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研究・産学連携

分子イメージング研究プログラム

生物が生きた状態のまま外部から生体内の遺伝子やタンパク質などのさまざまな分子の挙動を観察する分子イメージング技術について、PET(Positron Emission Tomography)を中心としたイメージング技術を利用し、創薬プロセス改革、疾患の診断技術および治療の評価技術の開発を目指します。
【平成19-21年度】


平成19~21年度 難治感染症に対する新規治療薬開発のためのイメージング研究

研究責任者:大学院疾患生命科学研究部 萩原 正敏 教授

C型慢性肝炎から肝硬変、肝癌へと進行する病変を抱える200万人の患者の治療法確立が社会的急務となっていますが、インターフェロン等以外には有効な治療方法が無く、C型肝炎ウイルスを根絶できる新規治療薬が待望されています。
BSEなどプリオン病は,現在,日本に大きな社会不安を引き起こしていますが、これはプリオン病に対する有効な治療方法がないことが原因です。鳥インフルエンザウイルスはその変異の速さから、ワクチンの効力は完全とはいえず、経口薬タミフルも安全性に問題があることが明らかとなっており、タミフルとは異なる作用点を有する薬剤の創製が社会的に強く求められています。

本研究では、近年脅威が増大しつつあるが有効な治療法が ない難治の感染症、特に新規治療薬開発に対する社会的希求度が高いC型肝炎、伝染性海綿状脳症(プリオン病)、新型インフルエンザの3疾患を対象に、新規治療薬を開発・研究している研究者を結集してリード化合物を創製します。
具体的には、研究代表者萩原らが、C型肝炎の in vitro 評価系で著効を示した新規化合物を合成展開し、分子イメージング用プローブの開発を行なう予定です。
また研究参画者桑田らがプリオンの立体構造に基づいて論理的に見出した新規抗プリオン化合物は、動物実験レベルでもその有効性が証明できています。
また研究参画者間はNP蛋白質に対する薬剤を理論的に設計することによって、多くのインフルエンザウイルス株間に共通に効果のある薬物を創製する予定です。
これらの新薬候補化合物から高速C-メチル化反応を応用して分子イメージング用プローブを合成し、理化学研究所創薬候補物質探索拠点(神戸)と連携してPETイメージングによる薬物動態解析を行い、新たな創薬手法の確立を目指します。