大学院医歯学総合研究科
東京医科歯科大学
image_1 概要
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image_3 概要 専攻・講座・分野名 教育研究内容・指導教官 大学院室

21世紀の医学及び歯学の発展において、我が国が国際的指導力を発揮するためには、病因、病態はもとより患者の診断・治療・リハビリテーション、QOLまでを常に視野におさめた臨床指向型研究の展開は最も重要な課題である。これら21世紀の医学及び歯学に求められている多くの課題に的確に対応するため、大学院医学系研究科と歯学研究科とを有機的に改組・連携した医歯学総合研究科を創設し、大学院の高度化を図る。

教育研究の面では、医学と歯学の教育研究が相互補完的となり、医学知識を持って活動する歯学研究者・歯科医師、歯学知識を持って活動する医学研究者・医師の育成が行われる。医学と歯学の教育研究の融合が推進され、それぞれの研究の高度化が行われるのみでなく、学際領域、境界領域を含めた医歯学における研究分野が拡大され、幅広い研究が展開され、その成果 の充実と発展がもたらされる。

このようにして得られた研究成果は臨床医歯学に反映され、医学・歯学の教育研究成果 を享受する国民が真に要望する医療を提供することができる。医学、医歯学並びに歯学のそれぞれの領域の高度の専門知識・技能を身につけ、同時に、それら知識・技能を横断的に駆使して全人的医療が実践できるアカデミックドクターの養成によって、より一層高度の医療を国民に提供する医療体制を整備することができる。

本研究科は、各専攻系において、医学と歯学の緊密な連携、基礎と臨床の融合並びに学際領域の相互連携が図られている。その特徴は医学歯学の講座の統合連携、基礎と臨床の密着による臨床指向型研究の推進及び、専門・先端領域の分化とその統合であり、これにより世界をリードする臨床指向型研究者、高度の医歯学知識と技能を持つ医療人、医学と歯学の学際・境界領域で働く医療人・研究者及び指導者を養成する。



  大学院の改革の主な内容
 
◎専攻系の再編成
21世紀における少子・高齢化社会、経済状況及び疾患構造の変貌と、国民的社会的ニーズの多様化と地球規模の健康・福祉・介護への対応
疾患中心から患者中心へ、全人的包括医療を指向した教育研究を弾力的学際的に遂行
医学と歯学の分野で先鋭的に専門分化した学問領域を、医療の原点に立ち戻って医学・歯学の基礎と臨床とを密着連携して、基礎・臨床融合型の専攻系として再編成する。すなわち、広く医歯学的な視点から人類の医療福祉の改革増進を図るため医歯学系大学院を創設して医学歯学教育研究の連携の要とし、併せて、医学、歯学の各専攻系を再編成。
21世紀に要請される医学歯学両分野の知識と教養を身につけた高度専門職業人と研究者の養成が可能。併せて、変貌する疾病構造に即応できるアカデミックドクターの計画的育成。



◎多様な大学院コースの設置
 
臨床系大学院の開設

  ・医歯学領域における先端的・学際的研究者の養成
 
医学と歯学の両方の知識を持った医歯学際型研究者の養成及び基礎と臨床を融合する臨床指向型研究者の養成。

  ・高度の医療技術を有するアカデミックドクターの養成
 
疾病中心から患者中心の全人的包括的医療の実践。


医歯学国際大学院の拡充整備

  地球規模での貢献
  ・医歯学領域における国際的研究者の養成
 
英語による教育により、相互の人的(特に教官)交流と物的及び診療教育システムの提供協力による地球規模的な国際貢献。


社会人大学院(昼夜開講制)の開設

  開業医・勤務医の教育研究の場の提供
  ・研究心旺盛な医療人の養成
・リカレント教育(再教育)
・異分野の社会人の参入
・コンティニュイング教育(持続教育)
 
自らの知識と技術の再確認ばかりでなく、最先端医療の知識と医療を学習修得することにより最先端医療の社会への普及。
プライマリー医学、ターミナル医学等の多様な社会的要請に応える医療関係社会人の再教育。



◎学部教育の整備
 
卒前・卒後の医学・歯学の相互乗り入れ教育

  境界領域を専門とする医療人の計画的養成
 
少子高齢社会、核家族化、疾患構造の変容によって全人的包括的医療が必要となる21世紀に要請される医学、歯学両分野の教養を身につけた医療人の計画的養成。


医学・歯学双方向の編入学(複数名を4年次に編入学)による医師・
歯科医師の両免許取得者の計画的養成

  境界領域を専門とする医療人の計画的養成
 
医歯学の知識と技術を身につけた境界領域を専門領域とする高度専門職業人としての免許取得者の養成。


医歯学総合大学院を中心に据えた学部−大学院一貫教育研究体制

  多彩な人材養成
 
研究者と基本的研究能力を備えた臨床系指導者の養成のために研究指向型テュートリアル教育を導入することにより、多様な能力、適性をもつ学生に対し、適切な教育、進路指導が可能となり、真の「教育機能」が重視された学部−大学院一貫教育体制。



専 攻 名
大 講 座 名
養 成 さ れ る 人 材
口腔機能再構築学系

口腔機能再建学
口腔機能発育学
摂食機能保存学
摂食機能回復学

口腔機能・病態解析学、生体材料学、摂食機能保存・回復学、口腔外科学、歯科放射線医学、歯科麻酔学、小児歯科学、歯科矯正学、顎関節医、口腔課餅忿纉凾・w導者及びこれらの指導医
顎顔面頸部機能再建学系 顎顔面機構制御学
顎顔面機能修復学
頭頸部再建学
顎顔面頸部領域研究者、顎顔面外科医、顎顔面矯正歯科医、顎顔面補綴歯科医、障害者歯科医、顎口腔機能治療歯科医とこれらの指導医
生体支持組織学系 生体硬組織再生学
支持分子制御学
生体支持組織学、歯周病学、整形外科学等の研究指導者及びこれらの指導医
環境社会医歯学系 国際健康開発学
医療政策学
国際健康開発学研究指導者、医療政策学研究者、医療経済学研究者、医歯学教育開発学研究指導者、公衆衛生医師・歯科医師
老化制御学系 口腔老化制御学
加齢制御医学
老化制御学研究者、老年病学、高齢者歯科学等の研究指導者及びこれらの指導医
全人的医療開発学系 包括診療歯科学
全人診断治療学
全人的医療開発学研究指導者、餅弉・繩w、整佚繩w、救命救急医学等の研究指導者及びこれらの指導医
認知行動医学系 システム神経医学
脳行動病態学
神経生理学研究者、眼科学、耳鼻科学、精神科学、神経内科学、脳神経外科学等の研究指導者及びこれらの指導医
生体環境応答学系 感染応答学
生体応答学
感染症学、免疫学の研究者、小児科学、膠原病学、皮膚科学等の研究指導者及びこれらの指導医
器官システム制御学系 消化代謝病学
呼吸循環病学
生体調節制御学
器官生理病態学、消化代謝病学、呼吸循環病学、麻酔科学、胸部外科学、泌尿器科学、産婦人科学、腎臓内科学等の研究指導者及びこれらの指導医
先端医療開発学系 遺伝子・分子医学
先端外科治療学
遺伝子学研究者、遺伝子治療学研究者、人工臓器学研究者、移植学研究者、腫瘍治療学研究者等の研究指導者及びこれらの指導医




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