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転写障害によって誘導される新しい神経細胞死 (~2010)

 神経変性疾患の中でポリグルタミン病は核内部に異常タンパク蓄積がみられるという特徴を持っています。これまでに、多数のグループが種々の核タンパク(転写関連因子)と異常ポリグルタミンタンパクの結合を示してきました。私たちの報告したPQBP-1もその一つです。さらに、私たちは異常ポリグルタミンタンパクの発現はBrUの取り込みで解析すると総転写量を減少させること確認しました(Hoshino et al., BBRC 2004)。これらの事実はポリグルタミン病で転写障害が生じていること、さらに転写障害が神経変性へ関与することを強く示唆するものです。そこで、わたしたちは、異常タンパクによって核機能が全体としてどのように変化するのか、またどのようなメカニズムで細胞の変調と細胞死が起きるのかに興味を持って研究を進めてきました.この成果の一つとして、2006年2月のJournal of Cell Biologyに、転写障害によって、神経細胞はきわめて緩慢な非典型的細胞死を起こすことを報告しました(プレスリリース)。この細胞死はアポトーシスとは異なり、ネクローシスでもありません。現在は、この細胞死が如何なる核由来のシグナルによるものか、このような細胞死は他の神経疾患でも生じうるのか、という疑問を中心に解析を進めています。

神経病理学分野