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生体信号計測と逆問題

 睡眠脳波の解析


睡眠脳波の解析

 睡眠中の脳活動については不明な点が多く、睡眠の生物学的な意義を理解する上で睡眠中の活動を調べる必要があります。我々の研究グループでは、入眠期の特徴的な脳波である睡眠紡錘波の発生源について双極子追跡法により調べました。20代健常成人男女7名について、睡眠中の脳波を記録しました。1回の実験はおよそ2時間とし、延べ11回の実験を行いました。電極配置は国際10−20法を用い、チャンネル数は20としました。単一の等価双極子(ダイポール)で脳の電気活動をモデル化し、電極の位置と電位から逆問題を解いてダイポールの位置を推定しました。比較のために、同一の周波数成分を持つα波についてもダイポールの位置を推定しました。睡眠紡錘波とαの検出は目視により行いました。その結果、睡眠紡錘波では視床付近にダイポールの推定位置が集中し、α波では脳の広い範囲に推定位置が分散しました。この結果は、睡眠紡錘波の発生源が視庄近傍であることを強く示唆しています。





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