
現行の研究ネットワークを拡充することを目的として、新興・再興感染症の発生国あるいは発生が想定される国に、現地研究機関との協力のした、既設の研究施設を活用して新規かつ小規模な海外研究拠点を設置し、我が国の研究者が恒常的に現地で研究をおこなうことができる体制を整備することが可能であるかを探るための予備調査研究提案が平成18年度に採択されました。
【平成18-21年度】
研究代表者:大学院医歯学総合研究科 環境社会医歯学系専攻 太田 伸生 教授
社会のグローバル化に伴って、感染症対策に全地球的に取り組む必要性が認識されるようになりました。特に国際感染症に対しては海外のパートナーと情報を交換し、自らの責任で病原体や疫学に関する知見を整備・集積することが社会の安全と安心に不可欠です。
平成17年度から文部科学省は「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」を開始しましたが、今年度以降、さらに海外の研究拠点を拡大する計画です。
東京医科歯科大学では東京大学、結核予防会結核研究所と共同でガーナ共和国野口記念医学研究所(野口研)を拠点とした感染症研究展開の構想を提案し、その予備調査に着手しました。
西アフリカは日本から最も遠隔の地ですが、今日では20時間以内での移動が可能になりました。そこではエイズ、結核、マラリアはもとよりウイルス性出血熱、ウイルス性腸炎、アフリカ睡眠病、住血吸虫病、ブルリ潰瘍など地域特有の感染症が流行している一方で、十分な医学研究が未整備のまま今日に至っています。
その状況を世界の新たな感染症拡大の火薬庫であると認識し、on-siteの研究拠点を確立してわが国の感染症研究の基盤強化を図る構想です。
野口研は野口英世博士に因んでわが国が設立から育成まで25年以上に亘って支援してきた研究施設です。
P3実験室や動物実験施設などを併設し西アフリカ随一の研究設備を有しています。日本人研究者が滞在して西アフリカに特有の感染症の先端医学研究を推進することが可能であり、わが国の感染症研究の向上と日本の若手研究者の育成が期待されています。





