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口腔保健工学専攻

口腔保健工学統合学分野

Comprehensive Oral Health Engineering

口腔保健工学統合学分野は、医療系造形技術者に欠くことができない造形美術的な素養と、医療人として重要な社会学など多様な学問を統合し、歯科技工の領域に特化した造形学、デザイン学、健康福祉、コミュニケーション学を研究する分野です。


教育

PBL(1年次、2年次)、ヘルスプロモーション(2年次)

1年次の口腔保健工学概論のなかで、また、2年次のヘルスプロモーションでは、口腔保健衛生学専攻と合同でPBLが行われます。1年次は主に口腔保健に関連する職種とチーム医療について、2年次は高齢者の口腔や災害時の健康、国際協力などについて、提示されたシナリオをもとに学生みずからが気になる点、調べたい点をあげて学習課題とし、各自学習してきた課題を発表し、皆で話し合いながらグループ学習していきます。
ヘルスプロモーションでは、そのほかにエクセルによるアンケートやデータの解析などについて学びます。

プロセスデバイス工学

プロセスデバイス工学の中で、三次元CAD/CAMについて講義します。特に医療分野で利用されている、三次元データの取得、コンピュータによる三次元デザイン、解析、ラピッドプロトタイピング(三次元造形)について講義します。

顎補綴工学・実習(3年後期)

上顎顎義歯

顎口腔および顔面の欠損の病態と治療法、特に治療用装置の構造と製作法を学ぶ学問です。
顎顔面補綴とは、「腫瘍・炎症・外傷・先天奇形などが原因で、顔面または顎骨とその周囲組織に生じた欠損部を非観血的に、あるいは手術との併用により、人工物で補填・修復し、失われた機能と形態の回復をはかること」です。そのため、欠損部位によってさまざまな顎補綴が必要になります。上顎顎義歯、下顎顎義歯、スピーチエイド、軟口蓋挙上装置、舌接触補助装置、エピテーゼなどです。そのほか、さまざまな治療に対する補助装置(放射線治療用、外科治療用、言語訓練用、開口訓練用補助装置など)を製作します。顎補綴の講義では、それぞれの治療用装置の構造、製作法、治療法について学び、実習では顎義歯やエピテーゼを製作する予定です。

パラタルランプ

口蓋閉鎖床

エピテーゼ

放射線治療補助装置

舌接触補助装置

スピーチエイド

口腔リハビリテーション工学(3年後期)

摂食嚥下障害など口腔機能障害の病態と、その機能訓練・回復治療法について学ぶ学問です。
摂食・嚥下障害の概要、摂食・嚥下のメカニズム、摂食・嚥下障害の評価法、治療の流れ、訓練法、栄養管理、治療法、機能訓練に用いられる装置の構造、製作法について学びます。

舌接触補助装置

軟口蓋挙上装置

参考書
・ 大山喬史、谷口尚編:顎顔面補綴の臨床.医学情報社
・ 文部科学省委託事業 平成20年度専修学校教育重点支援プラン:口腔顎顔面技工.
・ 文部科学省委託事業 平成20年度専修学校教育重点支援プラン:口腔顎顔面技工 実習帳.
・ 髙戸毅監修:口唇口蓋裂のチーム医療.金原出版
・ 髙戸毅監修:顎口腔外傷のチーム医療.金原出版
・ 大山喬史編:口唇裂口蓋裂の補綴.医歯薬出版
・ 才藤栄一ほか監修:摂食・嚥下リハビリテーション第2版.医歯薬出版
・ 向井美恵ほか監修:歯学生のための摂食・嚥下リハビリテーション学.医歯薬出版

スタッフ

准教授大木 明子

研究

大木 明子

エピテーゼの製作法に関する研究(2007年~)

・ 平成21-23年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) フルカラー三次元プリンタを用いたエピテーゼ製作システムの基盤技術の開発
・ 平成19-20年度 科学研究費補助金 若手研究(B) CTデータを元にした三次元造形法による顔面補綴への応用に関する研究

口腔保健衛生の研究(2004~)

・ 大学新入学時の口腔健康状態に対する意識および歯科保健行動に関する調査
・ 大学保健センター歯科を受診した学生の歯科疾患の実態に関する調査.
・ 非経口摂取者に対する口腔ケアの実際

上顎顎義歯のモード解析(1995~2006年)

・ 平成16-18年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 有限要素法を用いた上顎顎義歯の応力解析による栓塞部の種類の評価
・ 振動モード解析を用いた上顎顎義歯の栓塞部についての検討

マウスガードの振動モード解析(1995~2001年)

・ マウスガードの違いがヒト乾燥頭蓋骨振動特性に及ぼす影響

放射線治療補助装置に関する研究(1995~2000年)

・ 放射線治療後の歯科補綴治療患者の臨床統計的研究
・ 放射線補助装置の適用について

関連リンク

日本顎顔面補綴学会

日本顎顔面補綴学会は、腫瘍(癌など)、先天疾患(口唇口蓋裂など)、外傷などによって失われた口腔、顎顔面領域の機能と形態を回復し、患者さんが快適な社会生活をおくれることを目的とする学会です。歯科補綴、歯科口腔外科、形成外科、歯科技工、歯科衛生、摂食嚥下、言語、心理など多くの分野の研究者が所属しています。

日本補綴歯科学会

日本補綴歯科学会は、補綴治療に使う新しい材料や治療技術を開発,研究しています。

日本口蓋裂学会

日本口蓋裂学会は、口唇・口蓋裂の治療・予防に関する学術の向上等につとめ、社会福祉に寄与しています。

International Society for Maxillofacial Rehabilitation

ISMRは、国際顎顔面リハビリテーション学会で、アメリカ、ヨーロッパ、アジアで2年に1回、国際学会が開催されます。

日本口腔顎顔面技工研究会

日本口腔顎顔面技工研究会は、歯科医師や歯科技工士などの医療技術者が顎顔面補綴の技工について研究している学会です。

研究業績