発生学の基礎

 この科目では発生学に関する文献輪読をおこない、週末(日時未定)に2泊3日で本学館山大賀寮に宿泊しながら、大賀寮近くにあるお茶ノ水女子大学館山臨海実験所で、バフンウニの発生の観察を行う。この2つはセットになっているので、両方に参加しなければ履修完了とは認めない。


 具体的な内容は以下のとおり。

 文献輪読:生物学で習う事実がどのような実験手技によって証明されたかは、通常の講義では、時間のつごうなどでなかなか説明できない。具体的にどのような手続き、実験によって生物学的な事実が検証されるかを、オリジナルペーパーを読んで確かめてゆく。そのため、 受講者は英語の論文を読むことが要求される。論文を割り当てて、順番に発表してゆきながら、発生学の知識を身につけてゆく。この手続きをクリアーしないと、次の実習への参加はできない。

  臨海実習:ウニは初期発生が同調して進むので、発生学の材料として長い間使われてきた。この時期だとバフンウニが使える。そこで、お茶ノ水女子大学の館山臨海実験所を借りて、バフンウニの初期発生の観察を、泊まり込みで行う。自分の覗いている顕微鏡の下で、 新しく個体が誕生する瞬間である受精が起こり、卵割が進んでゆくのを観察できるのはなかなか感動的である。実験所近くの大賀寮に泊まって実習を行うので、普段とは違った雰囲気で 実習を行うことがでる。


  臨海実験所の受け入れ人数の問題から、受講者の人数を制限する。

  なお、現地までの交通費、大賀寮の食費・宿泊費、臨海実験所使用料は自己負担。


  文献購読の参加度と臨海実習のレポートで評価をおこなう。


 平成14年度の実施の際のスナップ写真はここをご覧ください。

 またウニの発生について知りたい人は次のホームページを見てほしい。多数の写真入で、ウニの発生の過程がわかるようになっている。

  サンショウウニの発生ホームページ(広島大学教育学部理科内容学研究室作成)
  Sea Urchin Embryology(スタンフォ−ド大学のページ)


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作 成:TMD WWW-WG 教養部生物学 和田 勝/wada@tmd.ac.jp
2001/03/16