【平成19-21年度】
事業推進責任者:医歯学教育システム研究センター(MDセンター)長 奈良 信雄 教授
医師不足・診療科偏在の解消を目指し、出産、子育てなどのため一時離職していた女性医師の臨床現場への復帰を支援するため企画した文部科学省委託事業である(平成20年9月16日から23年3月31日まで)。プログラムは2週間、最新医学講義とスキルスラボにおけるシミュレーション実習を東京医科歯科大学で1週間受け、臨床実習を青梅市立総合病院(原義人院長)で1週間受ける。プログラムは内科、小児科、産婦人科の3コースをそれぞれ年3回ずつ施行している。
内科コース講義は奈良(医療安全)が企画し、三宅修司教授(呼吸器内科)、東邦大学・藤代健太郎教授(循環器内科)、荒木葉子・女性研究者支援室特任教授(復帰支援)、都立墨東病院消化器内科・藤木和彦部長(消化器内科)、山脇正永准教授(神経内科)、せいきょう診療所・錦織麻紀子先生(一般内科)、鈴木利哉・MDセンター准教授(血液内科)、別府正志・MDセンター講師(中医学)が担当している。シミュレーション実習は鈴木准教授が指導している。青梅市立総合病院では高野省吾・総合内科部長が臨床実習を指導している。
小児科コース講義は発生発達病態学・水谷修紀教授、森尾友宏准教授が企画し、奈良(医療安全)、荒木特任教授(復帰支援)、曙町クリニック・泉田直己先生(小児循環器)、東京ベイ・浦安市川医療センター・神山潤センター長(小児神経病)、磯田健志先生(小児血液病、小児感染症)、錦織先生(一般小児科)が担当している。シミュレーション実習は鈴木准教授が指導し、青梅市立総合病院では横山美貴小児科科長が臨床実習を指導している。
産婦人科コース講義は生殖機能協関学・久保田俊郎教授が企画し、奈良(医療安全)、別府講師、国立がんセンター中央病院婦人科・加藤友康医長、錦織先生(復帰支援)、須藤乃里子先生、岩原由樹先生、鳥羽三佳代先生が担当している。シミュレーション実習は鈴木准教授と別府講師が指導し、病棟・外来実習は本学医学部附属病院において石川智則病棟医長が指導している。
シミュレーション実習は心音聴診、呼吸音聴診、静脈採血、外科縫合、直腸診、胸腔穿刺、腰椎穿刺、上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査、中心静脈穿刺、救命救急実習など系統立てたプログラム内容である。産婦人科コースでは内診、経膣超音波検査なども行われる。参加者からは「医学生のときに外科縫合の訓練を受けたことはなかった。このように系統的な内容の臨床スキル訓練を受けたかった。」というプログラム内容を高く評価する意見が大部分であった。
最終日は本学で筆記試験に引き続いてOSCEを行う。筆記試験、OSCE、ポートフォリオ(青梅市立総合病院での実習内容の報告)による総合評価から、修了レベルに達していると判断された場合に修了証を授与している。
今までに内科コースに7名、小児科コースに5名、産婦人科コースに4名の参加者があった。修了後、参加者は外来クリニックや健康診断を手伝い、積極的に社会復帰している。子供の面倒をみるために当直義務のある病院に就職することは難しく、外来業務につく者が大部分である。開始して1年が経つが、いまだプログラムの存在が周知徹底されていない。いかに多数の復職希望女性医師に参加してもらうことができるかが今後の課題である。
平成20~22年度「医師不足、診療科偏在の解消に向けたママさんドクター・リターン支援プログラム」
取組責任者:医歯学教育システム研究センター 奈良 信雄 教授
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