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学長からのメッセージ

 2020年4月1日より、東京医科歯科大学学長に就任いたしました田中雄二郎です。
 全世界が新型コロナウイルス感染という危機に直面しています。これは世界の4人に1人が感染し、5000万人が死亡したスペイン風邪以来の大規模パンデミックともいわれており、大きく世の中を変えることになると思います。
 大学自体も、卒業式、入学式が相次いで中止となり、キャンパス閉鎖の可能性さえ出ている危機的状況にあります。
 もともと、本学は「知と癒しの匠を創造し人々の幸福に貢献する」という理念を掲げています。
 この理念に基づき、東京に位置する医系国立大学としてこの危機に正面から取り組むのは使命だと考えています。

新型コロナウイルス感染克服を最優先に
 まず、新型コロナウイルス感染克服への取り組みを最優先課題とします。
 大学病院は高度先進医療を優先すべきだという議論もあります。しかし感染爆発の状況に至れば、そのような姿勢は社会的に許容されないだろうと思います。それゆえに本学はコロナ感染への取り組みをいち早く始めています。
 診療面では、医学部附属病院がこの前面に立つことになります。東京に発生している患者の命を守るために全力を挙げるよう指示しています。その他の部局には医学部附属病院を支えるために、全職員に対して人的・物的支援を依頼しています。特に重要なのは、最前線に立つ医療職員の感染を防ぐことです。そのためには防護服の調達と、院内PCR検査の能力アップが必要で、基礎系研究室にも協力をお願いしています。
 さらに本学の特色でもある研究面からの社会貢献として、新型コロナウイルスをはじめとする、人類への脅威に対抗するための研究に取り組み、新しいエビデンスを発信して、人々の健康に貢献していこうと考えております。
 幸い「M&Dデータ科学センター」というビッグデータ解析の専門家集団も着任しています。公衆衛生的な面だけでなく、バイオサイエンスの観点からも、ぜひ研究に取り組んでいきたいと考えています。

ポスト新型コロナウイルス感染の社会に備えて
 もうひとつ重要なことは、ポスト新型コロナウイルス感染の社会に対する備えです。
 危機克服後には、大きく社会の仕組みや価値観が変わってくると思います。その時に、本学として新しいトータルヘルスケアの考え方を社会に提示したいと考えています。
 それは単に、人をあらゆる角度から診察するというだけでなく、予防医学や死生学に至るまで、幅広い臨床医学を包含するものとなるはずです。さらにはバイオサイエンス的な立場からのアプローチも必要となるでしょう。今回の危機のさなかにあっても、その後に備えることも我々の役目だと思っています。

気持ちをひとつに
 「力を合わせて未来を拓く」、これが私の掲げる方針です。言い換えれば「教職員全員の自律と協調による開かれた明るい大学」とするのが、私の目標です。この難局に当たって私は学長として、皆の気持ちがひとつになれるように、教職員と学生の安全を守るために,全力を尽くす覚悟です。
 そのためにも、大学の基本方針は学長と理事、事務局長が毎日顔を合わせて議論し、決めていきます。その基本方針の下では各機構、各部局が自由にそれぞれの特性を発揮して、社会に貢献していただきたいのです。
 最後に皆さんに一つの言葉を送りたいと思います。「ピンチをチャンスに」。みんなで力を合わせてこの難局を乗り越えましょう。