東京医科歯科大学は2005年4月1日、大日本印刷株式会社の支援により、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科内に、光触媒を利用した毛細血管のパターン再生技術など、印刷技術を活用した再生医療分野の研究・教育をめざす寄附講座『ナノメディスン(DNP)講座』を設立し、7月より研究を開始したことを発表しました。寄附講座の概要、研究内容、背景と目的などは以下のとおりです。
(中央・左)森田 育男 教授 (本学大学院医歯学総合研究科分子細胞機能学分野)
(左)安部 まゆみ 教授 (本学大学院医歯学総合研究科ナノメディスン(DNP)講座)
(中央・右)高波 光一 専務取締役 (大日本印刷株式会社)
(右)戸井田 孝 常務取締役 (大日本印刷株式会社)
・印刷技術を活用し再生医療を研究
1.大学名 : 国立大学法人東京医科歯科大学 (東京都文京区湯島1-5-45 学長:鈴木章夫)
2.寄附講座の名称 : ナノメディスン(DNP)講座
3.寄附者 : 大日本印刷株式会社 (東京都新宿区市谷加賀町1-1-1 代表取締役社長:北島義俊)
4.設置期間 : 2005年4月1日~2010年3月31日 (5年間)
5.教員 名 : 教授 安部まゆみ 他 講師1名,助手2名
この画期的研究成果は、米国の免疫学専門誌Immunity(Cell Press社)8月号に発表されます。この発見により、アトピー性皮膚炎や喘息に代表される慢性アレルギー疾患の複雑な発症・悪化の仕組みが解き明かされ、新規治療法の開発にはずみがつくものと期待されます。
ナノメディスン(DNP)講座では、血管や角膜などの細胞の培養と移植、ならびに、これらを生体内で機能化させることによる再生医療を研究します。寄附講座の講師は大日本印刷株式会社から派遣され、印刷技術を応用した細胞培養に最適な基材を研究し、その成果を提供していきます。なお、本寄附講座は、東京医科歯科大学生体材料工学研究所、同大学大学院眼科学分野、歯周病学分野などとも連携して研究を進めていきます。
病気や事故などで失われた臓器や組織を治すために、人工的に培養した細胞などを利用する再生医療が注目されています。本治療法は、医薬品などを用いた従来の治療法と比べて副作用が少ないことから、将来の治療法として期待されています。これまでも東京医科歯科大学と大日本印刷は共同で、血管再生技術の研究に取り組んできました。この研究の中で、再生医療分野に印刷技術を応用できる可能性が見出されました。そこで、将来の治療法である再生医療の発展に印刷技術を応用することを目的として、今回の寄附講座の開設に至りました。ナノメディスン(DNP)講座では、角膜の白濁、火傷や床ずれなどの重度の皮膚疾患、歯周病の治療や、動物実験の代わりに培養した生体組織を利用する薬剤試験キットなどの分野で研究を進め、2010 年ごろまでの実用化を目指していきます。
| 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 分子細胞機能学分野 森田 育男 (もりた いくお) 電話:03-5803-5575 E-mail:morita.cell(ここに@を入れる)tmd.ac.jp |



