文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究 シナプス・ニューロサーキットパソロジーの創成

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研究領域

総括班

総括班は、岡澤、岩坪、貫名の3名の総括班員と林、井上、勝野の3名の連携研究者で構成されます。総括班はシンポジウム、班会議の企画運営と班全体への研究支援活動を行います。また、領域外評価委員とともに領域運営の方針決定と班員の研究への評価・助言にも関わっていきます。

計画研究 A01 シナプスパソロジー

計画班員:岡澤 均、岩坪 威

種々の変性疾患・発達障害性疾患・精神疾患において、遺伝子異常が多様な細胞機能異常を介してシナプス異常に至る分子過程を解明する。また、各種脳疾患研究から得られた成果の比較統合から、病態進行あるいは病変分布の相違を超えた共通性を明確にし、新たな病態分類と疾患治療の基本戦略を探る。病態研究者のオーソドックスなアプローチに加えて、シナプス基礎研究者による斬新な病態研究も期待している。

計画研究A02 サーキットパソロジー

計画班員:貫名 信行、勝野 雅央

ニューロサーキット(神経回路)選択的障害を引き起こす分子病態の研究を行う。球脊髄性筋萎縮症(BSMA)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)は運動ニューロンのみを選択的におかす。ハンチントン舞踏病では線条体に早期病変が起こる。これらの選択性の基盤解明を目指した研究から、細胞機能障害を促進する因子あるいは抑制する因子の同定が期待できる。公募研究では計画研究を補う他の脳疾患における回路の選択性に関わる研究や、基礎研究者の参加を期待している。

計画研究A03 新技術

計画班員:林 康紀、井上 治久

A01とA02の課題に取り組むための新しい切り口として先端的分子イメージング研究と幹細胞研究を加え、領域全体としての学術水準の強化を図る。 また、新たな公募研究を加えることで、革新的イメージング技術、斬新なモデル動物を用いた研究も期待される。これらの新技術を通じて研究項目間の相互乗り入れによる研究加速化を促進すると同時に、総括班で購入するハイエンドの2光子励起レーザー顕微鏡を技術的な核として計画班員と公募班員の相互交流を図り、若い世代の育成と脳疾患研究の次世代への継承を目指す。

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