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片桐 さやか 氏
病院 歯周病科
歯周病学分野
准教授(キャリアアップ)
性別や出身といった個人的な枠組みにとらわれず、臨床および研究、教育の成果や実績が客観的に評価されることにより、誰もがキャリアアップできるチャンスがある大学にしたいという思いから当制度に申請致しました。また、3年後に正式に承認が認められると分野の教員の枠が増えるという点で、分野にも貢献できるのではと思いました。
日中は、学生の模型実習や患者さんの診療を行う指導、自身の外来での臨床をしています。歯周病を専門としていますが、歯周病という疾患の性質上、自分自身の技術だけではなく、治療にあたって患者さんの協力が必須となります。治療を円滑に進めるために患者さんとコミュニケーションを図りながら、患者さんが回復したときには歯科医師としての充実感があります。また、夕方以降は主に研究をしています。現在、大学院生やポスドクと計8名程のチームで仕事をしています。新しい発見があったときのやりがいはもちろんですが、チームのメンバーは皆、外来業務も行っているため、限られた時間の中で、サポートし合いながら研究を行っており、チーム全体で一丸となって研究に取り組める今の環境にとても満足しています。
私自身の生活や環境は、ほとんど変わっていないと思います。ただ、大型予算の申請の際に、キャリアアップでの職で申請させていただけることが良いと感じています。
性別を問わず、介護や育児などプライベートの制約により、十分に業務に専念できる時間を確保できない人たちもおり、キャリアアップするのに支障があるということも聞いていますので、そのような方への支援を望みます。例えば、ケアワーカーやベビーシッターといった補助制度の活用や、フレックスタイム制、オンラインミーティングといった時間的制約の緩和を可能にするシステムの利用促進を望みます。
自分自身が、歯科医師としての臨床も、研究者としての研究も、たくさんの先生方にご指導いただいてきました。臨床も研究も、可能な限り手を抜かず尽力し、かつ、その楽しさややりがいを学生たちに伝えていきたいです。学生の夢に対するチャレンジを、固定概念に囚われずにサポートすることができるようなリーダーを目指します。
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