ナノメディシン分子科学

文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究(平成23~27年度)
領域略称名「ナノメディシン」 領域番号 2306

研究組織 > A01班 > 樋口 秀男

樋口 秀男

  • 東京大学 大学院理学系研究科
  • 教授
  • 専門分野 :

Hideo_Higuchi

連絡先

  • 〒113-0033
  • 東京都文京区本郷 7-3-1
  • higuchi@phys.s.u-tokyo.ac.jp

細胞内分子機能のナノイメージングと機能のモデル解析

「高輝度の蛍光ナノ粒子の獲得で、細胞内の分子反応・分子環境を明らかにする。細胞の機能や特性を理解し、疾患の原因を明確にする。」

基盤研究

高輝度蛍光体の合成

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心筋運動の分子イメージング

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がん細胞の転移の分子科学

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∴ 基盤研究を基に進める研究課題を以下に示す。

本研究課題

<タイトル>

生体親和型で高蛍光強度の量子ドットの創製による、細胞内での分子の位置情報の精度を飛躍的に向上させる。(A02班:石原)

細胞内分子反応環境の解明と分子反応速度定数の算出。(A01班:福田、由井)

<タイトル>

タンパク質や核酸分子の動態を高精度で追跡し、細胞機能発現・制御を分子レベルで明らかにする。(A01班:由井、A02班:丸山)

<タイトル>

心臓の心筋細胞の運動とエネルギー消費を分子レベルで明らかにする。(A01班:福田)

<タイトル>

マウス中で、がん細胞が浸潤する過程を、浸潤に重要なタンパク質の分子反応イメージングし、分子運動パラメーターを導出、治療法に結実する。(A03班:権田)

∴ 基盤技術と共同研究を踏まえ、以下の目標を掲げる。

期待される成果

  • 細胞内の分子を高時間空間精度で計測することによって、分子の反応や反応場の粘性などを測定できる。
  • 核酸の動態を観ることで細胞に異変が起こるメカニズムを明らかにできる。
  • 心筋梗塞や心肥大による病気の筋細胞レベルの原因が明らかになる。
  • がん細胞の転移が起こる現場をリアルタイムで突き止めることにより、極めて有効ながん転移を抑制技術に結実できる。

主な論文

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