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今後のダイバーシティや男女共同参画の取組についてのメッセージ

女性研究者支援対策委員からのメッセージをご覧ください。

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新井 文子

大学院医歯学総合研究科 血液内科学分野 講師

一人一人が、自分達で状況をかえていくのだ、という自覚をもって、事業を引き継いでいかなくてはなりません。人任せ、無関心ではいけないと思います。これは事業に対してというより、私自身に対する意見です。
一人一人、性格もおかれた環境も異なるので、女性医師、研究者がどう働くべきかなどに決まりはありません。後輩に伝えたいことがあるとしたら、まず、やめないで、続けてください、ということ。それから正しいと思ったことを行う努力を日々してくださいと、応援の気持ちを込めて申し上げたいと思います。つらくても回りはきっと助けてくれます。目標を高くもってください。そして、もしやりたいことを行う環境に恵まれない状況にあるのなら、自分で良い環境を作り出す勇気をもっていただきたいと思います。

荒木 孝二

医歯学教育システム研究センター副センター長、歯学部教育委員長

歯科医師は女性に向いていると思います。女性ならではの感性、優しさ、母性本能などは男性には求められません。歯学部には多くの女性教員が教育・研究・診療に日々精進されています。先輩の姿を見て、刺激を受け、自分も同じよう、あるいはそれ以上になりたいと思って欲しいです。歯科自体が多くの専門領域に分かれていますので、自分が興味を持った専門領域のリーダーを目指して欲しいと思います。そこには多くの壁が立ちふさがっていると思いますが、初めからあきらめたら何事も成就しません。自分が一つ進歩したら、歯科が一つ進歩する、という気持ちを持って努力して欲しいと思います。

石野 史敏

難治疾患研究所 エピジェネティクス分野 教授

最近は、さまざまな女性研究者に対する支援がはじまり、私たちの時代よりも大変恵まれた状況になってきていると思います。うらやましく思うこともあります。しかし、個人のおかれている状況は、人それぞれですので、妊娠・出産・子育てという課題を抱えた女性研究者には、これらの支援では充分でない人も多くいると思います。本人がどのように努力しても解決できないことも実際にはあるでしょう。生活に無理がかからないようなテーマを選ぶことも必要かも知れません。色々な支援はあっても、最後は、自分の智慧と努力(と少なくてもパートナーとなる人の協力)なのだと思います。仕事と家族(子育て)とどちらを優先するかという問題は、どのように時代が変わろうと、自分のおかれた状況の中での自分の判断が最も大事なのだと思います。

井関 祥子

大学院医歯学総合研究科 分子発生学分野 教授

私が大切にしているのは、「男女の差別があっては困るが、男女の区別はあるはずだ」ということです。必要な場面では男らしさと女らしさを大事にし、それ以外は男女の区別なくそれぞれの仕事をしてもらうことです。次に必要なのが、職場の中でコミュニケーションを取り、皆が協調的に働くことであると考えています。ここでいう協調とはなれ合いではなく、相手や自分の立場を考え、所属する組織に必要な仕事を皆で分担して実行することです。皆が組織の仕事量を認識し、各人の仕事量にでこぼこがあるとしても、総量を満たしていれば良いのだと思います。

門磨 義則

生体材料工学研究所 分子制御分野 准教授

女性研究者支援事業の重要性は広く認識されつつあるといえますが、実際にどのような支援事業が望まれているのか、また有効であるのかについてはただ漠然と理解しているだけの研究者も多いと思います。私も実際に対策委員として「女性研究者のキャリア支援」の現状を認識して初めてその奥深い難しさを把握することができました。最先端の研究領域で活動する研究者の視野の狭さを痛感いたしました。
3年間の女性研究者支援モデル育成事業の成果として、女性研究者のキャリア支援事業の意義を広く教職員・大学院生に周知することができたといえます。今回、女性研究者のキャリア支援事業が継続されましたことは極めて有意義なことであり、これを契機に、女性を含めて研究者自身が啓蒙され、具体的な支援策が定着することを期待しています。

木村 彰方

難治疾患研究所 分子病態分野 教授

私が留学した1980年代前半には、フランスではすでに男女が同等に働ける社会保障制度が整備されていましたが、社会の成熟において何よりも重要なのは個々の特性を尊重することであると思いました。私はこれらの経験から、女性に限らず、年齢や学問的な背景を含めて個々の多様性を尊重し、公平性と適材適所を心がけています。
研究者として生きるには、独創性・新規性と実行力を持つことが最も重要です。なによりもあなたの持つ個性を活かした研究方向を見出し、実力を発揮してください。研究の推進力は多様性の尊重にあり、同じテーマであっても、見方を変えれば新たな研究テーマになります。そのためには、あなたを取り巻く環境がどうであれ、周囲がどのような考え方で研究を進めているかを理解することが必要です。お互いが相手の背景や考え方を理解し、多様性を尊重することこそが個性を発揮するための最も重要なポイントであると思います。

黒川 洵子

難治疾患研究所 生体情報薬理学分野 准教授

これまで所属したどの研究室でも周りに女子が多い環境でしたが、アカデミックに進む女子の数は多くはありませんでした。キャリアとライフの両立における女性特有の難しさが一因のように思います。最近は、いろんな意味でダイバーシティを理解し合おうという気運が高まっているので、取り巻く状況はかなり変化すると期待しています。一方で、問題解決のために自分から働きかけるという積極性がさらに必要とされてくるように思います。自分自身がいまだ発展途上なので偉そうなことは言えませんが、研究という仕事は一生を賭けるに値するものだと思っています。ですので、是非多くの女子学生の皆さんにもチャレンジしていただきたいと思っています。

谷口 尚

女性研究者支援事業 統括責任者 顎顔面補綴学分野 教授

私の専門分野は顎顔面補綴という歯科領域の中でも大変特殊な分野で、スタッフも少ないのですが、私を含めた4名の教官のうち、2人は女性です。私は、私の経験から、働く女性を応援したいと思っておりますが、その2人の女性教官が同時期に育児休業を取りました。その時は教室の運営をどのようにすればよいかということに悩みもしましたが、教室員の理解、協力、工夫により、何とか乗り越えてまいりました。
現在の医療現場では、女性の医療関係者の方が出産、育児ということで職場を離れなければいけないといったことが、社会的な問題として大きくクローズアップされております。本学でも女性支援は極めて大事であり、力を入れて取り組んでおりますが、継続的に発展させるため、「支援を受ける本人が支援を受けて当然」という周囲からの声が聞かれるようであってほしいと願っております。

鍔田 武志

大学院疾患生命科学研究部 免疫学分野 教授

本プログラムの立ち上げのころ、当時お茶の水女子大の学長であった郷道子先生のご紹介で、女性研究者グループの先駆け的な存在であったある先生と時間をかけてお話したことがありました。その際に、女性の研究者は出産や子育ての時期にはどうしても研究面でのプロダクティビティーが下がってしまう。でも、その一時期のあとはまた伸びるので、女性研究者の業績を見る時にはそのことを考慮に入れないといけないということを話されました。それまでは、人事の際に男性であれ女性であれ業績を公平に比較することを考えていました。しかし、採用後にどのくらいいい仕事をしてもらえるのかという観点で考えると、この先生の考え方の重要性がよく分かりました。 現在、出産や子育ての時期に支援をすることが徐々に浸透してきていますが、「伸びしろ」を評価するような考え方が広まると、女性研究者のさらなるチャンスが広がると思います。また、是非、女性研究者は「伸びる」ということを示して頂きたいと思います。

西村 栄美

難治疾患研究所 幹細胞医学分野 教授

本学にも、保育園が誕生したり、病児保育のシステムが整って大きな進歩を遂げました。女性教員の数を増やすべく委員会などでも議論してきましたが、個人的には、研究に限らず日本という国特有の社会的風土に大きく起因していると感じています。多くの統計が、先進国100カ国ほどの中で日本が最下位にあることを示していますが、なぜ日本だけがそのような状況にあるのか、広くは理解されていません。税制などにおいても画一的な選択に落ち着くようになっていますし、世界から取り残されている感は拭えません。人の個性や価値観は多様で、性差以上のものがたくさんありますので、もう少し多様な選択をしやすくなれば、日本の風土も少しずつ変わり、サイエンスにおいてもユニークな研究が増えてくるのかもしれません。女性研究者支援室の皆様のご尽力のもと作成された冊子『私のキャリア・私のライフ』には、いろんなヒントが並んでいるので、女性研究者に限らず学生さんにとっても参考にして頂きたいと思います。

三高 千惠子

大学院医歯学総合研究科 救命救急医学分野 准教授

何でも自由に受け入れてみることです。最初に自分のキャリアとしてやりたかったこととは違うように見えても、客観的に見れば一歩進んでいることには変わりません。がんばりすぎないこと、周りに助けてもらうことも大切です。また、医療の世界は進歩が早いですから、なるべく仕事をやめないでほしいです。やめないための選択肢について、情報収集をしておくことが大切です。育児が大変でも、細くてもいいから継続していれば、手が離れたときに巻き返せるはずです。
医療の世界では、女性だけでなく男性もめいっぱい働いていますので、女性だけでなく、男性医師の数も増やして、医療全体に余裕が生まれるとよいのではないでしょうか。また、ワークシェアリングが正式な勤務体制になるのも効率的だと思います。

宮坂 信之

大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学分野 教授

女性医師に忘れて欲しくないのは、「継続は力なり」ということです。折角、6年間の学生生活、さらには数年間の研修医あるいは大学院生活を終えて一人前の医師になったわけですから、あなたたちにはそれなりの社会的責任が存在します。それを中途半端なところで中断してしまうのはいいことではありません。しかも、これらの当面のゴールに到達するには、それなりの周囲からの協力や支援があったはずです。これらの協力や支援に対しては「当たり前」と思うのではなく、それなりの「感謝」の気持を持ち、それを表現することが大切です。そして、女性としての優れたコミュニケーション能力、忍耐力、優しさなどを最大限に表現することで、「患者さんたちが求める」本当の医師になることができると思います。我々も最大限のサポートを惜しみません。

森尾 郁子

大学院医歯学総合研究科 歯学教育開発学分野 教授

3年間の事業により得られた様々な成果を、今後の本学の男女共同参画への取り組みに活かすためには、全学的な組織で検討を続けることが必要です。女性研究者への育児・研究支援に留まらず、男女のライフイベントに対応できる支援のための基盤整備が求められていると思います。
私自身は、一人娘が5か月から4歳になるまで、米国で専業主婦として過ごしました。幸い元気な子でしたが、それでも病気になった時は、常勤で仕事をしていたらとよく想像しました。子どものためというより、仕事に戻るために早く良くなってほしいと願っただろうか。そんな風に思う自分を母親失格と責めただろうかと。帰国後、非常勤で働いていた時は、職場を後にする度に明日は仕事に来られるだろうかと思ったものです。現在育児・介護中の先生たちには、心から敬意を表するとともに、さまざまなサービスを賢く利用しながら、自分を大切に、自分が楽しいと感じられることが周囲も幸せにすると考えていただきたいなと思います。

有馬 牧子

女性研究者支援室 特任助教

「キャリア」という言葉はよく耳にするものの、実際にはどんな意味だろう、と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。「キャリア」は職業や職務経験などの仕事の概念に限定されず、趣味や家庭生活、ライフワークなどの広い概念も含んでいます。ですので、キャリアは「人の生き方そのもの」でもあるのです。自分のキャリアを形成するには、自分がどう生きたいのかを長い視点で考えることが大切です。それには積極的に自分以外の人の話をキャリアモデルの例として聞き、キャリアの節目をどう乗り越えたか、どのようにキャリアをつなげてきたかを知ることは参考になります。
キャリアの分野に”Planned Happenstance”という言葉があります。キャリアはたまたまの偶然から形成されるので、いかにその偶然を意味あるものに変えてチャンスを掴めるかどうかは、日頃からの準備によるという意味です。偶然に遭遇するには、日常的に好奇心を持ち、柔軟に対応し、挑戦し、楽観的になることが大切です。 何か新しいことに飛びこむときには、自分にできるのだろうか、と人は迷います。ですが、本当に自分にこなせるのかを考えた上で、「まずは自分なりにやってみる」ことではないでしょうか。結果は後からついてくるはずですし、周りはそれを評価してくれているはずです。キャリアに「勝ち負け」はありません。

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