機能・調節疾患研究部門 (分子薬理学) 2006年

Division of Functional Disorder Research (Department of Molecular Pharmacology)

本分野の研究は、生体のカルシウム調節系に関わる器官および組織における細胞の分子レベルでの制御機構についての解析を行うことにある。特に、カルシウム調節の分子機構の解明により、骨粗鬆症をはじめとする骨格系疾患の治療ならびに予防法の確立に寄与することに重点をおいている。

概略

 本研究分野の主な難治疾患研究の対象は、カルシウム代謝異常疾患、特に骨粗鬆症ならびに後縦靭帯骨化症等の骨量異常疾患である。これらの疾患の分子生物学的、細胞生物学的な病態生理学的基盤の解明を目指しており、研究項目は、以下の点である。(1)細胞分化の制御に関わる転写因子の解析。(2)成長因子ならびにサイトカインによる細胞機能制御機構の研究。(3)ホルモンによる遺伝子発現制御機構の研究。(4)遺伝子ノックアウト動物を用いた疾患動物モデルの作成。(5)骨芽細胞、軟骨細胞の分化に関わる発生生物学的研究。(6)破骨細胞の形成ならびに機能調節に関する分子生物学的研究。(7)物理学的環境因子の骨芽細胞機能への影響の細胞生物学的研究。

研究紹介

骨格系は生体のカルシウム調節系の最大の代謝器官である。骨格系を維持する骨代謝の均衡は、骨組織を形成する骨芽細や吸収を行う破骨細胞による骨のリモデリング調節によって保たれている。このリモデリングの均衡が破綻することにより、骨粗鬆症などの骨格系疾患が生じる。骨芽細胞は、未分化間葉系の細胞より分化する過程において局所の調節因子ならびに全身性の調節因子であるホルモンの制御を受ける。これらのシグナルは、細胞内シグナル伝達機構を介して、核へ情報が伝達され、その下流で活性化される転写因子が細胞分化を決定する。この過程に関わるサイトカインおよび転写因子の機能と調節、ならびにこれらの細胞機能を調節し、局所的に作用する因子の解析を進めている。破骨細胞は、血液の幹細胞由来の前駆細胞から分化するが、その分化過程における細胞間の制御機構、サイトカインなどの局所における調節因子群による分化制御機構、また、破骨細胞内で機能する転写因子の制御機構を研究対象としている。さらに骨の形成ならびに吸収とリモデリングの機構の解明により、骨・軟骨組織の再生医工学の基盤研究を柱としている。上記の問題のアプローチ方法の一つとして、ノックアウトマウスならびにトランスジェニックマウス、ウイルスによる遺伝子導入、網羅的遺伝子発現の解析、ゲノムデータベースの探索を行い、難治疾患の診断法や治療法、さらに再生医学的技術の開発へ向けた基礎研究を行う。

研究内容

1. 骨芽細胞に発現する核内蛋白Schnurri-2遺伝子欠損マウスは骨リモデリング低下を伴う骨量低下を呈する。(齋田良知、野田政樹)

ジンクフィンガーモチーフをもつ核内蛋白Schnurri-2 (Shn-2)は様々な標的遺伝子の発現調節に関与し、Tリンパ球分化に関与するだけでなく、骨形成性蛋白BMPによる脂肪細胞分化にも関わることが示されたことから、骨形成における機能的役割についても推察された。そこで我々はShn-2遺伝子欠損マウスの成長過程を追って骨形態計測を行い、また骨組織における遺伝子発現を解析することによって本遺伝子の骨組織形成における役割について検討した。Shn-2遺伝子欠損マウスの頭蓋骨および大腿骨の皮質骨の骨量は少なくとも生後1週の時点から低下しており、骨芽細胞による骨形成速度は著明に低下していたが、成熟に伴ってこの表現型は軽減傾向を示した。一方大腿骨骨幹端部の海面骨は逆に成熟に伴って増加傾向を示したが、同部においても骨形成速度は野生型に比して低下しており、骨量増加は破骨細胞数および骨吸収面の明らかな低下によるものであることが示された。Shn-2遺伝子欠損マウスから採取した初代培養細胞実験から、骨芽細胞の分化活性は低下しているとともに、破骨細胞の分化能も低下していることが示され、またBMPを介した骨芽細胞の分化指標遺伝子群の発現上昇はShn-2の共存によって増強した。したがってShn-2は、骨組織における骨形成および骨吸収の両者に対して、骨芽細胞および破骨細胞系のいずれにおいても機能的に作用し、骨組織の代謝回転を制御する共役因子のひとつとして働くことが示された(Journal of Biological Chemistry, 2007)。

2. 骨細胞に発現するマトリックスメタロプロテアーゼ2は骨細管形成に必須の役割を果たし、骨代謝を調節する。(井上敬一、野田政樹)

 遺伝性に発症するヒト溶骨性関節炎「NAO症候群」の原因遺伝子となるマトリックスメタロプロテアーゼ2(MMP2)遺伝子は、骨芽細胞および骨細胞にも発現して骨組織のリモデリングに関与すると考えられており、本遺伝子を欠損したノックアウトマウスは全身骨格のわずかな成長遅延を示すことを報告した。本研究では、MMP2遺伝子機能障害による疾患発症のメカニズムについて洞察をえるため、本遺伝子欠損マウスの骨格変化についてさらに検討を進めた。本遺伝子欠損マウスに関節炎を疑わせる所見はみとめられなかったが、その長管骨は皮質骨および海面骨でともに骨量は減少していた。しかし骨形態計測および生化学的骨形成マーカーおよび骨吸収マーカーに変化は見られず、MMP2欠損によるマウスの骨芽細胞や破骨細胞は機能的に大きな影響を受けないと考えられた。いっぽう骨細胞についてみられた明らかな異常として、骨細管数が減少しており、正常なネットワークが構成されないことが判明した。この変化は加齢により顕著化し、高齢マウス(55週齢)の頭蓋骨は肥厚硬化像を呈した。骨細管ネットワークの変化は長管骨においても観察されたが、骨皮質はむしろ菲薄化しており、骨細管を介した骨細胞ネットワークの役割は頭蓋骨と長管骨では異なる可能性があると推察された。骨細管形成は正常マウスの骨膜移植により改善されたことから局所性の要因によるものと考えられ、頭蓋骨において発現の上昇していたスクレロスチン遺伝子が骨硬化性変化の原因となっている可能性が示唆された(Journal of Biological Chemistry, 2006)。

3.オステオポンチン遺伝子欠損は低リン食による骨量減少を抑制する(小山有紀、野田政樹)

 非コラーゲン性骨基質蛋白のひとつであるオステオポンチンは骨芽細胞ならびに破骨細胞に発現し、骨形成および骨吸収に関与して骨代謝回転を制御すると考えられている。骨代謝調節におけるオステオポンチンの関与についてさらに検討を進めるため、本研究ではオステオポンチン遺伝子欠損マウスを高リン食で飼育し、血清カルシウム・リン代謝に介入することによる骨代謝調節の変化について解析することによって、カルシウム・リン代謝制御に関わる骨代謝調節においてオステオポンチンの果たす役割について解析を行った。高リン食によって野生型でみられる血清PTHの上昇はオステオポンチン遺伝子欠損マウスでもみとめられたが、骨形態計測により評価された骨吸収指標の亢進は遺伝子欠損マウスでは明らかに抑制されており、大腿骨骨量は通常食で飼育されたコントロール群と同レベルに維持されていた。骨形成指標の上昇は野生型マウスと同様に見られたことから、高リン食負荷による骨量減少に際してみられる骨代謝回転の亢進について、オステオポンチンは破骨細胞による骨吸収活性の上昇に必要とされることが明らかとなった(Endocrinology, 2006)。

4. マウスにおけるEP4アゴニストによる骨量増加作用はオステオポンチン欠損により増強される。(加藤紀彦、野田政樹)

骨粗鬆症治療薬の多くは骨吸収抑制により作用を発揮するものであり、骨形成に対して促進的に働く薬剤は少ない。プロスタグランディンE受容体4に対するアゴニスト(EP4A)はラットにおける骨形成促進作用が示されてきた、数少ないそのような薬剤である。しかしマウスにおいて副作用を生じない、至適濃度以下の全身投与で得られる骨形成効果は限られたものでしかないことが報告されてきた。非コラーゲン性骨基質蛋白のひとつオステオポンチンは様々な局面で骨代謝調節に関与し、骨量増加に対しては抑制的に働くことが示されている。本研究において我々は、オステオポンチン遺伝子を欠損したマウスに対してEP4Aを全身投与し(30mg/kg体重/日, 4週間)、その骨量増加効果について野生型マウスとの比較検討を行った。その結果野生型で見られたわずかな骨量増加に比較して、オステオポンチン遺伝子欠損マウスにおいては有意に高い骨量増加が大腿骨および脊椎骨で認められ、この効果は野生型マウスに比してBFRやMARおよび血清ALPなど骨形成マーカーの有意な上昇を伴っていた。このような骨量増加の効果は、閉経後骨粗鬆症のモデル実験系である卵巣摘出マウスにおいても認められた。したがってオステオポンチンの存在はマウスにおけるEP4A全身投与による骨量増加作用に対して抑制的に働くことが示され、また骨基質内のオステオポンチンの作用を阻害する薬剤等を開発することにより、EP4Aの臨床応用の可能性を広げることができるものと考えられる(。

5. Cnot7遺伝子欠損マウスの骨量解析。(鷲尾薫、野田政樹)

 遺伝子欠損マウスの解析から精子形成に際して重要な役割をもつことが示されたCCR4-NOT complex7(Cnot7)は遺伝子発現調節に関与し、骨芽細胞にも発現することを我々は見出してきた。そこで本研究ではCnot7遺伝子欠損マウスを用いて、その骨形態について解析した。。

6. 核-細胞質シャトルタンパク質CIZは、メカニカルストレスの低下をもたらす尾部懸垂マウスの骨量低下に際して必須の役割を果たす。(日野和典、野田政樹)

 p130CASに結合する因子として分離同定され、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)やI型コラーゲン遺伝子の発現を調節する転写因子として、また核と細胞質間を往復するshuttling proteinとして機能することの示されてきたCas interacting zin finger protein (CIZ)はまた、骨代謝においても重要な役割をもつことを、遺伝子欠損マウスの解析から我々は明らかにしてきた(JEM 2005)。すなわちCIZ欠損マウスの骨量は野生型と比較して有意に高く、骨形態計測による骨吸収面は正常と同様に見られるものの骨形成面が有意に増加しており、またこのような骨形成増強の分子メカニズムの一局面としてBMPによって誘導される骨芽胞の活性化が阻害されることを示した。本研究においては、別の視点から重要と考えられる分子機構として、メカニカルストレスを介した骨量調節へのCIZの関与について検討するため、CIZ遺伝子欠損マウスを用いて尾部懸垂実験を行い、その骨量変化について解析検討した。尾部懸垂をおこなったCIZ遺伝子欠損マウスの大腿骨骨量減少は、野生型マウスにおいて観察された骨量減少と比べると明らかに抑制されており、尾部懸垂をおこなわずに飼育した同遺伝子欠損マウスとほぼ同等の骨量が維持されていた。動的な骨形成の指標としてカルセイン2重染色による骨形成速度(BFR)および骨石灰化速度(MAR)を計測すると、CIZ遺伝子欠損マウスでは尾部懸垂によって本来もたらされる骨形成の低下が抑制されていることが示された。一方、骨吸収の指標としての破骨細胞数および骨吸収面の計測値には大きな変化は認められず、メカニカルストレス低下時のCIZを介した骨量減少には、主として骨芽細胞による骨形成の低下が関与することが示された(Bone, 2007)。

7. 尾部懸垂マウスにおける骨量低下は、中枢性交感神経ニューロンを破壊するゴールドチオグルコース投与により抑制される。(日野和典、野田政樹)

 マウスの尾部懸垂実験は、重力負荷によるメカニカルストレスを介した骨量維持機構について解析する実験系として利用されている。我々は尾部懸垂による骨量減少を引き起こす分子機構の少なくとも一部に、交感神経系を介したメカニズムが関与することを示してきたが(2005 Nature)、本研究では交感神経系の上位中枢のひとつとして機能する視床下部の腹内側核における視床下部ニューロン (Ventro-Medical Hypothalamic Neuron) (VMH)を薬剤投与により破壊し、VMHを介した上位中枢制御をブロックした条件下で全身性調節に関わる交感神経系を介した骨量制御の可能性について検討した。すなわち選択的にVMHを破壊する薬剤としてゴールドチオグルコース(gold-thioglucose, GTG)をマウスの腹腔内に投与し、2週間の尾部懸垂を行った上で大腿骨および脊椎骨の骨量評価を二次元マイクロCTと組織学的な形態計測により行った。GTGを投与した実験群においては加重群においてもベースの骨量BV/TV(%)は10%程度低下していたが、コントロールとして生理的食塩水を投与した群において明瞭に観察された尾部懸垂による海綿骨骨量の低下は見られず、この条件における尾部懸垂による骨量低下に交感神経系を介した機構は主要な役割をもつことが推察された。本実験系において骨量減少が抑制されたのは、単に尾部懸垂前から既に骨量が10%ほど減少していたためではなく、精巣摘除モデルによってあらかじめ骨量減少をきたしたマウスに尾部懸垂を行った結果ではさらに著しい骨量低下が見られ、この実験系で生理食塩水またはGTGを投与しても上記の実験結果は再現された。したがって尾部懸垂によってひきおこされる骨量減少に関わる生理的機構として、交感神経系の亢進を介した作用は比較的大きな比率を占めるものと考えられ、また重力環境においてはこのような作動準備状態にある交感神経系が中枢性に抑制されることによって骨量が維持されていると考えられた (Journal of Cellular Biochemistry, 2006)。

8. 尾部懸垂による骨量減少の抑制されるオステオポンチン遺伝子欠損マウスにおける大腿骨骨髄の網羅的遺伝子発現解析(石島旨章、野田政樹)

重力負荷の減少などメカニカルストレスの低下による骨量減少にかかわる分子機構として、非コラーゲン性骨基質蛋白のひとつであるオステオポンチンの存在は欠かせないことが示されてきたが、その分子機構に関しては未だ十分には明らかにされていない。本研究ではこの点について解明を試みるため、オステオポンチン遺伝子を欠損したマウスおよび対照となる野生型マウスに2週間の尾部懸垂を行なった後に大腿骨骨髄から抽出したRNAから、網羅的遺伝子の発現解析をDNAマイクロアレイで行った。その結果、尾部懸垂を行なうことによって明らかな発現変動を示した遺伝子の多くは野生型マウスとオステオポンチン遺伝子欠損マウスで共通していることが判明したが、両者間で異なった挙動を示した遺伝子群には、尾部懸垂による発現上昇が抑制されたNfkb1、オステオポンチン欠損マウスでのみ遺伝子発現が観察されたBax, Tp53などが含まれていた.。尾部懸垂によってもたらされる骨量減少に際してオステオポンチンの存在は骨髄において少なからず存在する特定細胞種におけるNFkB発現に影響を及ぼすことで骨量減少をもたらす可能性が推測された(Experimental Cell Research, 2006)。

ハイライト

核-細胞質シャトルタンパク質CIZの骨組織における役割について

 Cas interacting zin finger protein (CIZ)はp130CASに結合する因子として分離同定されたが、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)やI型コラーゲン遺伝子の発現を調節する転写因子としての機能をあらわし、核と細胞質間を往復するshuttling proteinとして機能していることが示され、また我々はCIZ遺伝子を欠損した遺伝子欠損マウスの骨量は野生型マウスに比べて明らかに高いことなどをこれまでに報告してきた。CIZの骨形成を抑制する働きに関して本年度おこなった研究では、CIZはBMPによる骨形成を阻害するだけでなく、メカニカルストレスの低下に伴って見られる骨形成低下に際しても必須とされることが判明し、より生理的な局面における骨量減少に実際に関わることが示された。骨粗鬆症の治療薬として、ビスフォスフォネートのように骨吸収を抑制するような薬は効果が大きいとしても、骨吸収に影響を与えることなく骨形成を増加させるような薬剤の開発も潜在的には有用である。たとえば、CIZに拮抗作用を持つような薬剤の開発は有用であると考えられる。 業績

原著論文

1: Inoue K, Mikuni-Takagaki Y, Oikawa K, Itoh T, Inada M, Noguchi T, Park JS, Onodera T, Krane SM, Noda M, Itohara S. A crucial role for matrix metalloproteinase 2 in osteocytic canalicular formation and bone metabolism. J Biol Chem. 281:33814-33824, 2006. 2. Saita Y, Takagi T, Kitahara K, Usui M, Ezura Y, Nakashime K, Kurosawa H, Ishii S, Noda M. Lack of schnurri-2 expression associates with reduced bone remodeling and osteopenia. J Biol Chem. (published online, 2007 Feb 20) 3: Koyama Y, Rittling SR, Tsuji K, Hino K, Salincarnboriboon R, Yano T, Taketani Y, Nifuji A, Denhardt DT, Noda M. Osteopontin deficiency suppresses high phosphate load-induced bone loss via specific modulation of osteoclasts. Endocrinology. 147:3040-3049, 2006. 4: Salingcarnboriboon R, Tsuji K, Komori T, Nakashima K, Ezura Y, Noda M. Runx2 is a target of mechanical unloading to alter osteoblastic activity and bone formation in vivo. Endocrinology 147:2296-2305, 2006. 5: Washio-Oikawa K, Nakamura T, Usui M, Yoneda M, Ezura Y, Ishikawa I, Nakashima K, Yamamoto T, Noda M. Expression analysis of LacZ gene placed in the locus of Cnot7 exhibits its activity in osteoblasts in vivo and in mineralized nodules in vitro. J Cell Biochem. 99:538-544, 2006. 6: Hino K, Nifuji A, Morinobu M, Tsuji K, Ezura Y, Nakashima K, Yamamoto H, Noda M. Unloading-induced bone loss was suppressed in gold-thioglucose treated mice. J Cell Biochem. 99:845-852, 2006. 7. Hino K, Nakamoto T, Nifuji A, Morinobu M, Yamamoto H, Ezura Y, Noda M. Deficiency of CIZ, a nucleocytoplasmic shuttling protein, prevents unloading-induced bone loss through the enhancement of osteoblastic bone formation in vivo. Bone. 40:852-860 2007. 8: Ishijima M, Ezura Y, Tsuji K, Rittling SR, Kurosawa H, Denhardt DT, Emi M, Nifuji A, Noda M. Osteopontin is associated with nuclear factor kappaB gene expression during tail-suspension-induced bone loss. Exp Cell Res. 312:3075-3083, 2006. 9: Suzuki H, Amizuka N, Noda M, Amano O, Maeda T. Histological and immunohistochemical changes in the submandibular gland in klotho-deficient mice. Arch Histol Cytol. 69:119-128, 2006. 10: Harmey D, Johnson KA, Zelken J, Camacho NP, Hoylaerts MF, Noda M, Terkeltaub R, Millan JL. Elevated skeletal osteopontin levels contribute to the hypophosphatasia phenotype in Akp2(-/-) mice. J Bone Miner Res. 21:1377-1386, 2006. 総説

1. 野田政樹 THE BONE「klotho遺伝子欠損が骨の細胞および骨基質に及ぼす影響」20(4):395-400,2006-2007 2. 野田政樹 ゲノム医学「骨・破壊と再生のゲノム医学 特集にあたって」6(1), 2006 3. 野田政樹、加藤紀彦、日野和典、及川薫、中島和久、早田匡芳、江面陽一 BIO Clinica「骨とそのリモデリング」 21(4):44-49,2006 4. Noda M. Current topics in pharmacological research on bone metabolism: regulation of bone mass by the function of endogenous modulators of bone morphogenetic protein in adult stage. J Pharmacol Sci. 100:211-214, 2006.

国際学会

1. T. Hayata, T. Nakamoto, Y. Ezura, M. Noda. The Yeast Two-hybrid Screening Identified Interaction of a Nucleo-cytoplasmic Shuttling Protein with Extracellular Matrix Proteins. The 46th Annual Meeting of the American Society for Cell Biology, San Diego, California, USA. December 9-13, 2006. 2. F. Mizoguchi, A. Mizuno, Y. Ezura, K. Nakashima, N. Miyasaka, M. Suzuki, M. Noda. TRPV4 Is Involved in Unloading Induced Suppression of Bone Formation and Activation of Bone Resorption As a Mechanosensitive Channel in Bone. 3rd IOF Asia-Pacific Regional Conference on Osteoporosis and 16th Annual Meeting of the Australian & New Zealand Bone & Mineral Society. (The Roger Melick Young Investigator Award Entrants) Port Douglas, Australia. October 23, 2006. 3. Izu Y, Soeta S, Ishikawa H, Mogoe T, Otani S, Kamiya S, Amasaki H, Noda M and Saito TR. The Process of the Endochondral Ossification in the Rapidly Growing Long Bone of Antarctic Minke Whale, Balaenoptera Bonaerensis. The 28th Annual Meeting of the American Society for Bone and Mineral Research, Philadelphia, Pennsylvania, USA. September 15-19, 2006. 4. Y. Saita, T. Takagi, Y. Ezura, K. Nakashima, H. Kurosawa, S. Ishii, M. Noda. Schnurri-2 deficiency enhances calcification in the meniscus in knee joint. The 28th Annual Meeting of the American Society for Bone and Mineral Research, Philadelphia, Pennsylvania, USA. September 15-19, 2006. 5. N. Ono, L..M. Calvi, S.R. Rittling, E. Shipani, K. Soma, D.T. Denhardt, H.M. Kronenberg, M. Noda. Osteopontin Negatively Regulates Constitutively Active PTH Receptor Signaling through Limitation on Osteoprogenitors In Vivo. The 28th Annual Meeting of the American Society for Bone and Mineral Research, Philadelphia, Pennsylvania, USA. September 15-19, 2006. 6. N. Ono, L..M. Calvi, E. Shipani, K. Soma, H.M. Kronenberg, M. Noda. Constitutively Active PTH Receptor Signaling in Osteoblasts Enhances Osteoprogenitors after Bone Marrow Ablation. The 28th Annual Meeting of the American Society for Bone and Mineral Research, Philadelphia, Pennsylvania, USA. September 15-19, 2006. 7. Y. Saita, T. Takagi, Y. Ezura, K. Nakashima, H. Kurosawa, S. Ishii, M. Noda. Schnurri-2 promotes BMP-dependent osteoblastic differentiation. 3rd IOF Asia-Pacific Regional Conference on Osteoporosis and 16th Annual Meeting of the Australian & New Zealand Bone & Mineral Society, Port Douglas, Australia, October 22-26, 2006

国内学会

1. 溝口史高,水野敦子,江面陽一,中島和久,宮坂信之,鈴木誠,野田政樹 TRPV4は骨における機械受容チャネルとして骨量の維持に働く 第24回日本骨代謝学会 2006年7月8日 2. 伊豆弥生、添田聡、森陵一、佐野恒吉、石川創、茂越敏弘、大谷誠司、野田政樹 クロミンククジラBalaenoptera bonaerensisと陸生哺乳類における一次膜性骨の構造および形成過程に関する比較研究 第24回日本骨代謝学会 2006年7月8日 3. 斎田良知、黒澤尚、野田政樹 Schnurri-2はBMPによる骨芽細胞分化を促進し、その欠損マウスは骨量の減少を来たす 第24回日本骨代謝学会 2006年7月8日 4. 小野法明、相馬邦道、野田政樹 尾部懸垂による骨量減少に対する骨芽細胞特異的な恒常活性化型副甲状腺ホルモン受容体によるシグナルの影響 第24回日本骨代謝学会 2006年7月8日 5. 伊豆弥生、添田聡、森陵一、佐野恒吉、野田政樹 一次膜性骨の構造および形成過程に関する研究 第26回骨形態計測学会 2006年7月28-29日 6. 斎田良知、黒澤尚、野田政樹 Schnurri-2は骨形成及び骨吸収を促進する骨リモデリングの新規調節因子である 第26回骨形態計測学会 2006年7月28-29日 7. 斎田良知 高木豪 黒澤尚 石井俊輔 野田政樹 転写因子Schnurri-2は骨芽細胞におけるBMPシグナルを促進し、その欠損マウスは骨量の減少を来たす 第21回日本整形外科学会基礎学術集会 2006年10月19-20日 招待講演

(1) 野田政樹:第28回バイオマテリアル学会 2006年11月27日 演題:骨組織の最近のトピックス (2) 野田政樹:第7回オステオポンチン研究会 2006年9月23日 演題:オステオポンチンと骨代謝制御 (3) 野田政樹:第84回多摩泌尿器医会 2006年6月30日 演題:癌の骨転移に関する最新の話題  (4) 野田政樹:International Symposium on Osteoporosis, Seoul Korea. 2006年4月9日. 演題:“Bone formation and Mechanical stress” (5) 野田政樹:Laboratoire “epigenetique et cancer” CNRS FRE 2944 Institute Andre Lwoff, Villejuif France. 2006年3月20日 演題“Molecular Regulation of Bone Metabolism” (6) 野田政樹:第33回日本生体電気刺激研究会 2006年3月4日 演題:メカニカルストレスと骨形成

主催セミナー

(1) 第178回Bone Biology Seminar: Dr. Steven R Goldring “The Role of the Immune System in Bone Destruction”. 2006年4月27日 (2) 第179回Bone Biology Seminar: 松本俊夫先生 「多発性骨髄腫による骨破壊と骨微小環境」. (3) 第180回Bone Biology Seminar: 加藤茂明先生 「核内ステロイド受容体群を介するホルモン作用発現の分子機構」2006年4月28日 (4) 第181回Bone Biology Seminar: 村上俊一先生 「内軟骨性骨化におけるFCFR3,MAPKの役割」2006年5月24日 (5) 第182回Bone Biology Seminar: 澤田泰宏先生“Exploration of Mechanotransduction in Cells and Implications in Fundamental Cellular Functions:p130Cas Serves as a Direct Mechano-sensor in Force-intiated Src Signaling Through Unfolding-dependent Substrate Primingモ.  2006年5月24日 (6) 第183回Bone Biology Seminar: 上出利光先生 「オステオポンチンによる組織リモデリング過程の修飾」2006年6月9日 (7) 第184回Bone Biology Seminar: 黒尾誠先生 「クロトータンパクの機能と老化制御」2006年6月13日 (8) 第185回Bone Biology Seminar : Dr. Le T. Duong, “The Role of Bone Remodeling in Osteoarthritis”.  2006年7月24日 (9) 第186回Bone Biology Seminar : Dr. Sevgi B. Rodan, “New Targets for Osteoporosis”. 2006年7月25日 (10) 第187回Bone Biology Seminar : Dr. Gerard Karsenty, “Transcriptional Control of Bone Formation and its Therapeutic Application”. 2006年8月23日 (11) 第188回Bone Biology Seminar : Dr. Peter Koopman, “The role of SoxF factors in vascular and lymphatic development”. 2006年10月6日 (12) 第189回Bone Biology Seminar : Dr. Sundeep Khosla, “Circulating osteogenic cells in humans”.  2006年10月13日 (13) 第190回Bone Biology Seminar : Dr. Robert L. Jilka, “Cellular and molecular mechanisms of anabolic and catabolic effects of PTH on bone”.  2006年12月1日 (14) 第191回Bone Biology Seminar : Dr. Dennis E. Discher, “Matrix Elasticity Directs Stem Cell Lineage Specification”. 2006年12月5日 (15) 第192回Bone Biology Seminar: 植木靖好先生 “Molecular and Cellular Pathogenesis of Cherubism~ Insights from rare disease~”  2006年12月18日 (16) 第193回Bone Biology Seminar: 近藤久貴先生 (1) “Shared Oxidative Pathways in Response to Gravity-dependent Loading and Gamma Irradiation of Bone Marrow-Derived Skeletal Cell Progenitors”. (2) “Hypergravity Increases Osteoblastogenesis and Osteoclastogenesis by Bone Marrow Cells in Culture”.  2006年12月25日 (17) 第7回ABJS国際セミナー(1):Dr. Panagiotis A Tsonis “Role of BMPs in Lens, limb and tail regeneration”. 2006年2月27日 (18) 第7回ABJS国際セミナー(2):Dr. Akira Yamaguchi, “Role of BMP in osteoblast differentiation and bone regeneration”. 2006年2月27日 (19) 第7回ABJS国際セミナー(3):Dr. Takeshi Imamura, ” BMP signaling in bone and cancer “. 2006年2月27日 (20) 第21回COE海外研究者招聘講演会:Dr. Annike Harel-Bellan, “The small non-coding RNA miR-181 targets the homeobox protein protein Hox-A11 during mammarian myoblast differentiation”. 2006年4月24日 (21) 第33回COE海外研究者招聘講演会:Dr. Lynda F Bonewald, “Osteocytogenesis”. 2006年9月4日

主催国際学会

1. JSPS Core-to-Core Program International Symposium/Workshop on Advanced Bone and Joint science (ABJS) “Stem Cells and Bone”. (先端ライフ・ワークショップ“幹細胞と骨” 骨と関節の先端的疾患分子医科学) 平成18年11月6−9日 東京ガーデンパレスおよび本学特別講堂

受賞

(1) 斎田良知 IOF-ANZBMS Travel Award 第24回日本骨代謝学会 2006年7月 (2) 斎田良知 3rd IOF Asia-Pacific Regional Conference on Osteoporosis and 16th Annual Meeting of the Australian & New Zealand Bone & Mineral Society Travel Award 2006年10月 (3) 溝口史高 IOF-ANZBMS Travel Award 第24回日本骨代謝学会 2006年7月 (4) 溝口史高 3rd IOF Asia-Pacific Regional Conference on Osteoporosis and 16th Annual Meeting of the Australian & New Zealand Bone & Mineral Society Travel Award 2006年10月 (5) 小野法明 Best Proposal Award、東京医科歯科大学COE「歯と骨の分子破壊と再構築のフロンティア」スーパースチューデント競争的研究資金(50万円)2006年8月

競争的研究費取得

1. 野田政樹(代表):日本学術振興会研究費補助金21世紀COEプログラム(拠点リーダー)「歯と骨の分子破壊と再構築のフロンティア」 2. 野田政樹(代表):文部科学省研究費補助金基盤研究(S)「骨形成メカニズムとしてのニッチの分子的解明と治療への応用基盤の先端ナノサイエンス」 3. 野田政樹(代表):日本学術振興会 先端研究拠点事業 「骨と関節の先端的疾患分子医科学」 4. 若手自立 5. 野田政樹(代表):文部科学省研究費補助金特定領域研究「非コラーゲン性骨基質蛋白オステオポンチンの細胞制御メカニズム」 6. 野田政樹(代表):文部科学省研究費補助金萌芽研究「蛋白ユビキチンリガーゼMurf1による骨と筋肉の廃用性萎縮における連関機構の解析」 7. 野田政樹(代表):財団法人日本宇宙フォーラム 宇宙環境利用の公募地上研究「宇宙における体液シフトによる交感神経系制御に基づく骨量異常の分子メカニズム の網羅的解明」 8. 野田政樹(代表):独立行政法人科学技術振興機構 科学技術振興調整費重要課題解決型研究「整体の分子作用と科学的評価法の開発」