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研究内容の詳細

当フロンティア研究室の研究対象

当フロンティア研究室の研究課題はウイルス性難治疾患の原因究明と治療法および検査法の開発である。ウイルスと標的細胞との相関並びにウイルス感染研究のためのモデル動物の開発、および検査、治療まで幅広く課題の解明に取り組む。主な研究対象は、リンパ球系細胞に感染して疾患を引き起こすウイルスHIV-1、EBV等である。現在は、免疫不全マウスを利用したエイズ・EBウイルス感染症のモデル実験系の確立と治療薬・治療法開発への応用、再生医療の品質管理法の開発、網羅的ウイルス検査システムの実用化を目指した研究を行っている。



◆EBウイルスの研究◆

EBV感染モデルマウスの開発と応用

EBV持続感染を再現できる実験動物系はなく、潜伏感染の実態解明や抗EBV剤開発の支障になっている。免疫不全マウスNOG(NOD/SCID/γcnullマウス)にヒト造血幹細胞を移植したマウス(ヒト化マウス)に接種ウイルス量を変えてEBV感染することにより、EBV陽性B細胞リンパの発症や無症候性のEBV持続感染を自在に誘導することが可能になった。一方、EBV潜伏感染細胞にはEBVにコードされるチミジンキナーゼ(EBV-TK)が発現していることを見出し、さらにEBV-TKにより特異的にリン酸化され細胞毒性を発揮する薬剤を同定した。新規抗EBV剤の開発を目指し、今後EBV感染モデルマウスを使用した前臨床試験を行っていく計画である。

EBウイルスはバーキットリンパ腫患者から分離され、ヒトから分離された初めてのがんウイルスとして注目されました。また、EBウイルスはBリンパ球を容易に不死化できるため、DNAウイルスによる発がんのモデルとして精力的に研究されています。EBウイルスの初感染時には伝染性単核症を発症する事がありますが、不顕性感染を含めてほとんどの成人がEBウイルスに感染しています。EBウイルスも一度感染すると終生持続感染状態となるため、ほとんどの成人はEBウイルスを保有していることになります。そのため、EBウイルス関連悪性腫瘍を発症するヒトはごく一部と考えられています。最近、EBウイルスは胃癌の一部やT/NK細胞リンパ腫の発症と密接に関連しているとの研究結果が示され、再び注目されています。その他にも、上咽頭がん、乳癌、一部の肉腫などさまざまな悪性腫瘍との関連が疑われており、重要な研究標的となっています。





◆新規ウイルス検査法の開発◆

網羅的ウイルス検査系の開発と応用

再生医療・細胞治療用の細胞製剤の安全性を確保するためには、微生物汚染の有無を迅速・高感度に検証できる検査系の導入が必須である。一方、ヒトには様々な微生物が持続感染していることが知られている。しかも、細胞製剤の原材料となる各種幹細胞やリンパ球などに滅菌操作を加えることは不可能であるため、治療の安全性を確保するためには最終製品である細胞製剤の全数検査を行って微生物汚染を否定することが望まれる。当研究室では、細胞製剤の安全性検査として使用可能な、多種類の微生物を網羅的、高感度、安価、簡便に検査できる新しい検査系の開発を進め、キャピラリーPCR機によるマルチプレックス-PCR法、プローブによる検証、メルティング解析法を組み合わせた独自のシステムを開発、実用化した。本検査系は、新しい臨床検査法としても有用で、造血幹細胞移植患者、眼科患者、呼吸器疾患患者の迅速微生物検査法として東京医科歯科大学医学部付属病院に公開している(1年間の検査実績:1000検体以上)。さらに、本検査系の実用化を目指し、先進医療としての認可取得を目指し研究を進めている。




ウイルス治療学では、免疫療法によりウイルス感染症を治療する研究を行ってきました。その過程で開発した新しいウイルス検査系は、再生医療・細胞治療の安全性を確保するため治療用細胞の品質管理に使用可能で、本学医学部付属病院細胞治療センターで処理した治療用細胞の品質保証体系として実用化されています。さらに、医療の質の向上に役立てる事を目指し、開発したウイルス検査系を一般臨床検査へ応用するための研究も併せて行っていますウイルス治療学では、免疫療法によりウイルス感染症を治療する研究を行ってきました。その過程で開発した新しいウイルス検査系は、再生医療・細胞治療の安全性を確保するため治療用細胞の品質管理に使用可能で、本学医学部付属病院細胞治療センターで処理した治療用細胞の品質保証体系として実用化されています。さらに、医療の質の向上に役立てる事を目指し、開発したウイルス検査系を一般臨床検査へ応用するための研究も併せて行っています。