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ホーム  > 消化管外科学分野  > 胃外科  > 低侵襲手術について

低侵襲手術について

 腹部を約20cm程度大きく切開する従来の開腹手術(患者様の体格や病変の位置によりさらに大きく切開が必要となる場合もあります)と異なり、腹部に5~6か所の0.5~1.2cm前後の穴を開け、それぞれにポートと呼ばれる筒を挿入し、二酸化炭素で気腹(お腹のなかに空気を送り込むことで、手術のためのスペースを確保します)をし、腹腔鏡と呼ばれる小型カメラで腹腔内を観察しながらポートを通した鉗子操作により行う手術です。患者様の体に対する侵襲が少ないことから、「低侵襲手術」と呼ばれています。

「低侵襲」とは具体的には、従来の開腹手術と比較して、以下のような点で体への負担が少ないことを言います。

①手術創の傷跡が小さく、整容面だけでなく、腹筋への影響も少ない。
②手術時の出血量が少ない。
③術後の痛みが少なく、術後早期離床に有利である。
④腸管蠕動の回復が早く、術後早期に食事摂取が可能である。
⑤入院期間や社会復帰までの時間が短縮される。

低侵襲手術には、「ロボット支援下手術」と「腹腔鏡下手術」があります。

 腹腔鏡下胃切除術は1991年に日本ではじめて行われました。当科でも1999年より腹腔鏡下胃切除術を開始し、これまでに1000例以上の腹腔鏡下胃切除術を行っています。ロボット支援下手術は、2018年より一定の条件を満たす施設では、保険診療として行うことができるようになりました。当科も施設基準を満たしており、2019年9月の時点で数ある専門施設や大学病院を抑え、都内では最も多くのロボット支援下手術の 症例数を誇っています。
 低侵襲手術は糖尿病や心疾患など様々な併存する病気をお持ちの患者様や、体力がなく足腰の弱いご高齢の患者様でも、術後早期の回復を期待できることからメリットが大きい「低侵襲手術」ですが、極端に心肺機能が低い患者様や脳血管障害のリスクが非常に高い患者様などは術前に必ず麻酔科と協議し、気腹や体位等による合併症のリスクが大きいと判断した場合には従来の開腹手術をお勧めする場合があります。

 それぞれの患者様に個別に向き合い、最良と思われる治療方針、術式を提案します。