニクス(担当:水谷) (Web Classに入り、FLA0020 物理学(水谷担当分)に進む)
   2.物性実験、重力加速度の測定(担当:檜枝)
   3.レンズの焦点距離と主点の位置(担当:梅崎)
   4.計算機による運動方程式の解法 (担当:越野)  


●成績評価の方法  (Grading scheme)
 評価(筆記試験) 再評価(有)
 レポート、平常点、実験ノートで総合評価する。
 特に平常点では、遅刻や実験中の態度不良による減点が大きいので注意すること。
 なお、「物理学実験」では、全ての授業に出席することおよび全てのレポートを提出すること
 が義務付けられている。

●教科書および参考書  (Textbooks and materials)
 テキスト:東京医科歯科大学教養部自然科学系物理学分野編「物理学実験」(実験初日に配布する)
 参考書 :平田森三編 「基礎物理学実験」(品切れ。図書館分館に3冊あり。)