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若手医局員による“医局員便り”

このページでは,当分野の若手医局員(大学院生,大学院研究生)による,手記を定期的に更新していきます.

手記を通して,当分野での学生生活の雰囲気をお届けできればと思います.


私の入局理由(石岡由理佳,2020年07月27日)New!!

地元の風景(武甲山)

こんにちは,大学院3年の石岡由理佳です.

新型コロナウイルスの影響で一時病院が閉鎖されていましたが,6月15日から病院での診療が再開し早1ヵ月以上が経ちました.
現在,私たちは院内感染防止のためにガウンやフェイスシールドを着用し,口腔外バキュームを用いて3密に気を付けながら診療しています.

歯科医師はガウンを着用して診療する機会はそう多くないので,私はコロナをきっかけに初めて着用しました.診療中冷房を効かせているのにかなり汗をかいてしまい,梅雨の時期にもかかわらず毎回汗だくになりながら診療しています.これを着て毎日長時間コロナの診療をしている医師や看護師の方々は凄いな…と思わずにはいられません.

私の住まいは埼玉西部の田舎にあります. 通学に使用している電車は山と山の間を走るため,夏のこの時期は電車のドアや窓から虫が入ってきます(⁻₋⁻;).今年は電車の窓開けが必須ですので,虫(特にカメムシ)と片道2時間格闘しながら日々通学しています(笑).
例年この時期になると毎年7月に開催される夏祭りに向けて子供たちのお囃子の練習があちこちの商店街から聞こえるのですが,今年は聞こえないのでとても寂しく思います.12月にも冬のお祭りがあるので,それまでにコロナが収束するといいなぁと思う次第です.

このホームページをご覧になっている方々は当分野に興味がある方が多いと思いますので,私事で恐縮ですが当分野に入局したきっかけについて綴りたいと思います.
大学を卒業し研修医を終えた後,数年間勤務医として働いていました.たまたま勤めた歯科医院の院長先生が院内での診療と老人ホームや個人宅に伺って診療をする訪問診療の両方に力を入れている先生でしたので,私も両方の経験を積むことができました.

歯科医院に来院する患者さんの口腔内とは比べものにならないほど,たくさんのむし歯や歯周病で歯を失ってしまった患者さんが老人ホームにはたくさんいらっしゃいます.初めてそのような患者さんを診察した時,「自分で口腔内のケアが出来なくなるとこんな状態になってしまうのか….」ととても驚いたことを憶えています.
今まで元気に歯科医院に来院していた患者さんでもいずれ自分自身で歯科医院に行くことも自分で歯磨きをすることもできなくなる時がやってきます.そのような状況の口腔内は咬合崩壊を生じている例も少なくありません.

患者さんによっては認知症や循環器系の疾患,骨折等で寝たきりの状態になると歯科治療が困難になることも多く,その場合は満足に治療が受けられないことも多いのが現状です.患者さんが元気な時からお亡くなりになるまでの間,出来る限り経口から栄養摂取することを維持するには,定期的な訪問診療を受診することと同じくらい,まだ歯科医院に通院できる状態のときに適切な補綴治療を含めた歯科治療とメンテナンスを受けることが非常に重要ではないかと感じるようになりました.

このような経験から,補綴治療の重要性と超高齢社会に求められる歯科治療の必要性を感じ,大学院に進学したいと思うようになりました.現在大学院生となり,義歯製作の過程においてデジタル技術を取り入れることにより,いかに適合良好な義歯作製が可能かどうかについて東京医科歯科大学部分床義歯補綴学分野の先生方にお世話になりながら研究を行っています.

大学院生や大学院研究生として入局する方たちの中には研修医を終えてすぐ入局する先生ばかりではありません.日本人学生,留学生問わず様々な知識や経験を積んでから入局する先生もたくさんいらっしゃいます.
私たちと一緒に研究や臨床について学んでみませんか.
医局員一同,入局お待ちしております!

郷愁(坂本一生,2020年05月31日)

こんにちは.大学院3年生の坂本一生です.
徐々にではありますが,世間は日常を取り戻しつつあります.

この6月は福岡で第129回日本補綴歯科学会学術大会が開催される予定でしたが,この状況下ということもあり,通常の開催が見送られることとなりました.私も今回の学会では研究内容について発表を予定していましたが,何よりも自身が福岡県福岡市の生まれ育ちであるため,現地での開催を楽しみにしていたため非常に残念に思います.

私が発表を予定していたのはデジタル歯科に関する内容です.近年は科学技術も進み,日常の様々なことについてコンピュータを用いて行われることが増えました.デジタル技術は歯科の世界にも応用されるようになり,診療の手助けを可能にしています.従来,診療で行っていた一部の工程でコンピュータを用いることにより,診療時間の短縮や医療廃棄物の削減など,そのメリットは計り知れません.まだまだ広く普及しているとは言えない現状ではありますが,私たちの研究が臨床への応用に貢献できることを信じ,「未来の医療」へ向けて日々奮闘しています.

未来の話をしましたが,明日,一ヶ月後,一年後がどうなるのかは誰にも分かりません.私たち一人一人が手を取り合い,共にこの未曾有の危機を乗り越えていきましょう.

実は面白い!部分床義歯補綴学!(内田博文,2020年05月09日)

研究で使用する夜間用義歯を日々製作しています!

こんにちは,大学院4年生の内田博文です.
新型コロナウィルスの影響で「Stay Home」が続いておりますが,皆様はいかがお過ごしでしょうか?

当分野は「部分床義歯補綴学分野」,すなわち,部分的に歯を失ってしまった方の機能回復を専門とする分野です.1歯欠損から1歯残存まで幅広い欠損型が対象となります.歯型をとって噛み合わせをとったらできるものと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが,実はとても奥が深く面白い分野です.

狭義では,義歯は全ての歯科治療の最後に装着されます.その後の調整やメンテナンスも非常に重要ですが,アクティブな治療としては,「義歯の装着」が全ての治療のゴールになることが大半です.故に,義歯装着までに様々な治療が必要になってきます.歯が残っていればCr -Br,う蝕や歯周病,根管治療,矯正治療,保存が困難であれば口腔外科が必要になります.近年はデンタルインプラントと義歯を併用した治療法も普及してきました.従って,それぞれの患者さんに最高の治療を提案するためには,義歯の知識だけでは足りないのです.各々の治療の知識がなければ、まず患者さんに提案することが出来ません.それに加え,歯科に独特な素材の違いも理解してないといけませんよね?これは義歯の素材もさながらインプラントの表面性状,Cr -Brやコアの素材,矯正器具やコンポジットレジンも同様です.これらの知識を踏まえた上で審美性・機能性を考慮した義歯を製作しなくてはなりません.大学病院では各科に専門の先生がいらっしゃいますので自分でできなくてもさほど問題になることはありませんが,知識がなければ先生にお願いすることが出来ません.もちろん,義歯だけに関しても,印象の方法や材料,咬合の付与,咬合器など考えなければいけないことはたくさんあります.

このように実は面白いのが部分床義歯です.どっぷりと歯科に浸かりたい方には当分野はとても向いていると実感しています.歯科医師として「20代で全てのものから学ぶ.30代で先輩や患者さんから学ぶ.40代で自分の症例から学ぶ.50代で後輩を育てながら学ぶ.60代からは後輩から学ぶ」という事をよく言われます.それぞれのライフステージを最高のポテンシャルで迎えられるように私も当分野でどっぷり歯科に浸かっております.みなさんも是非,当分野に入局して一緒に歯科をお話ししませんか?!

さて,大学院生という事で,私は「部分床義歯を使っている患者さんの睡眠時ブラキシズムへの対応について」の研究を行なっております.研究は臨床同様,奥が深く,悩むこともあり,学年が進むにつれて起床時に歯や顎が痛みむことが多くなってきた気がします.卒業する際に自分が義歯を装着しているかもしれません(苦笑).その際は,私に最高の治療を提案できる先生に治療してもらおうと思っております.

"初診"忘れるべからず(七里侑香,2020年04月10日)

こんにちは,大学院4年生の七里侑香です.

昨今,コロナウイルスが社会に大きな影響を与えています.
もちろん私の身の回りも例外ではなく、予定されていた勉強会や学会が軒並み延期となり,大学での診療も一時休診せざるおえない状況になっています.

そんな中,喜ばしいことに今年も変わらず当分野にも新しい仲間を迎えることができました.通常この時期であれば行う歓迎会もお花見も,今回はコロナで自粛が求められています.彼らの顔を見て,大学院に入学する為に新潟から上京した3年前,緊張と不安と期待とが入り混じった思いで桜が咲く聖橋口の門をくぐったことを思い出しました.大学院も4年生となり,現在は研究で鶴見大学の口腔内科にお世話になっています.鶴見大学にも多く桜の木が植えてありますが,桜の花が散るまでには結果を出したいと日々通う中で《まだ散ってくれるな,新芽は出すな,風よ吹くな》と前とは違う気持ちで桜の下を祈る様にくぐっている事に気が付きました.時間の過ぎ去る早さにはいつも驚かされます.

さて,ご存知の通りコロナウイルスのみならず,私たちの身の回りには日常的に様々なウイルスや菌が潜んでいます.台所の三角コーナーの掃除をサボったとき見られるあのぬめり,あれがまさしく菌の塊“バイオフィルム”なのですが,口の中が一番身近な培養器なのはしばしば私たちも患者様も忘れがちです.初診時にプラークコントロールの必要性については十分注意していただくよう臨床でも積極的に患者様に説明をしています.

私はカンジダ菌に対する義歯洗浄剤の効果について研究を行なっています.
患者様が御高齢となり身体機能が衰えてくるとそれに伴って歯磨きや義歯磨きという精密な手技が必要とされる行為がしづらくなってくることが一般的に言われています.そこで義歯洗浄剤のように化学的洗浄効果を利用してブラシで物理的に除去しきれなかった汚れや歯垢を取ることがとても重要となり,これを取り除くことは口腔内の炎症や疼痛を局所的に改善させるだけでなく,誤嚥性肺炎の予防など全身的な疾患の予防にもつながることが知られています.

コロナウイルスで自宅待機が余儀無くされる間,この時間を前向きに捉え論文執筆と向き合う良い時間とし、台所のシンクや口の中の掃除も念入りにできるといいと思っています。

いつもより少し空いた電車を母の作った手作りマスクで通勤する日々が続いていますが,
皆様におかれましても体調には十分お気をつけ下さい.

箱根駅伝とフィンランド(内倉慶一朗,2020年02月19日)

 こんにちは,大学院4年の内倉慶一朗です.

 少し前になりますが,今年はナイキの厚底シューズや10区間のうち7区間で区間新記録が出たことで話題になった箱根駅伝の応援に行ってきました.

 青山学院大学の駅伝部に親戚が入部してから毎年,お正月に駅伝を見るのが習慣になっていましたが今年はいよいよ走る可能性が高いということで小田原中継地点で生応援をしました.

 前評判では優勝は厳しいということでしたが,蓋を開けてみれば原監督の「やっぱり青学は強かった作戦」がばっちりはまり,2年ぶり5度目の総合優勝で幕を閉じました.学生の能力や性格に合わせて指導スタイルを変えて,見事に結果を出した原監督の姿勢は,私たち歯科医師が患者様一人一人に合わせた治療計画を立て治療を行うことに通ずるものがあり,特に感謝を忘れないということはどの職種にも当てはまることかもしれませんが大切なことだと改めて感じさせられました.私事ですが,4年生最後の箱根駅伝で有終の美を飾った吉田祐也くん本当におめでとうございます!

 そして,2月には当分野の非常勤講師の永田先生が留学していたフィンランドのトゥルク大学でファイバーポストや日本でも昨年保険収載された高強度硬質レジンブリッジに使われるファイバーの勉強と本場のサウナ体験をしてきました.
 今年は暖冬の影響もありヘルシンキ空港に雪が全くなく,気温も−1度と北海道とそこまで変わらない気候でした.

 ここのラボでは10年前からCAD/CAMが臨床に積極的に応用されており,写真は半焼結体のコバルトクロムのディスクからメタルボンドブリッジのフレームを削り出したものです.半焼結体にすることで製作時間を大幅に短縮しミリングに使用するバーの寿命を改善するだけでなく,モノリシックなので鋳造欠陥などのトラブルも防ぐことができ作業効率が向上したそうです.

 短い滞在期間でしたがとても有意義な時間を過ごすことができ,機会があればここで勉強してみたいと感じ帰国しました.

あけましておめでとうございます!(林 葉子,2020年01月14日)

 こんにちは,大学院4年の林葉子です.

 年末年始の休みも終わり,そろそろお正月気分から抜け出さないとと思いつつ,まだまだ眠い今日この頃です.私事ですが,年末年始に,鶴巻温泉・草津温泉・石和温泉・昼神温泉と四カ所の温泉に行ってきました.様々な温泉に浸かることで,日頃の疲労や肩こりなどがすっかり良くなった気がします.

 温泉には,古くからケガや病気を治す効果があると言われており,観光的な利用はもちろんのこと,湯治的な利用もされています.よく「温泉に入って,腰痛が良くなった,膝の痛みが良くなったと」いう事を聞くことはありませんか?その「良くなった」というのは,本人(患者さん)にとって「良くなった」と言うニュアンスがほとんどです.自発的な痛みが軽減したり消失することを指すのか,それとも運動しても問題ない程度まで回復するのか,または,病気そのものが治癒すること(温泉でここまで良くなるのかはわかりませんが...)を指すのか,「良くなった」というのは,人それぞれ,状態や状況により様々だと思います.血圧や血糖値などの客観的な指標が良くなったというのは,数値により分かりますが,患者さんの主観的な感じ方というのは測りにくいものです.

 私の所属する部分床義歯補綴学分野では,虫歯や歯周病などの疾患により歯がなくなった部分に義歯を入れる治療をしています.歯の喪失により低下した噛む能力(咀嚼能力)の回復は,義歯を入れる目的の一つとして挙げられます.咀嚼能力の回復のために義歯外来に来られる患者さんにとって「良くなった」と言うのは,どのようなものなのでしょうか.普通のご飯が食べられる事?硬いおせんべいが噛めるようになる事?入れ歯で違和感なく自然に噛める事?「何を持って患者さんが良くなったと言うのかは,患者さん個々によって全く違うなぁ」と日々臨床で感じています.

 私は現在,第1研究室の先生方にお世話になり,主観的咀嚼能力と客観的咀嚼能力の関係について研究しています.当初は,部分床義歯を入れることで「噛める能力が客観的にどのくらい良くなると,患者さん自身が良くなったと実感できるか?」ということについて研究していました.しかし,患者さんにとっての「良くなった」という事はとても複雑で測りにくく,「主観評価と客観評価の関連というのはそう簡単に言えるものではない」ということが研究を進めるうちに分かりました.

 現在は,その前段階で咀嚼能力の評価法の反応性というものを研究しています.患者さんを部分床義歯で治療する際に,「どの咀嚼能力評価法を用いると治療効果を検出しやすいか?」について調査しています.未だに研究について分からない事が多いですが,実際に患者さんのデータを解析しみて,その結果から今まで知らなかったような事がわかるようになり,何故そのような結果になるかなどを考えてみたりして,「これが『研究の面白さ』なんだなぁ」と大学院に入って実感しました.

 まだ自分自身の卒業論文の研究は終わっていませんので,今後もより好奇心を持って研究に取り組んでいきたいと思います!

 本年も皆様にとって,より「良い」一年となりますように.
 今年も何卒よろしくお願い致します.

初海外発表!(長山富治,2019年12月16日)

皆さん,こんにちは.
大学院4年の長山です.

私は,和田先生指導の下,部分床義歯適用時の歯周炎罹患歯,特にハイリスク歯への影響について研究に取り組んでいます.
今年の6月にバンクーバーで開催されたIADRという国際学会で研究成果の一部を発表してきました.
昨年の日本補綴歯科学会で内容は異なるものの発表自体は経験していたのですが,国際学会に参加すること自体初めてだったこともあり,学会の事前準備の段階でわからないことだらけでてんやわんやでした(海外への渡航自体も久しぶりでした).

写真は,発表前に指導教員や研究グループならびに医局員の先生方で,バンクーバーの海の幸を堪能しているところです.かなり明るく見えますが,実はこの時夜の9時を過ぎていたくらいです.

もう一枚は,口演終了後に同じく発表を終えた先生方でIADRの終了を惜しんでいるものです(私の写真の表情が発表前後で違うことは見逃してください).

医局での予演で先生方にたくさんのアドバイスをいただけたおかげもあり,口演自体は無事終えることができました(上野先生,個別に指導していただいて本当にありがとうございます).

正直準備はとても大変でしたが,終わってみればとても充実した時間だったなと思いました.